湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

たまの一般銭湯~新生湯(屋内露天、部分露天テラス、洞窟風呂、人工炭酸泉、薬湯)ほか東急大井町線沿線の銭湯

2021年05月30日 | 東京温泉
東急大井町線荏原町(もしくは旗の台)駅から少し歩くと特徴的な二つの銭湯が近接してあります。ひとつがここでもよく取り上げるジャングル露天の中延記念湯、もう一つが宮造り銭湯と最新設備の融合したユニークな新生湯になります。

最近聞いたのですが、最新のエヴァンゲリオン「シン・エヴァ」で生存者の生活する村に湧いた湯を電車に貯めて露天風呂にしている、それが記念湯と新生湯なんだそうです。荏原=エヴァなんですね。新生湯の名前はまさに新しく生まれ変わったということでしょうので、記念湯は古い名前ですが、ちょっと関係はあるのでしょうか。
もともと決して広くない普通の宮造り銭湯だったのを設計に工夫を重ね、浴室部を脇に拡げることも含めて最大限に拡げ、他にない機能を盛り込んだ健康増進湯になっています(喫煙室は議論があるかも・・・)。ご主人一家が懸命にがんばっていて、下足番に若者がいるなんて尾久でしか見なかったし、コロナでも安心です。まあ、残念なのはここもまた岩塩サウナ(有料)目当ての人が多かったでしょうがコロナにより休止(2021/5現在)ゆえ、サウナを目当てにしてない人はいつも混雑しているのがちょっと楽になったと感じるかもしれないです。

この絵があるということは有名銭湯です。男女入れ替えで、洞窟屋内露天と歩行湯のある太陽の湯と、屋内露天&テラスと薬湯のある大地の湯にわかれます。どちらがおすすめということもありませんが薬湯は大地の湯にしかないです(広さはそれなり)。炭酸泉はどちらにもあり、ピンク岩塩をセルフで溶かすことになっていますが、太陽の湯のほうが設備(昔ながらの金属製)も弱く少し狭い気がします。

今は問題ないと思いますが、こういう入り組んだ構造だと見えないところで羽目を外す人もいたようです。太陽の湯の洞窟は大好きなエリアですが(ここは全面井戸水なのですがとても綺麗な湯で洞窟も泉のようです)結構前にちょっと居づらい瞬間があったり、長々と人がいて匂いがこもるように感じることもありました。洞窟の手前の岩風呂アプローチにも入浴出来て(電気もある)風通し露天としては気分のいいエリアなので、それでも十分ですが。大地の湯もかなり広々とした岩風呂のうしろに階段で登るウッドデッキがあり、サウナーにはたまらなく整うであろう部分露天となっています。屋上屋を重ねた銭湯のもともとの屋根を前に体を冷やせますが、ここも下から見えるとはいえあまり気付かれ辛いかもしれない。内湯から見えないということでは屋内露天も広いので、洞窟よりは人の出入りがありますが、人の少ない時はなんとなくすぐ出てしまうこともあります。

太陽の湯の歩行湯は前も書きましたが回転式の波のプールみたいな所で、一般銭湯としては贅沢な設備です。これは好きですね。あと共用部や脱衣所は物凄く広いわけではないですが、昔の設備を残しており、木のぬくもりを感じる柱や天井はそういうものに懐かしい気持ちを抱く人への配慮があります。

リニューアル銭湯はどこもそうですが大変応対がよく、しっかりしています。近ければ通う価値ある銭湯です。

<参考>
東急大井町線沿線の銭湯
~神奈川県まで至るので、銭湯の多寡が極端です。都心の大井町寄りのほうが有名人も住んでいるので、メディアに出やすいです。

大井町駅
おふろの王様大井町店 <人工>炭酸、重曹
:チェーンのスーパー銭湯でお高め
末広湯 薬湯
:一般ビル銭湯ですが設備に配慮が行き届いている
東京浴場 薬湯
:少し歩く。宮造りの中庭式レトロ銭湯、大通りに面していますが中は別世界。近くの大盛湯(下神明駅の方が近い)も同様の見事な銭湯です。

下神明駅
西品川温泉宮城湯 メタケイ酸(微褐色)
:有名な空中露天風呂があるリニューアル銭湯ですが男女入れ替えです

戸越公園駅
がんばって商店街を歩けば
戸越銀座温泉 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉
:スーパー一般銭湯、男女入れ替えで構造が少し違います。時間によりかなり混む

