私はパンジー。クアトロのママが恋人達のテーブルに私を飾った。
彼女の誕生日のお祝いにクアトロでお食事中のカップル。
杏(アンズ)を忍ばせたスプマンテで乾杯。その後は、クアトロの父のプライベート・コレクションからパレオ・ビアンコ2004が登場。グラスから香る華やかな香りになぜかドキドキしてしまう私。
しばらくして気づくと、クアトロの店内には私が見守るカップルだけで、他のお客様がいなくなった。
何やら特別な雰囲気が、このテーブルを覆う。
クアトロ夫婦は、この雰囲気に気付いているのかどうか、このテーブルには近づかずにお店の片づけに専念している。
彼氏「○★△□☆#$%&」
(あーどうしよう、私は下を向いていようかしら)
彼女「・・・」
そこへ、気が利くのか利かないのかお冷やを注ぎに来たシェフ。
シェフ「お水飲みます」
シェフもお邪魔な雰囲気を察してかとっとと退散。
再び彼氏「○★△□☆#$%&」
彼女「☆#$%&」
(やったー、思わず喜ぶ私)
パンジーはクアトロでプロポーズという現場に居合わせたのだった。
このパンジーの独白は、今年の冬のクアトロでの出来事であった。
その半年後、この恋人達はめでたく入籍。
今度は、パレオ・ロッソ2004で乾杯らしい。