湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーブス幻想曲

2014年01月28日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○ストコフスキ指揮NYP(sony/columbia)1949/2/21・CD

しっとり落ち着いた美観。出しゃばらないフルートに導かれて抑制的に合奏する弦、余り特徴的なところはないが、誠実な演奏である。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番

2014年01月28日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○ストコフスキ指揮NYP(sony/columbia)1949/2/21・CD

オケがバラける感じがあり、特に特徴的な解釈がみられる三楽章では聴き辛いレベル。雑味が出がちなオケなのでひときわ気になる。推進力と多彩な響きはいいとして、求心力にはやや欠ける。4楽章の予兆が2楽章に現れるところなどは美麗でロマンティック。静かな場面はなかなか。おまけの○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラヴェル:スペイン狂詩曲

2014年01月18日 | ラヴェル
○ザンデルリンク指揮レニングラード交響楽団(放送)1952/10/25live

音量が録音によって抑えられてしまっており、実体がよくわからないところもある。一曲目、意外とまともな演奏でコンドラシンよりスペイン情緒を醸すことに成功しているかもしれない。響きが美しい。二曲目、テンポが変だし安定しないが面白いといえば面白い。こういうところでオケの非力さが垣間見えてしまう。ミス散見。三曲目、一曲目同様響きは美しいがロシア色が出てきて邪魔をする。どうにも鄙びてしまう。テンポにもリズムにも安定感がやや無いか。四曲目、ソロ楽器がスピードについていかない。ミス散見。テンポもやはり安定感がないが、ロシア式はこんなものか。前進力はある。ゆっくりの場面になるとなかなかの気だるさで情緒がある。スピードが上がると精細に欠けるというのは、結局オケの技術的問題が大きいのだろう。ギレリスの左手のためのピアノ協奏曲の前に演奏されたもの。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲

2014年01月17日 | ラヴェル
○ギレリス(P)ザンデルリンク指揮レニングラード交響楽団(放送)1952/10/25live

ソロ冒頭が難しい曲ではあるがやはりギレリスをもってしても音が濁る。その後は澱みなく進み、オケの非力さ鄙びた響きを尻目に、ギーゼキングを少し思わせるような音色でロシア色はそれほど濃くはない。くれぐれもオケの音色、とくに管楽器ソロはロシア色全開であるが。リズミカルに展開していくところでやっとオケも暖まったようで、調子が出てくる。ギレリスはけして威勢を張らずオケと調和している。カデンツァはニュアンスが無いしバランスもそれほど良くはないが、悪い録音のせいかもしれない。指は良く回り胡麻をまくようにパラパラ鳴っている。拍手ぶつ切りカット。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウォーロック:眠り、pretty ring time

2014年01月17日 | イギリス
○フェリアー(msp)ストーン(P)(decca)1952/6・CD

短い曲2曲。ウォーロックらしい暗さがあるのは眠りのほうだ。フェリアの声にはどことなく陰がある。やや押し付けがましい倍音たっぷりな声ではあるが、ここでははまっている。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブリッジ:go not happy day

2014年01月17日 | イギリス
○フェリアー(msp)ストーン(P)(decca)1952/6・CD

短い曲だがよく歌われる。フェリアは危なげなく謳い上げる。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集「生命の家」~Ⅱ.沈黙の正午

2014年01月17日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○フェリアー(msp)ストーン(P)(decca)1952/6・CD

灰汁抜きされたドイツ歌曲といったふうの前期ヴォーン・ウィリアムズの歌曲集から。僅かにウェンロックを予感させるパセージが混ざりヴォーン・ウィリアムズの個性が垣間見える。フェリアはやや野太過ぎる感もある声だが、ロマンティックな曲にはこれでいいのだろう。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウォルトン:ポーツマス・ポイント序曲

