



人工温泉に炭酸泉・シルク湯含まず、露天等不定期あり、注記漏れ可能性あり、独自判断あり | ざっくりエリア | 白湯のみ | 黒湯温泉 | 無色温泉 | 塩化物泉 | 運び湯 | 人工温泉 | 露天風呂 |
南青山清水湯 <人工>高濃度炭酸泉、シルク湯(フレーバー) | 青山 | ○ | ||||||
鶴の湯(浅草) <人工>ミネラル泉、ラドン泉 | 浅草 | ○ | ○風通し | |||||
38.THE SPA西新井 ナトリウム-塩化物強塩泉※★ | 足立区西新井 | ○ | ○ | |||||
3.桜館 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 追記あり ○ | 池上線 | ○ | 季節・週限定 | |||||
6.久が原益の湯(COCOFUROますの湯) メタケイ酸、重炭酸ソーダ ◎ | 池上線 | ○ | ||||||
8.戸越銀座温泉 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 池上線 | ○ | ○風通し・檜(軟水) | |||||
9.稲荷湯 重炭酸ソーダ、メタケイ酸 | 池上線 | 〇 | ||||||
10.調布弁天湯 メタケイ酸 | 池上線 | ○ | ||||||
12.久が原湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 池上線 | ○ | ○壺状 | |||||
15.八幡湯 (ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉?) | 池上線 | ○ | ||||||
20.富士見湯 <人工>北投石 | 池上線 | ○ | ||||||
新生湯 半露天風呂、洞窟風呂、炭酸岩塩泉 | 池上線 | ○ | ○風通し | |||||
中延記念湯 露天風呂 | 池上線・大井町線 | ○ | ○ | |||||
41.さやの湯処 含ヨウ素・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性中性)うぐいす色※★ | 板橋 | ○ | ○ | |||||
スパディオ 含ヨウ素・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性弱アルカリ性)琥珀色※★ | 板橋 | ○ | ○ | |||||
高井戸天然温泉美しの湯 含よう素-ナトリウム塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性弱温泉)※★ | 井の頭線 | ○ | ○ | ○ | ||||
34.鴎外温泉 重炭酸ソーダ、メタケイ酸★ | 上野 | ○ | ||||||
42.六龍鉱泉 ナトリウム-炭酸水素塩泉 | 上野 | ○ | ||||||
寿湯 露天風呂、薬湯 | 上野 | ○ | ○ | |||||
日の出湯 一部露天風呂、檜風呂 | 上野 | ○ | ○風通し | |||||
こもれびの泉萩の湯 <人工>光マイクロバブル湯、炭酸泉 | 鶯谷 | ○ | ○一部無天井 | |||||
32.東京健康ランドまねきの湯 メタケイ酸★ | 江戸川区船堀 | ○ | ○ | |||||
乙女湯 重炭酸ソーダ、メタケイ酸 | 江戸川区船堀 | ○ | ○風通し | |||||
あけぼの湯 メタケイ酸 | 江戸川区船堀 | ○ | ○ | |||||
鶴の湯 メタケイ酸(淡褐色) | 江戸川区船堀 | ○ | ○ | |||||
5.おふろの王様大井町店 <人工>炭酸、重曹★ | 大井町 | ○ | ○重曹 | ○ビル屋上型 | ||||
松の湯 メタケイ酸 | 大井町線 | ○ | ||||||
西品川温泉宮城湯 メタケイ酸(微褐色) | 大井町線 | ○ | ○目隠しに窓あり | |||||
中延温泉松の湯 メタケイ酸 | 大井町線 | ○ | ○屋根あり | |||||
ピース湯 <人工>軟水 | 大井町線 | ○ | ○風通し | |||||
八幡浴場(大岡山) 軟水、薬湯 | 大井町線 | ○ | ||||||
太平館 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 大倉山 | ○ | ||||||
しのぶ湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 大倉山 | ○ | ○無天井 | |||||
17.SPA大手町 ナトリウム-塩化物強塩温泉※★ | 大手町 | ○ | ||||||
44.平和島温泉 含ヨウ素・ナトリウム-塩化物強塩温泉※★ | 大森 | ○ | ○ | |||||
なごみの湯 <運び湯:三ツ沢>アルカリ性単純泉★ | 荻窪 | ○ | ||||||
梅の湯 <人工>人工高濃度水素泉 | 尾久 | ○ | ○一部無天井 | |||||
大江戸温泉物語 ナトリウムー塩化物強塩温泉※★ | お台場 | ○ | ○ | |||||
25.そしがや温泉21 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 小田急線 | ○ | ||||||
33.THE SPA成城 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉★ ○ | 小田急線 | ○ | ○ | |||||
湯パークレビラント 露天風呂 | 小田急線 | ○ | ○屋根あり | |||||
