1 孔雀、我が家の風景(クー・チャンウェイ)
2 天然コケッコー(山下敦弘)
3 長江哀歌(ジャ・ジャンクー)
4 バッテリー(滝田洋二郎)
5 あしたの私のつくり方(市川準)
6 幸福な食卓(小松隆志)
7 東京タワー、オカンとボクと時々オトン(松岡錠司)
8 善き人のためのソナタ(フロリアン・ヘンケル・フォン・トナースマルク)
9 転校生、さよならあなた(大林宣彦)
10 檸檬のころ(岩田ユキ)
11 松ヶ根乱射事件(山下敦弘)
12 叫(黒沢清)
13 それでもボクはやってない(周防正行)
14 夕凪の街、桜の国(佐々部清)
15 バベル(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ)
16 包帯クラブ(堤幸彦)
17 サッド・ヴァケーション(青山真治)
18 魂萌え!(阪本順治)
19 黄色い涙(犬童一心)
20 街のあかり(アキ・カウリスマキ)
21 どろろ(塩田明彦)
22 クローズド・ノート(行定勲)
23 サイドカーに犬(根岸吉太郎)
24 パンズ・ラビリンス(ギレルモ・デル・トロ)
25 パフューム、ある人殺しの物語(トム・ティクヴァ)
26 サウス・バウンド(森田芳光)
27 主人公は僕だった(マーク・フォスター)
28 人が人を愛することのどうしようもなさ(石井隆)
29 インランド・エンパイア(デビッド・リンチ)
30 ゾディアック(デビット・フィンチャー)
劇場で見た映画のベスト30のうち20本が日本映画になってしまった。これはちょっと衝撃的な数字である。別に外国映画を見ていないわけではない。見た本数の4割は外国映画だ。なのにこんなことになった。今、日本に入ってきている外国映画は多岐に亘っているように見えて、実はかなり偏っている。本当の意味での傑作はなかなか公開されない。たとえ入ってきても、日の目を見ることが出来ていないのが現状であろう。日本映画はその点まだ恵まれている。玉石混交とはいえとりあえず公開される映画が多い。僕はどこの国の映画でもいい。ただ、面白い映画、刺激を受ける作品に出会いたいだけだ。その時へんな先入観はいらない。特にストーリーに関しては情報を入れないで出会いたい。最近は映画の雑誌をほとんど読まないので、いつも白紙の状態で作品に接することが出来る。だから、時々基本的なところで誤解することも多い。でも、かまわない。
さて、今年一番感動したのは、『孔雀 我が家の風景』だ。家族の歴史をこんなふうに丁寧に描いた映画は『童年往時』以来ではないか。『天然コケッコー』は『二十四の瞳』を思わせる美しい映画だった。田舎の小学生の姿を生き生きと描いていた。今年は、なぜか地方を舞台にして子供たちを描く映画に傑作が多かった。4、9、10、16位の4本、それに東京周辺ということで5,6位の2本も加えてもいい。
『長江哀歌』はジャ・ジャンクーが現代の中国の姿を投影した哀しい物語だ。破壊され、ダムの底に沈む街をさすらう男女はアントニオーニを思わせる。
各作品の詳細はそれぞれのレビューに当たってもらいたい。今年見た映画は134本。外国映画の見逃しが実は多い。DVDに頼ってばかりだ。
2 天然コケッコー(山下敦弘)
3 長江哀歌(ジャ・ジャンクー)
4 バッテリー(滝田洋二郎)
5 あしたの私のつくり方(市川準)
6 幸福な食卓(小松隆志)
7 東京タワー、オカンとボクと時々オトン(松岡錠司)
8 善き人のためのソナタ(フロリアン・ヘンケル・フォン・トナースマルク)
9 転校生、さよならあなた(大林宣彦)
10 檸檬のころ(岩田ユキ)
11 松ヶ根乱射事件(山下敦弘)
12 叫(黒沢清)
13 それでもボクはやってない(周防正行)
14 夕凪の街、桜の国(佐々部清)
15 バベル(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ)
16 包帯クラブ(堤幸彦)
17 サッド・ヴァケーション(青山真治)
18 魂萌え!(阪本順治)
19 黄色い涙(犬童一心)
20 街のあかり(アキ・カウリスマキ)
21 どろろ(塩田明彦)
22 クローズド・ノート(行定勲)
23 サイドカーに犬(根岸吉太郎)
24 パンズ・ラビリンス(ギレルモ・デル・トロ)
25 パフューム、ある人殺しの物語(トム・ティクヴァ)
26 サウス・バウンド(森田芳光)
27 主人公は僕だった(マーク・フォスター)
28 人が人を愛することのどうしようもなさ(石井隆)
29 インランド・エンパイア(デビッド・リンチ)
30 ゾディアック(デビット・フィンチャー)
劇場で見た映画のベスト30のうち20本が日本映画になってしまった。これはちょっと衝撃的な数字である。別に外国映画を見ていないわけではない。見た本数の4割は外国映画だ。なのにこんなことになった。今、日本に入ってきている外国映画は多岐に亘っているように見えて、実はかなり偏っている。本当の意味での傑作はなかなか公開されない。たとえ入ってきても、日の目を見ることが出来ていないのが現状であろう。日本映画はその点まだ恵まれている。玉石混交とはいえとりあえず公開される映画が多い。僕はどこの国の映画でもいい。ただ、面白い映画、刺激を受ける作品に出会いたいだけだ。その時へんな先入観はいらない。特にストーリーに関しては情報を入れないで出会いたい。最近は映画の雑誌をほとんど読まないので、いつも白紙の状態で作品に接することが出来る。だから、時々基本的なところで誤解することも多い。でも、かまわない。
さて、今年一番感動したのは、『孔雀 我が家の風景』だ。家族の歴史をこんなふうに丁寧に描いた映画は『童年往時』以来ではないか。『天然コケッコー』は『二十四の瞳』を思わせる美しい映画だった。田舎の小学生の姿を生き生きと描いていた。今年は、なぜか地方を舞台にして子供たちを描く映画に傑作が多かった。4、9、10、16位の4本、それに東京周辺ということで5,6位の2本も加えてもいい。
『長江哀歌』はジャ・ジャンクーが現代の中国の姿を投影した哀しい物語だ。破壊され、ダムの底に沈む街をさすらう男女はアントニオーニを思わせる。
各作品の詳細はそれぞれのレビューに当たってもらいたい。今年見た映画は134本。外国映画の見逃しが実は多い。DVDに頼ってばかりだ。