なんと昨日書いた多摩川大橋で、高校生がラップバトルの罰ゲームに飛び込み水死したというニュース。川崎ですね・・・
今日は逆の方向、深川・押上界隈です。前々から書こうと思っていたところで、都内の温泉スパはとりあえずここまで押さえればあとはいいか、という男性専門のサウナ温泉「楽天地」にいくつか銭湯を組み合わせ、ウォーキングするにもこのへんは死ぬほど歩いてるので(今年特に多かったのはエキブロ参照)、エリアをまたがり清澄庭園そばまで歩くこととします。ほんとは逆コースのほうが温泉で〆られていいです。あくまで開湯時間とロケーションの都合です。
地下鉄から錦糸町の駅を降りると、パルコの中に直接出ることができますが、WESTの最上階までエレベーターで昇ります。そこが屋上に設置された空中サウナ&休憩所というような楽天地で、黒湯としては比較的深層から汲み上げた温泉が自慢。基本的に館内着でうろうろし温泉入り食事して各種休憩室で寝る、というタイプで、万葉倶楽部の小型版みたいなかんじ。固定費さえ払えば他のお値段はそんなに高くないし明示されてるので楽しめます。ただ思ったより敷地が広くない。なので人気が裏目というか、平日の昼でも人がいっぱいいる。屋上のワンフロアだから・・・混雑時間帯は大変かもしれない。
天然温泉黒湯については透明度50センチ以上、加温循環(明記)塩気がある塩化物泉(650m深層)。湯が意外と強い!このあたりの特徴なんだろうか。透明度のわりに底にはヌルヌルもある。古代の湯のとき皮膚に塩がわいたので一応さいごは真水で流した。ここの自慢のアカスリ(二種類あるがほぼ三助的なサービスが面白い)、ヨモギサウナ、ろうりゅはやらなかった。
ロッカールームと比しても広い浴場ではないが屋上のガラス張りで明るく気持ちが良い。季節が良ければ休憩室を使わなくても、外を見ながら浴場ベンチで全裸休憩で十分やすまるでしょう。浴槽はたっぷり黒湯と高濃度炭酸泉(と水風呂)で、洗い場等のスペースはその隙間にあるような配置。それに加え別室あかすり等の占有スペースが狭い印象を与えてしまうのかもしれない。温泉を楽しむだけなら一時間コース(1300円)で十分。1000円を超えるスパは、ごく一部の高性能銭湯を除けばぜったい470円を凌駕する満足を得られるものだし、サービスも行き届いている。この日は3つも湯に入ったけど、結局最初のここが一番体に残りましたよ。塩湯ってだけな気も
多少お金を加算しても手ぶら利用が理想です。基本料金だけでも適切な場所に必ず必要なものが備えてあるので問題はないです。また時間がないからと館内着借りないと休憩室や食堂すら入れないのは注意。ここは近所にいて、会員になれば良い休憩所になるだろうな。
まあ平日昼でもサラリーマンや地元やお相撲さんみたいな人で盛況、場所が良いからね。こちらは男性専用ですが女性用もあるようです。子供嫌いはこういうとこはいいかもね。
パルコから出ると屋上にスパって書いてますね。高架をくぐり錦糸公園の脇をまっすぐ北上。北斎通り(南割下水)通過。四ツ目通りです。
やがて春日通りに交差します。地図だとあまり大きな道に見えない。これが北割下水になります。本所七不思議の送り提灯など、つまりもう本所近い。ということは押上も近いです。ちなみにこのへんも今年はけっこうエキブロに書いた通りうろうろしてました。
ふと地図を見ると「大黒湯」。押上から来れるということでスカイツリー客やスカイツリー展望目当てに人が来る、と昔書いてあった。リニューアル銭湯なんだろうか、とスマホを検索するとなぜか最近天然温泉を名乗っているようだ。うう、すぐそばだから行かざるをえないが・・・この時間は一番湯狙いのお年寄りが押し寄せるんだよな・・・このへんだと大田区よりたいへんそうだ・・・
景気の良い銭湯特有の路駐自転車の群れ、べたべた貼られた多くの掲示が見える。ああ、まだ10分たってないから混んでいる。大黒湯はナノ温泉になったと書いてあるが・・・井戸水のメタケイ酸の濃さを測ったら温泉だったということ?…あるいは人工かな?(前者だったようです)
黒湯でないことは確か。で、思いつきで寄ったら激混み。スカイツリーに近いからというより地元の高齢者の数が凄い(マナーは良、下町のよそ者に対するシャイさというか、この混み方にしては楽だった)!