RAKU SPA神田 <人工>炭酸塩泉 <企画湯(運び湯:道後温泉)>(重曹泉※この時だけ) | 御茶ノ水 | ○ | ||||||
2.鷹番の湯 メタケイ酸 ◎ | 学芸大学 | ○ | ○壺状 | |||||
千代の湯 | 学芸大学 | ○ | ||||||
第三玉乃湯 <人工>炭酸泉 露天風呂 | 神楽坂 | ○ | ○壺状 | |||||
1.蒲田温泉 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉 人工ラジウム泉 | 蒲田 | ○ | ○ガリウム石 | |||||
7.はすぬま温泉 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 | 蒲田 | ○ | ||||||
11.女塚温泉改正湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 蒲田 | ○ | ||||||
SPA&ホテル和(駅前) ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉★ | 蒲田 | ○ | ○風通し | |||||
16.照の湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 蒲田 | ○ | ○風通し | |||||
19.ヌーランドさがみ湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 蒲田 | ○ | ○屋根あり | |||||
31.ゆ~シティー蒲田 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 蒲田 | ○ | ○風通し | |||||
27.幸の湯 カリウム、カルシウム、マグネシウム-塩化物冷鉱泉※ | 蒲田以東 | ○ | ○風通し | |||||
新呑川湯(京急蒲田)白湯銭湯 <人工>炭酸泉、シルク湯、ラドン湯 | 蒲田以東 | ○ | ○ | ○風通し | ||||
28.第一相模湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 蒲田以東 | ○ | ||||||
天神湯(京急蒲田) <人工>ブラックシリカ泉 露天風呂 | 蒲田以東 | ○ | ○石 | ○二種(交替) | ||||
隆の湯(蒲田以東)<人工>草津の湯、備長炭風呂 | 蒲田以東 | ○ | ○草津湯の華 | |||||
大谷田温泉明神の湯 ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性・弱アルカリ性温泉)※★ | 亀有 | ○ | ○ | |||||
24.東京天然温泉古代の湯 含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉★ | 亀戸 | ○ | ○ | |||||
29.大黒湯 メタケイ酸 | 亀戸 | ○ | ○壺状 | |||||
楽天地スパ ナトリウム塩化物冷鉱泉※★ | 亀戸 | ○ | ○ | |||||
御谷湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(メタケイ酸により温泉認定) | 亀戸 | ○ | ||||||
政の湯 塩化物・ナトリウム-炭酸水素塩泉◆ | 川崎 | ○ | ||||||
桐の湯 ナトリウム-炭酸水素塩泉◆ | 川崎 | ○ | ||||||
14.千年温泉 暖和低張鉱泉のアルカリ性重曹泉(炭酸水素ナトリウム)◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ○屋根あり | |||||
35.宮前平源泉湯けむりの庄 ナトリウム-炭酸水素塩化物冷鉱泉※◆★ | 川崎周縁エリア | ○ | ○ | |||||
36.冨士の湯 塩化物・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ○ | |||||
矢向湯 塩化物・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ||||||
志楽の湯 ナトリウム-塩化物温泉※★◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ○ | |||||
平安湯 塩化物・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ||||||
37.たちばな温泉たちばな湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ||||||
溝口温泉喜楽里 塩化物・ナトリウム-炭酸水素塩温泉◆★ | 川崎周縁エリア | ○ | ○ | |||||
39.日の出おふろセンター 食塩泉◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ○屋根あり | |||||
かまぶろ湯 ナトリウム-塩化物泉※◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ||||||
中島湯 ナトリウム-塩化物泉◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ○人工北投石 | |||||
第一天狗湯 塩化物・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 川崎周縁エリア | ○ | ||||||
