ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

生パスタの神様

2025年02月17日 | 映画の話

以前、原田マハの「キネマの神様」を読んで、クアトロの父のようなロートル映画ファンからすると、とても面白い話だった。
いずれ映画化されるだろうと思っていたが、山田洋次監督で映画化され、その作品を鑑賞した。
話は、山田洋次監督らしい映画制作のノスタルジーが盛られ原作とも違う趣があって良かった。
原田マハの方では、シネマの神様は、映画館に住んでいるが、山田洋次監督の方では、フイルムの駒と駒の間にいるらしい。
どちらでも良いのだが、クアトロの父もキネマの神様を信じているのだが、このところ映画館でフイルムの映画を観ていないので、キネマの神様に申し訳ない思いだ。
クアトロにも、生パスタの神様が宿っており、お店に住んでいるのか、生パスタに練り込まれているのかは確認されていないが、今日も生パスタの仕込みに励み、生パスタの神様を呼び込むクアトロの父である。

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私はホッキ貝を食べたい

2025年02月16日 | 映画の話

映画「私は貝になりたい」は、反戦映画の名作である。
クアトロの父は中井くんのも良いが、フランキー堺主演のものがおすすめだ。
太平洋戦争も終盤。田舎で床屋を営み家族で幸せにくらしていた主人公は、ついに徴兵される。
軍隊で上官の命令でしかたなく捕虜の米兵を銃剣で突く。
上官の命令は絶対であった。
しかし、終戦後の戦犯裁判で彼はこの事件のために絞首刑を言い渡される。
処刑の直前に、お坊さんに諭される。
「何年生きようと死ぬときはだれもが悔いが残る」
「次に生まれ変わることを信じるしかないんだ」
主人公は遺書に書き残す。
「生まれ変わらなくてはならないのならば、もう人間はいやだ」
「人間達のかってで、いじめられるのはいやだ」
「次に生まれ変わるときは、深い海の底にひっそりと暮らす貝になりたい」
「そうだ、私は貝になりたい」
戦争がもたらす不条理を描いた感動の名作だ。実話をもとにしている。
こんなまじめな話を書いておいて、今日のクアトロのおすすめは、とっても大きなホッキ貝である。
手の平いっぱいの大きさのホッキ貝だ。
静かな深い海から人間の勝手で引き上げられたホッキ貝である。
甘みと旨みが濃厚である。
映画に感動したあとでも、ホッキ貝美味しそうと思ってしまうクアトロの父はまったく不条理である。

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バレンタインの物語2025~Mメルロー

2025年02月15日 | ワインの話

バレンタイン後日の男子は、チョコレートを堪能した男子とチョコレートに無関心を装う男子に分かれる。
チョコレートよりも、イノベーションするワインをどちらの男子にも紹介しよう。
南イタリア・プーリアの“Mメルロー”をいかがだろう。
メルローならではの、豊潤な味わいを濃縮させたようなこのワイン。
このMメルローを飲むとまず目を丸くする人が多い。
そして瞳孔が開き黒目が大きくなり潤んだような瞳になる。
人によっては、急に声音が高くなり多弁になる。
人によっては、急に黙り込み考え込んでしまう。
血流が早くなるのか、頭をかきむしる人もいる。
このワインを飲むと恋に落ちた時と同じような素振りを見せるものだ。
このワインを妖艶なワインとも呼ぶ。
Mメルローとは、マリリン・モンローを謎えたのだろうか。
年配にしか解らない比喩ではあるが、バレンタイン・チョコよりもイノベーションなワインである。

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バレンタインの物語2025~アイリッシュ・ポーター

2025年02月14日 | チーズの話

この写真、バレンタインに、チョコレートの紹介かと思うだろうが、これはチーズだ。
アイルランドのアイリッシュポーターと云うチーズ。
アイルランドといえば、ギネスに代表されるスタウト・ビールがある。
そのスタウト・ビールをアイルランドでは、ポーター・ビールと呼んだ。
実際、荷運び人たちが飲んだ庶民のビールだ。
アイルランド人の血に合うビールである。
そのポーター・ビールをチーズに混ぜて熟成させたものが、このアイリッシュ・ポーターというチーズ。
ビールがチーズに染みこみモザイクのようになっている。
見た目より味わいは、まろやかで風味が豊かだ。
パルミジャーノのような熟成した風味にビールの香りがほんのりと加わり、香ばしさを感じさせる。
チョコレートよりも彼のハートを掴むかもしれない大人の味わいだ。

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魚の物語2025~ヘダイ

2025年02月13日 | 魚の話

この週末のおすすめは、鹿児島産ヘダイのカルパッチョ。
鯛は目出度いにつながるのか縁起の良い魚とされ魚市場では高値が付く。
鯛と名前の付く魚は、
オナガダイ、アオダイ、キンメダイ、コトブキダイ、クロダイ、イシガキダイ、アマダイ、カガミダイ、ハナダイ、メダイ、マダイ、ヘダイ、オゴダイ、オキオナガダイ、イシダイ、コショウダイ、マトウダイなど
平たい魚はみんな鯛になってしまう。
しかし、本来鯛と呼べるのは、この中だとマダイ、クロダイ、ヘダイだけ。
そのヘダイのカルパッチョがこの週末のおすすめだ。
鯛の正統派のヘダイ、この魚は本当に平たく、平鯛=ヘダイと呼ばれる由縁である。
口をへの字にしているからと云う説もある。
あやかり鯛とは違う正統な鯛なのに、名前が地味だ。
しかし味は、たしかに逸品である。
日本酒・新政などと、抱き合わせでいかがだろう。

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