やっと入れた狭い露天風呂から見上げる空は、隠れんぼの路地からトンボを見上げた子供の頃を思い出す。懐かしい。これは壺型露天風呂でも「路地裏タイプ」として記憶しておく。シャンプー等完備は古い銭湯には珍しい(使わなかったけど)まああんまり長居する雰囲気でもなし、そもそも自分もベイジングクロウのタイプなのだが、こちらのご老人がたも半数は出るのが早い。浴槽に居座るのも半数だから少し待てば入れます。建物は和風銭湯で破風も見え格天井だが、小ぶり。スカイツリーの展望所なんてあるの?前の道から見返すとスカイツリーと、スカイツリー以前からあるだろう銀色の銭湯煙突が並んでいた。これは番外風呂です(人工炭酸泉が人気でした、足しか入れんかった。西洋薬草の薬湯はこの日一番あったまった。そんなもんです)。
ちょっと歩きます。両国のほうに歩くとスカイツリーにまっすぐ向かう路地があり、ここは写真ポイント。暗渠をわたり(このへんは昔は中心地ですかね、関東大震災慰霊碑がある)三つ目通りで左折。ちょっと寒くなってきたころ、向いを少し入ったところに御谷湯のマンション銭湯があります。
ここは大田区の黒湯銭湯を思わせる。最新のリニューアル温泉銭湯で設備も設計も企画もすごい。細かくいってるときりがないほどで、やり手だなあ、と思う。激混みですが浴室はたくみに配置され迷路のようで面白い。でも子供はいません・・・。黒湯というより褐色透明湯。大小の白い湯の花が湧いていて驚く。源泉かけ流しの加温のみ。メタケイ酸で温泉と認定されたそうだが、色がある上、湯の花が湧いてる時点で黒湯温泉の一種としていいだろう。粉のような細かい湯の花が多いゆえ、混んでるからア〇かと思った。つまり硫黄成分があるのだろうか、強羅温泉程度にしか感じないけど。湯に味なし。温度別黒湯浴槽のほかライティングで演出する薬湯や(確かに効きそうだ)、半露天風呂(こっちの黒湯のが淀んで良い気がする、かなり厳しいスペースにもかかわらず日本庭園風しつらえとベンチもある)からの、もうちょっと離れたスカイツリー覗き見など、マンション上層銭湯ならではで戸越銀座温泉を思いだした。
ただ、自分はあんまこういうこと書かないけど余所者に無愛想。比較的年若いフロントのとこではたまにあるけど、テレビとか見てるでもなく、応対にまったく言葉を発さないというのもすごいなと。リニューアル銭湯はビジネスライクなところは多いが、むしろよほど地域密着志向なのだろう、常連にはよく声をかけている(写真とりたいとかそういう余所者には冷たいのは言うまでもなく)。
趣向の凝り方は戸越の比ではなく人気もうなづけるので、客の多さは仕方ないが初めて洗い場に並んで待った。待たなければこういうことも書かないほど気にならなかったはず。時間をずらせばここまではいくまい。混み方、武蔵小山温泉並。
はい、ほかの余所者入湯者と早々に退散して夕闇の中、清澄白河へ向かいます。これもエキブロに書いた御船蔵コースに近いので、写真だけでどうぞ。
まっすぐ南に降りる形ですね。清澄白河駅は最短で半蔵門線に入れますが、深川資料館通りまで行って、いつもの佃煮を二つの店(魚保、たかはし)で買って帰りました。
最終的に寒かった。