湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ニコプロヴェツキー:アントニオ・ガウディ賛

2011年09月04日 | ?よくわからない?
○マリウス・コンスタン指揮ORTF(haydnhouse:CD-R他)

この作曲家、まったく情報がない。LP起こしだがレーベルもわからない。作品は基本的に現代音楽でガウディの印象とはほど遠い。セリー作品にありがちな新規さを打ち出してはいるけれども寧ろ冒頭のスクリアビン「プロメテ」に酷似した手法からフランス系現代作曲家の、とくにオネゲルやジョリヴェに似た保守性をはらんだ曲想に惹かれる。五曲からなる組曲。しかしまとまりはなく唐突に終わる。演奏は達者で色彩的。○。
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オテスコ:歌劇「デ・ラ・マタイ・シタイア」序曲

2007年11月23日 | ?よくわからない?
○エネスコ指揮NYP(DA/Lanne:CD-R)1937/1/31live

エネスコの指揮は非常に俊敏で一時的にフォルムか崩れる(ここでは縦線がずれる)のも厭わず強引に推し進めることで全体の流れを巧く作る特徴がある。弦楽器の音色への拘りは自身の演奏で聞けるようななんとも前時代の芳香漂うものとしてここでも提示されている。それはやわで繊細なものではなくむしろ積極的にグラマラスなことをアピールしてくるようなものだ。曲は詳細不明である。二曲が抜粋されているが、同時代の比較的わかりやすい音楽からの影響を受けたリズミカルなもので、端緒や背景に前衛的な響きやポリリズム的な進行を配置してはいるものの、旋律性が強く否応なく愉しませる。ヘブライ風の音律は作曲家の背景を示しているのだろうか。そのせいか2曲目がプロコのヘブライの主題による序曲をもろに髣髴とさせるものとなっており特徴的である。管弦楽にピアノを入れるのはプロコもストラヴィンスキーもショスタコもやっているがちょっとあざとくずるい感じもする。一曲めに戻るとそこにはドビュッシーの影響の強い、印象派風の音響ともっとロマンティックな時代の旋律音楽の残響が聞かれる。色彩的な音はなかなかに面白い。録音はきわめて悪質。○。
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セッドン:16

2006年09月29日 | ?よくわからない?
◎ピアノ・サーカス(argo)CD

偏愛というのはこういうことを言うのだろう。ポップスの興奮を単純な電子ピアノアンサンブルの中に極めて純化した状態で持ち込んだ傑作に名演であり、プログレ的発想でありながらミニマルの領域を物凄く身近に引き寄せ無邪気に浮き立つ気持ち、和声に宿るほのかな感傷をかもすさまは絶妙といっていい。誰しも一枚は、個人的感傷を掻き立てられる音盤を持っているものだが、私にとってこの曲は、例えばブルックナー全曲を投げうってでも身近に置きたいものである。◎◎◎◎◎。

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シャルドン:ルンバ

2005年03月24日 | ?よくわからない?
○シャルドン(Vc)ミトロプーロス指揮ミネアポリス交響楽団(nickson)CD

何処の誰だか知らないが結構ごきげんな曲で楽しい。チェロは達者だけど深みはない、といっても録音が古いのでなんとも言えないが、○はつけておきます。
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