イタンキ浜の後方には、緩やかな段丘や海食断崖がそそり立つ。その東端、海抜70
メートルほどの高さに潮見公園展望台がある。
普段は浜の背景として画像に写り込んでいる場所。この一帯を起点に、絵鞆半島の断崖
絶壁の景勝地が西の方角に連なります。
当画像では展望台の高さを感じずらいでしょうが、見下ろす向かい側の丘は浜から50m
ほどの高さ。さらに、砂浜の中央に小さな黒い点が見えるでしょうか、浜辺を散歩する人影
です。 イタンキ浜は市街地に隣接しています。多くの方々が撮影したイタンキ浜の画像を見て
も傍に街がある事を想像させない、自然のそのままの場所と写っていますが、この画像のよ
うに浜と街は隣り合わせです。
展望台に登る道沿いに咲く野花です。
ツリガネニンジン(釣り鐘人参)は、涼やかな薄青紫色のベルのような花。主に海岸近く
の草原に自生するキキョウ科の山野草です。 イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)が、独特の香りを周囲に放しながら花を咲かせてい
る。この場所は知る限り、市内唯一の群生地です。展望台へ続く道脇から一歩奥まり、赤土
の土壌に岩石が露出する崖で、特徴的な唇形の小花を密に集めて咲いています。クサレダマ、漢字表記では草連玉。初めて耳にした時には、少々イメージを損なう花名。
別名、花の色が硫黄に似ていることから硫黄草と呼ばれる山野草です。