ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ボージョレ・ヌーヴォー解禁前

2011年11月15日 | ワインの話

Photo ボージョレ・ヌーヴォーのブームもすっかり下火になった。
解禁日に少しでも早く飲もうということも無くなったようだ。
近年は、解禁日の数日前に酒屋にはヌーヴォーが到着しているが、11月の第3木曜の解禁日までは売らない紳士協定になっている。

今年のクアトロは、ボージョレ・ヌーヴォーを3種類手配している。
例年のシャトー・ドゥ・ピゼイに加え、日本人の生産者で注目を浴びているルー・ディモンのものと、ロマネ・コンティ醸造長の職を蹴って独立したカリスマ醸造家のフイリップ・パカレのものだ。
いずれも、特別に美味しいボージョレ・ヌーヴォーだ。
その3種類の新酒がクアトロに秘かに到着している。
しかし、木曜までは販売をしてはならない。
売ることは出来なくてもお客様についつい教えたくなるのが人情だ。

お客様「あのー、ボ」
クアトロの父「ボ?ボージョレ・ヌーヴォーですか、それはですね木曜にならないと売れないんですけど、実は・・・」
お客様「いえ、ボ・ボンゴレください」

お客様「あのー・カ」
クアトロの父「カ?解禁日前にボージョレ・ヌーヴォーを飲ませてと云われてもですね・・・」
お客様「いえ、カ・カルボナーラください」

小市民のクアトロの父は隠し事が出来ない。

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北極物語

2011年11月14日 | 食材の話

Photo クアトロにオーロラサーモンなるものが登場した。
ノルウェーサーモンなのだが、ノルウェーでも北極圏で養殖されているサーモンだ。
夏には白夜、秋にはオーロラの地である。
この厳しい環境がサーモンの養殖に適していた。
きれいな北極の海で育ったこのサーモンは脂の乗りが特別に良い。
なにせ北極海なのだから脂も乗るのだろう。
クアトロはこのオーロラサーモンをマリネにした。
透き通るようなきれいなオーロラピンクのサーモンをかがだろう。
そのサーモンのお伴には、アルザスのクレマン“キュヴェ・マネキネコ”を選んでみた。
これは、クアトロがお客様の食慾を取り戻すため、決して諦めることのなかったクアトロの象徴の物語である。

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ステキなカキ味噌

2011年11月13日 | パスタの話

Photo 秋も深まり、気温も下がってくるとクアトロのこのパスタが恋しくなる。
その「カキの味噌クリーム」のパスタが始まった。
今年は広島産カキを使っている。
クリームソースに味噌が入っているカキの味噌鍋のようなパスタだ。
どうにもイタリアンらしくないパスタだ。
果たして美味しいのだろうか。
その美味しさを証言出来るのは、食べたあなただけだ。
証人「私は、クアトロの父に勧められるままに、このパスタを注文し、恐る恐る口にすると、何とその美味しさは私を金縛りにするではないですか」
証人「金縛りにも馴れてきて食べ進むと、味噌の効能か体の芯から温もりを感じました」
証人「食べ終わると、カキの美味しさとソースの美味しさの記憶が心も温めてくれました」
証人「この体も心も温めてくれるパスタは、食べた人にしか解らないでしょう」
証人「さらに、化け猫だったか猫の絵のワインもこのパスタに良く合いました」
弁護人「裁判長、証人の云う化け猫のワインというのは、アルザスの優しいニャンコと不良なニャンコの間違いです、訂正を求めます」

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おったまげったワインとリゾット

2011年11月12日 | パスタの話

Photo 今日からクアトロでポルチーニ茸のリゾットが始まった。
ポルチーニにパルミジャーノをたっぷり使った濃厚な美味しさのリゾットだ。
イタリア米一粒一粒に旨味が絡んでいる。
この料理はそもそもイタリア・ピエモンテの料理だ。
ピエモンテとは山の足と云う意味だが、アルプスの足下にある地域だ。
きのこ料理が美味しいのは頷けるところだ。
さらに、ピエモンテの白ワイン・モンキエロの造る“タマルディ”を合わせてみる。
タマルディはピエモンテの地ブドウ・アルネイスにシャルドネをブレンドしたワイン。
その味わいは造り手をも驚かす旨さだった。
地域の方言でタマルディとは「おったまげった」と云うような意味らしい。
同郷のポルチーニ茸のリゾットにこのワインを合わせると、これまたおったまげったほど旨さの相乗効果だ。
クアトロでこのおったまげった相乗効果を体験しよう。
ピエモンテ風に「タマルディ、タマルディ」と叫ぼう。

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優しいにゃんこと不良なにゃんこ

2011年11月11日 | ワインの話

Photo “ジャンティ・ド・カッツ”と“ヴォワイユー・ド・カッツ”と云う名前の白ワインがフランス・アルザスからクアトロに入荷。
“優しいにゃんこ”と“不良なにゃんこ”と云う意味だ。

まずは、黒猫の優しいにゃんこをいただく。
ピノ・ブラン50%、ピノ・グリ25%、ゲヴュルツトラミネール25%のブレンド。
口に含むと優しい香りとほのかな甘みが広がり、安らぎを覚える。
ライチーや杏のような甘酸っぱい味わいが素晴らしい。
この優しいにゃんこに気を許すと虜にされそうだ。

つぎに、白猫の不良なにゃんこをいただく。
シルヴァネール60%、リースリング25%、ミュスカ15%のブレンド。
良く冷やしていただくと、その冷たさの奥にすっきりとしたグレープフルーツや青リンゴのような酸が心地よい。
冷たくされても、こんな不良なにゃんこなら、いいなりになってしまう。

優しいにゃんこと不良なにゃんこに逢いに来ませんか。
今ならグラスワインで飲めるニャー。

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