13.北品川温泉天神湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 京急線 | ○ | ○風通し・黒湯 | |||||
鷲の湯 ナトリウム-炭酸水素塩泉◆ | 京急線 | ○ | ○ | |||||
朝日湯 ナトリウム-炭酸水素塩泉◆ | 京急線 | ○ | ||||||
スパ・ラクーア 含ヨウ素・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性弱アルカリ性)琥珀色※★ ○ | 後楽園 | ○ | ○屋根あり | |||||
改良湯 <人工>炭酸泉、軟水 | 渋谷 | ○ | ||||||
みどり湯(緑が丘)白湯銭湯 | 自由が丘 | ○ | ||||||
45.テルマー湯 <運び湯:中伊豆>ナトリウム・カルシウム・硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性温泉)塩味なし★ | 新宿 | ○ | ○ | |||||
Sakura 含ヨウ素・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性弱アルカリ性)琥珀色※★ | 巣鴨 | ○ | ○ | |||||
ふくの湯 <人工>ラドン泉 | 千駄木 | ○ | ||||||
30.新田浴場 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 ○ | 多摩川線 | ○ | ||||||
40.草津湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(含メタケイ酸) | 多摩川線 | ○ | ○屋根あり | |||||
22.富士乃湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 綱島 | ○ | ||||||
43.綱島温泉湯けむりの庄 ナトリウム-炭酸水素塩泉◆★ | 綱島 | ○ | ○ | |||||
丸子温泉 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性)◆ | 東横線 | ○ | ||||||
白山湯 東京最初炭酸泉 | 豊洲 | ○ | ||||||
中野寿湯温泉(中野) メタケイ酸泉 | 中野 | ○ | ||||||
なみのゆ(高円寺) 白湯銭湯(メタケイ酸少量)温水プール | 中野 | ○ | △ | |||||
光明泉 <人工>ラドン泉、炭酸泉 | 中目黒 | ○ | ○壺状 | |||||
文化浴泉(中目黒・池尻大橋) シルク湯 | 中目黒 | ○ | ||||||
バーデと天然温泉 豊島園庭の湯 含ヨウ素・ナトリウムー塩化物強塩温泉、炭酸泉★ | 練馬 | ○ | ○ | |||||
アジュール竹芝天空の湯 スパ<人工>光明石温泉※ | 浜松町 | ○石 | ||||||
18.日吉湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 ◆○ | 日吉 | ○ | ○交替 | |||||
旭湯(日吉)白湯銭湯 露天風呂、薬湯二種類◆ | 日吉 | ○ | ○ | |||||
23.麻布黒美水温泉竹の湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 広尾 | ○ | ||||||
湯どんぶり栄湯 メタケイ酸 | 三ノ輪 | ○ | ○屋根あり | |||||
今井湯 炭酸泉、シルク湯◆ | 武蔵小杉 | ○ | ||||||
4.武蔵小山温泉清水湯 (黒湯)重炭酸ソーダ(黄金の湯)ナトリウム塩化物強塩温泉(ヨード。療養泉認定)※ 2湯あり ◎ | 武蔵小山 | ○ | ○ | ○温泉・無天井 | ||||
橘湯 ナトリウム-炭酸水素塩泉◆ | 元住吉 | ○ | ||||||
藤の湯 檜風呂 | 用賀 | ○ | ||||||
21.中島館 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 横浜 | ○ | ○風通し | |||||
横浜天然温泉くさつ ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 横浜 | ○ | ||||||
永楽湯 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 横浜 | ○ | ||||||
26.万葉の湯横浜 <運び湯:湯河原>ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 足湯(熱海、カルシウム・ナトリウム-塩化物泉※)と2湯あり◆★ | 横浜 | ○ | ○屋根あり | |||||
横浜温泉黄金湯(和田町):メタケイ酸(重炭酸ソーダ)◆ | 横浜 | ○ | ||||||
利世館(黄金町):塩化物・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 横浜 | ○ | ||||||
いなり湯(山手):ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉◆ | 横浜 | ○ | ||||||
親松の湯(白楽) <人工>薬湯・ラジウム泉(ガリウム石)◆ | 横浜 | ○ | ○ガリウム石 | |||||
