ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

野菜のスパゲッティの正しい食べ方または大きなお世話

2010年03月14日 | パスタの話

Photo クアトロ自慢の季節野菜のスパゲッティが運ばれてくる。
「まあ、お皿がしゃれてるじゃない」
たくさんの野菜がトマトソースに煮込まれたボリュームたっぷりのスパゲッティだ。見た目は地味なのでとりあえずお皿を褒めておく。
さて、10種類以上の野菜が入っているというが、嘘偽りがないかは食べ進みながら探ってみよう。全体がトマトソース色のためどの野菜から食べるかという選択は難しい。フォークにスパゲッティを巻き付け、一緒に絡んできた野菜をアトランダムに食べていく。
一口大になっている野菜が順番に掘り出されていく。大地の恵みをトマトソースの中から掘り出しているという表現が適切のように思えてくる。
「このブロッコリーは適度な堅さを保っていて美味しいわ」
「次はカブね、これも煮崩れしてなくていいわ」
ひとつとして煮崩れした野菜が無いのは素晴らしい。そして、野菜一つずつがその個性を主張しているのが食べていて解る。
このように食べ進んでいくと、野菜の名前を確認し、その数を数えることの無意味さを感じる。10種類以上の野菜が入っていたことは間違いがないようだ。
野菜一つずつの美味しさに感銘を受けながらもその野菜を含めた素材たちがひとつに調和して深みのある美味しさを作り出していることも見逃せない。控えめにソースの中に加わっているパンチェッタがそれぞれの野菜の旨味を取りまとめているのだろうか。
食べる前は、すごいボリュームと思っていたが、夢中で食べ進みあっという間にお皿はきれいになっている。
一度食べると、繰り返し食べたくなる魅力がこのスパゲッティにはあるように思える。

コメント
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