中延駅
八幡湯 (ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉?)
:黒湯が少ないのかも?薬湯になっていることも。最近は珍しい地下式。
中延温泉松の湯 メタケイ酸
:ドクターXでおなじみ、豪華な日本庭園をのぞむ露天岩風呂(かつて人工炭酸泉でしたが・・・)ロッキーサウナは有名。露天は男女入れ替え。
ピース湯 <人工>軟水
:都内最強級の軟水化設備を持つ。半露天の広い浴槽も全部最強軟水。

荏原町駅・旗の台駅
錦湯 ガリウム鉱石
:レトロ銭湯で撮影に使われることも
中延記念湯 露天風呂、連峰の湯(薬湯)
新生湯 屋内露天風呂、人工炭酸泉、薬湯(本項)

大岡山駅

緑ヶ丘駅・自由が丘駅
:ここから下り方面唯一の銭湯。清潔でサウナあり。

九品仏駅・等々力駅・上野毛駅 なし

二子玉川駅
瀬田温泉山河の湯(黒湯) 閉店(会員制施設の一部に移行)
がんばって歩けば
藤の湯 檜風呂

二子新地駅
湯プラザウェルネス 休業(廃業)

溝の口駅 なし
がんばって歩けば結構あります
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たまの一般銭湯~旭湯(二種薬湯、露天風呂)ほか東急東横線沿線の銭湯たち

2021年05月26日 | 東京温泉
何度か書いています日吉駅から近い旭湯さんです。一般的なレトロ公衆浴場の天井が高くもコンパクトなサイズですが浴室の脇に一般銭湯としては広めの赤外線サウナ(有料)と水風呂があり、ここが人気です。人数制限を設けてコロナ下も稼働しているので神奈川の方はいいですね。

私はその先の屋外、岩風呂風露天風呂が好きです。竹塀が高めですが一階なのでスタンダードでしょう、ベンチスペースも含めるとそれなりのゆったり感。浴槽自体は2,3人でいっぱいですが、露天には珍しく(といっても神奈川に多い気がする)高温なので滞留はしない感じ。ここは屋内全浴槽と屋外露天が違う薬湯というぜいたくさで(これも神奈川にある気がする)薬湯ゆえの温度以上の刺激もあります。でも昼も夜もすいているときはたっぷり空が見えて最高です。

屋内浴槽も狭くはなく、カプセル式の例のバブル湯なんかもあります。開湯時間など常連時間がありますが学生や若い人が良く来ることもありそんなに困ることもないです。日吉本町の黒湯露天の日吉湯へ行くのがめんどくさいときここに来ます。下手に黒湯しかない銭湯に行くより、二種薬湯ということで湯治にはいいかもしれない。屋内のほうは柑橘系が多い気がします。動線がうまくできていて迷わずストレートに動けるのもいい。アットホームな共用部も含めて良い湯です。住宅街の中奥まっているので迷わないように・・・



行く気の起きない渋谷とか不完全ですが東横線沿線の銭湯について軽くまとめておきます。行ってないところもあります。リンク先が記事です。

渋谷:
改良湯 <人工>炭酸泉、軟水 最新デザイナーズ銭湯(大きなクジラの壁画)狭めですが若者ばっかり。國學院など近所の学校の関係でしょう。まだ古いアパートも残るエリアに突然改装して現れ、今もテレビに登場する。渋谷駅からははっきり言って遠いです。
ほか

代官山:渋谷に準じる

中目黒:
光明泉 <人工>ラドン泉、炭酸泉、入れ替え露天 最新デザイナーズ銭湯 狭小ビル銭湯としては屈指の設備で浴槽の奪い合い。ラドン泉は液体式。男女入れ替えの露天風呂はぜひ、あるときを狙って行ってください。駅至近だけあり高い板塀の向こうから東横線の通過音を楽しめます。立ち寄りも来るのでほんとに混む。昔を知っていたら仰天。

文化浴泉(中目黒・池尻大橋) シルク湯 最新デザイナーズ銭湯 中目黒からは歩きます。有名ですがビル銭湯としては正統派の何も足さない銭湯。

祐天寺:
効明泉 麦飯石湯(温まる石)有料サウナあり 山小屋風銭湯で知られる、わずかに残った下町の雰囲気の中にあります

学芸大学:鷹番の湯、千代の湯(別項

都立大学:旭湯 無料サウナ 清潔で若者が多い、駅チカ

自由が丘:みどり湯 有料サウナ 駅遠だが通りすがりの運動、観光も多い

田園調布:なし
多摩川:なし

新丸子:丸子温泉 黒湯(別項
武蔵小杉:今井湯 炭酸泉、シルク湯(別項

元住吉:橘湯 黒湯、無料サウナ 二階部にも半露天の大きな黒湯があり広々としていますが、駅遠なのが難点

日吉:
旭湯(本稿)
日吉湯(日吉本町まで電車一駅歩くのが難点)

綱島:昭和初期都心からすぐ行ける綱島温泉郷として開発されたものの箱根に奪われ、最近も大きな施設が休止して形骸化してしまっている。当時ラジウムと呼ばれた黒湯はまだあちこちで湧くようです。
富士乃湯 黒湯 駅から歩いて行ける小規模な銭湯。
綱島温泉湯けむりの庄 黒湯 送迎バスで行くスーパー銭湯。きわめて濃い黒湯とこのチェーン独特の黒湯高濃度炭酸泉ほか。おすすめ。

大倉山:
太平館 黒湯 古い宮造り銭湯で完全レトロの設備の大浴槽は全部黒湯。状況によりますが銭湯では関東屈指の濃さと言えます。白い泡、床に広がるざらざらした茶色い湯、かけ流しかな。泥のように濃すぎるのが苦手な人は注意。熱いのが人により入りづらいか。脱衣所も広々。
しのぶ湯 黒湯、有料サウナ 男女入れ替えですがぜひ露天風呂のあるほうに入ってほしい。家屋の一つの大部屋の屋根をぶち抜いて露天にしたような独特の構造で、岩風呂風ですが季節の装飾もありほっこりする。ここは夕方は薄暗くて湯もぬるめなためいくらでも入っていられるゆえ、長話にふける人もかつては多かったようです。老人より中年が目立つような。やめると言わず続けてほしい・・・駅遠注意。

菊名 未踏
妙蓮寺 未踏

白楽:
親松の湯 薬湯・ラジウム泉(ガリウム石)

東白楽:
徳の湯 バイオセラミック軟水(化学配合) 露天風呂

反町 未踏

横浜:たくさん

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たまの一般銭湯~新田浴場(黒湯、薬湯)と東急多摩川線沿線の銭湯たち

2021年05月23日 | 東京温泉
新田浴場(武蔵新田)
新田神社前を通るなんとなく雰囲気のいい商店街の先にあります。下町ですが多摩川のほうに巨大マンションがたくさんできて、その通路になるので若い人で活気があります。新田浴場自体、80年代か90年代のスーパー一般銭湯という風情で鷹番の湯の外装に似ていますが、建物の規模は一般銭湯です。二つの浴室は男女入れ替えです。入口側、左手の「ローマ風」のほうが脱衣所の構造的にも浴槽の空間的にもかなり広く感じます。脱衣場にいくつも椅子があって自販機もテレビもあり休めるほど広く、和風のほうはロッカーと手水2つだけでスペース一杯なのでちょっと差があります。

浴室の天井が高く、和風は日本家屋屋根、ローマ風はオブジェが浴槽に斜めにかぶさっています。和風の方は浴室中央部に浴槽があり、細かく分かれています。一つ一つが狭いという評をつける人は立ち寄っただけの感想で、あまり同じ浴槽にみんなでつかりたくないという場合はいいです。ローマ風のほうは細かく分かれるのは同じですが配置が違い、壁際に並ぶほうの浴槽は落ち着きがあり、黒湯は広めです。薬湯は変わった薬湯もやっていて、中には匂いもせず色もない場合もあり、まれに一般銭湯の薬湯で遭遇するほんとは何も入ってないというやつかと思うこともありますが、ここはちゃんとしているのでそんなことはないでしょう。

黒湯はさほど濃くないように感じますが、モール臭が残り、わずかにざらざらが底面にあり、ぬるっとはしていませんが、出て肌に残るほどにはあります。多摩川駅側から来るなら、蒲田まで行かない駅そばで黒湯となると今はここしかないでしょうね。完全地元感で、混むこともあります。ちょっとカランは少なめ。恐らく00年代から10年代に浴室内装をさらに手を入れており、そこで浴室内屋根の際側のカランをなくし竹の壁面にしているかもしれません。さすがに最後のリニューアルから20年くらいたっていそうな器具などもあって、くたびれている感もありますが、地元で愛用され続けた結果というのはよくわかります。新しさと清潔さだけを求めると厳しい部分もあるかな。