徳の湯(東白楽) <人工>バイオセラミック軟水(化学配合) 露天風呂◆ | 横浜 | ○ | ○人工 | ○ |
綱島温泉が非常に心細い状態にあると。一度も行ったことがないので、万一に備えて残る湯をまわることにした。さすがにこうも連日の東京温泉めぐりで風邪をひきそうだが、まだ興味を惹かれる黒湯がある限り腰を上げる所存です。
出発は日吉駅。南口。
慶応ね。
金蔵寺
偶然通りかかり驚く、二十年余りぶりの日吉の大寺。道も宅地開発も山林混じりのイメージの風景をかなり変えている。ここだけ山寺風情。堂宇に紅葉と夕景が似合う。
日吉の名の由来、日吉山王権現
なぜパンダ
昔は知られざるサイケ寺をみつけたと喜んだ、各パーツを覆う東照宮ふうの彩色もいい具合に落ち着いている。
今日は時間がないので急いで回ったが、古風な門や鐘楼(徳川2代ゆかりの鐘、これをめあてに来た覚えがある)や本堂の堂々とした構えと、付加された彩色構造のギャップはやはり楽しい。左脇の弁天堂がサイケの中心となり、ミニ舞台のように上がることができるが、そのまま裏山の、おそらく「やぐら」転用の石仏窟群へ上がれる。昔は上まで行ったが今日はこのまま引き返す。中世の青石板碑もある。六地蔵の豪華な彩色堂も良い。今でもおすすめ。
先へ。
日吉湯
二階に上がるとあるスーパー銭湯。かなり平面積の大きいマンション銭湯で共有座敷スペースもベンチスペースもすべて同じフロアにある。
天然温泉は透明度50センチ以上、少しヌルヌル(褐色透明)。バブルが噴出していないエリアには泡や灰汁のようなものは漂わない。すっきりして他の東京温泉と同じ薄目の黒湯のように見える。綱島温泉郷のイメージとは少しずれるが、もともと綱島温泉郷は大正位からの開発で拡がったもので、温泉そのもの以上に東京近郊歓楽街、花街の側面が強く(多摩川園も大正時代はリゾートとして温泉と冠されていた、東急東横線の両駅は娯楽施設先行だった)、ラジウムの名も近年ほぼ閉じた東京園などの掲げた古い調査によるもののようだ。綱島のラジウムは赤い化石水(古代閉じ込められた海水に地底岩盤から染み出した)だったが、今は普通の黒湯と思われる(こちらは分析結果を掲示してある)。味はある模様(黒湯は見た目に現れない部分として塩分含有するかしないかで効用が大きく異なる。東京に限らず黒湯に湯水以外のものを混ぜて効能を加えることもある)。
全体と比べれば黒湯風呂はやや狭い。その他内湯は白湯か水だがバリエーション多く広い。でも何と言っても空が大きく見える露天風呂(白湯)が最高!晴れた日の昼間に是非 白い雲が流れる空を眺めてカラー照明の埋められたジャグジーを楽しめる。夜より昼の方がよさげだが、別にそうでなくても早い時間なのにわりと混んでる(滞在時間短い)。地元だけではなさげ。後で知ったが男女入れ替えのようで、でも露天風呂の無いときは来たことがない。。じゃばらジュースを飲む。シークワーサー(ひらみれもん)に似てますね。
ここからは数値以上に遠く感じました。
夜は距離を感じる。いい道だがもともとこのへんはオケラが鳴き池沼が点在した田舎で、今も綱島市民の森が黒く迫り元旧家の屋敷、溜池が深々と口をあけ、開いているのか閉じているのかわからない小堂があるなど、川崎の市街地よりも山を感じさせる(横浜市)。ただ細い道も車通りが激しいのはちょっといただけない。まるで茨城の田舎道である(茨城の人ごめんなさい)。交通の便を考えると仕方ないのだが。
そのうち綱島の幹線に入りまだ歓楽街の頃の雰囲気を残す大構えの店や建物がえんえんと続く。建物はともかく当時からある店はもうあまりなさそうだ。東横線をくぐり鶴見川に行きつき、すっかり闇の中人と自転車がわんさと通る。渡ると綱島温泉のラジウム泉採掘記念碑が移築されている(昭和初め)。
ここから線路と並行して走るまっすぐの道、これも行くうちに商店街の様相を呈してくる。大曽根商店街だ。途中鉄塔を左に見ていくと古い風情がある。
遠いように感じるが、これは大倉山からだと造作ない距離だ。やがて唐突に左に現れる。温泉本の表紙を飾ることもある太平館である。
太平館(共立湯)
とにかく迫力のある日本の銭湯で、門前は狭いが、中は広々している。門前店?に囲まれ銭湯本体の建物がよく見えないのだが、横に回ってみると結構敷地も広くて煙突の場所からかなり大きなことがわかる。
夏は涼むのに良さそうな風情ある木造脱衣場、番台のご主人と地元の人の交流、いたわりあい、浴場には定番の富士山が女湯とつながり巨大にそびえる。
黒湯は東京温泉の白眉だろう。こんなところに温泉郷だったころから受け継がれる大浴槽がなみなみと黒湯をたたえている。このときで透明度2センチ以下(すごい広い方の浴槽)、狭い方でも3センチくらい(後日3時半の開始直後に来たら4センチ均一で黒湯特有の石鹸のような泡が)。多分後者がヌル湯だが、空いてるせいか熱さは同じ。※深さが違うとのこと。狭いほうが深い。
こんなに濃くて広々とした黒湯の浴槽は初だ。地下81メートルからの湧出というのはかなり浅い。銭湯の神様もいる。白湯ゾーンは狭くジェットバブル2基がある。
黒湯はタイル床を豪快に茶色に染め、飛沫を食らったタオルも茶色くなる。これはすごい。少しヌルヌル、バブルないところがざらざらしている(タイル底)。砂の匂い?これは嗅いだことがない。身体の温まり方は黒湯の温まり方で、数時間持続した。
宮造りの大きな古い銭湯、黒湯色に磨かれた年季の入った木造、これが本来の伝統文化としての銭湯だ。残すべき。空きすぎ(時間のせいか)。綱島温泉これにあり、というもので、かつては同じような温泉が綱島や大倉山にあったんだなあと感慨をおぼえた。今は営業中天然温泉は本日の2軒含め4軒だと思う。
大倉山駅まではすぐ。おしまい。