2014年01月17日 | イギリス
○アンソニー・バーナード指揮ニュー・イングリッシュ交響楽団(decca)SP

後半妙にもたついてくる。ウォルトンでも単純な曲ではあるがリズム取りはウォルトンならではの難しさがあり、そこをなんとかやりきってはいるが、テンポの弛緩に無理が現れてしまったか。楽譜は初稿ではない模様。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ

2014年01月17日 | イギリス
○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(bbc)1969/8/8live・CD

一楽章はややテンポがもたつく感があったが三楽章はそれを覆すテンポ感の良さ。バルビはしっとり感傷的で、乾いたウォルトンに向かないと思いきや、三楽章は軽快に、かつ完璧に演じきってブラボーの嵐を呼んでいる。録音がもう少しクリアならよかった。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴォーン・ウィリアムズ:オーボエ協奏曲

2014年01月10日 | ヴォーン・ウィリアムズ
◎ランクール(ob)エルダー指揮ハレ管弦楽団(ho)2010/6/23・CD

スピード感のある爽快な演奏で、ソリストも音色は無個性なきらいもあるが技術的に不足ない。ハレ管の弦楽合奏の美しさにも心打たれる。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番

2014年01月10日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○エルダー指揮ハレ管弦楽団(ho)2011/11/9live・CD

個性的な解釈はなくオケも取り立てて上手いわけではないが、感情をゆっくりと揺り動かされるような表現はヴォーン・ウィリアムズの良い面をよく引き出している。オーケストレーションがけして上手いわけではないけれども各楽器の美質をわきまえた曲であり、ここではとくに木管の音色が印象的。ヴァイオリン高音の泣きの音色はハレ管弦楽団ならではであるがやや多用され過ぎか。四楽章のリズミカルなパセージでは音をハッキリ切って横より縦を意識させ小気味よい。やや鈍重な曲にオケだからこういう処理が活きてくる。ライヴであることを考えると統制が非常によくとれた演奏であり、とくにブラスは素晴らしい。終盤の感傷的な風景も抑制的で美しい。○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロハスカ:弦楽四重奏曲~スケルツォ

2014年01月09日 | 北欧・東欧
○シェフチク・ルホツキー四重奏団(CHR)1929・CD

僅かに現代性も感じられるがおおむね国民楽派の範疇にある作品。ルホツキー四重奏団は激しくかすれるほどにハッキリした表現をするが、この曲でもその特質は現れている。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドヴォルザーク:8つのワルツ~Ⅰ、Ⅳ.(弦楽四重奏編曲)

2014年01月09日 | 北欧・東欧
○シェフチク・ルホツキー四重奏団(CHR)1929・CD

チェコの伝説的な四重奏団によるSP録音だが、1番はいきなりポルタメントを極度にかけたメロメロのメロディで度肝を抜く。しかし元々それほど耽溺する団体でもなく、この主題以外では普通にやっている。4番は曲が余りアピールしない。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:版画~Ⅱ.グラナダの夕べ(ストコフスキ管弦楽編)

2014年01月08日 | ドビュッシー
○ストコフスキ指揮フィラデルフィア管弦楽団(scc:CD-R/PASC)1962/5/16live

pristineからリマスター配信されている音源。同日のウェーベルンやシベリウス4番などがカップリングされているが、sccから出ていたものと同じ。ストコフスキーの編曲によるグラナダの夕べだが、ドビュッシーの管弦楽曲、たとえば管弦楽のための夜想曲の2楽章などといったものと同じような感じに仕立てられており、原曲とは違う世界観のものと思って聞いた方がいい。ストコフスキーはリズムのキレはそれほどある方ではなく、響きは華麗だが愉悦感はそれほどない。この曲ではリズムを強く打ち出したほうがいいと思う。○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボロディン:弦楽四重奏曲第2番~Ⅲ.

2014年01月08日 | ボロディン
○ガルネリ四重奏団(polydor)SP

落ち着いた大人の演奏。変な力みや外しがなく、かといってつまらない客観的な演奏にもなっていない。音も美麗で高潔な印象。夜想曲にふさわしい音楽になっている。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする