サドレル(六本木)


 六本木ヒルズにあるイタリアン「サドレル」に行ってきました。本店はイタリア・ミラノにあるミシュラン2つ星の名店で、初の海外支店なんだそうです。

 地下鉄六本木駅を降りて、六本木ヒルズ方面に向かいます。行き方が難しいと聞いていたのでインフォメーションで道を尋ねました。環状3号線沿いに行くと早いと言うので従いましたが、六本木ヒルズの外を通る道なので雰囲気の盛り上がりには欠けます。デートなら時間がかかっても六本木ヒルズの中を通るほうがいいかもしれません。

 ホームページにイタリア本店のクラウディオ・サドレルシェフが6/25から来日すると書いてあったのでもしかしてと思ったら、やはり出迎えてくれました。少し緊張の入店となりました。

 内装は、インテリアも食器もモダン、本当にシャレています。ただし、六本木ヒルズという人工的に作った街だけあって窓の外の景色が中途半端というか安っぽいです。カーテンも上から半分まで下げて外を見えないように、テラスの緑だけ目に入るようにしていました。

 注文したのは「創作ランチメニュー」(9,500円)です。口始めの軽いスナック類(おいしい!)に鯒(こち)の料理が出た後にアラカルトメニューからチョイスする前菜、パスタ、メインです。

 私が食べたのは、前菜「ハーブの香るクリスピーを纏った赤座海老のスピエディーノ 3種のソースと共に」、パスタ「ルーコラの“ラザニエッテ”ホロホロ鳥のラグー ナスと水牛モッツァレラ,カルチョーフィと共に」、メイン「ドッピオモルトで香りをつけた仔羊の背肉のボッコンチーニ 春野菜を添えて」。

 妻は、前菜「そら豆とリコッタチーズのテリーヌ トーストしたグアンチャーレと軽やかなカルボナーラのソース」(写真)、パスタ「プレッツェモーロを打ち込んだポテトのニョッキ 小柱を添えて ピエモンテ風 黄ピーマンのソース」、メイン「平目のロースト カステルッチョ産レンズ豆を添えて  ほのかなカレーの香るスプーマと共に」。

 これにデザート(パンナコッタ、グレープフルーツ、シャーベットなどが混ざった黄色いデザート)、飲み物とお菓子。私はワインが残ったので、イタリア産のヤギのチーズを2種類追加で頼みました。

 美味しいです。特徴は香りが強いことでしょうか。見た目も拘っていて芸術的な料理になっています。見て、匂って、味わう。素晴らしい料理ですが、うーん。これでミシュラン2つ星なのかなあ(と言ってもミシュランの星付き店で食べた経験はありませんが)。

 正直な感想は、3,000円出して美味しいとんかつでも食べたほうがよかったかなあというものです。最近高級な洋食をあまり美味しく感じなくなりました。デフレ経済による低価格食事のレベルの底上げ(?)のせいか、こってりしたものを受け付けなくなった年齢のせいか、もともとそんなに洋食は好きではないせいなのか。もしかしたら、私はフレンチ、イタリアン類の普段食べ慣れない外食にはもう行かなくてもいいのかもしれません。

 私がスプマンテ、白ワイン、赤ワインを頼んで値段はちょうど3万円でした。オープン当初は予約が取れなかったそうですが、当日はそんなに混んでいませんでした。
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