でも個人的にはこのくらいがいいですね。肩肘張らないで入れる。最初すごく広い銭湯と思ったのが、ローマ風のほう。今考えるとトータル一般銭湯で同じくらいの広さのところはけっこうある。独特の浴室構造、ちゃんと効能のありそうな黒湯、日替わり薬湯、今はやっていませんが※サウナ(有料)、水風呂は和風側はありませんでしたがシャワーはあります。

何よりここの良さは広い共用部にかもされます。家族でやってらっしゃるフロントから見えないところに大きなソファーセットがあり、薄暗い中で広い空間をながめていると、匂いや空気感から温泉旅館で休んでいる錯覚に陥る。静かです。早めの時間なら独占です。落ち着きます。飲み物はサンガリアを中心に面白いものを入れていたんですが、今は神戸居留地ブランドのものが多いです。風呂道具はひととおり大きな棚で売ってます。シャンプー等備え付けはないので持参のこと。手ぶらセットは高め。

おまけ
東急多摩川線沿線の一般銭湯(470円)についてまとめておきます。リンク先に記事があります。

ざっと言って新田浴場、草津湯にあとは密集地だった蒲田になるのですが、それ以外もここで紹介したものがあります。少し足をのばせば黒湯地帯の池上線沿線まで届くので、苦にならなければどうぞ。スーパー銭湯仕様と書いているところは、単純に広かったり設備が多かったり宴会場でサービスがあったりする一般銭湯(東京470円・2021/5現在)ということで1000円以上のいわゆるスパとは違います。銭湯は居座る人もいるので浴室2時間程度の制限のあるところもあります。
※緊急事態宣言下ではサウナを閉じているところが多いので要確認

・多摩川駅(始発)無し、新丸子駅の丸子温泉(黒湯)に徒歩可能
・沼部駅無し、御嶽山駅の調布弁天湯(褐色メタケイ酸、有料サウナ※)に徒歩可能
・鵜の木駅
第二栗の湯(薬湯:草津の湯、ガリウム鉱石湯)
久が原駅のCOCOFUROますの湯(黒湯、高濃度炭酸泉、有料サウナ※)に徒歩可能
・下丸子駅
都湯(漢方薬湯、無料サウナ※)
・武蔵新田駅
新田浴場(黒湯、薬湯、有料サウナ※)
・矢口渡駅
草津湯(鉱泉湯、無料大サウナ※、半露天打たせ湯、リクライニング休憩室)スーパー銭湯仕様
・蒲田駅
ゆ~シティー蒲田(黒湯半露天、打たせ湯、有料サウナ※)スーパー銭湯仕様
改正湯(最新デザイナーズ銭湯、黒湯、黒湯炭酸泉、シルク湯)
蒲田福の湯(最新デザイナーズ銭湯、食事)
蒲田温泉(黒湯、ガリウム鉱石湯)スーパー銭湯仕様
その他
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たまの一般銭湯〜学芸大学駅(鷹番)の銭湯 千代の湯(軟水、高濃度炭酸泉)、鷹番の湯(メタケイ酸泉、壺状露天風呂)

2021年05月20日 | 東京温泉
いずれも昨年までよく行ったあたりですが、運動コースが変わりちょっと足が遠のいていました。東急東横線学芸大学駅そばには珍しく2つの一般銭湯があり、いずれも(おそらく何度か)リニューアルしたビル銭湯です。



駅そばの千代の湯は昭和50年代のビル銭湯の最近のリニューアルで、デザイナーズ銭湯です。Suicaで払える入浴券自動販売機、木を効果的に使った脱衣場、わりとレトロな青タイルで埋め尽くされた浴場に目玉の精緻な赤富士の壁絵、平面積や天井は正直さほど大きくなく、若い人や中年も多いゆえ混雑が気になることはあります。サウナはありません。サウナの跡地と思われる暗い囲みの中が高濃度炭酸泉となっています。小さな青タイルが天井まで嵌め込まれライトが雰囲気を出しています。1000以上の高性能な人工炭酸設備で、三人が限界で、段差のある不思議な床構造の狭い湯ではありますが、ぜひ人が少ないときに入るといいです。武蔵小杉の今井湯より響く良い設備です(循環も良いですが大きさが大きさなので、密室のため、学生の集団が入ったあと少し汗臭かったりもしました)。

からんはこの広さにしては多く、壁際のほうには自在シャワーがあります。シャンプー等はなし。全部軟水化しているそうですが、過度な軟水化で石鹸が泡立たないようなことはありません。最大限広さのとられた浴槽はラインが不定形で炭酸泉側から水風呂、バイブラ、電気、ジェット二種と不定形に並びます。やはり軟水は浴槽のほうが実感できます。ヌルヌルは一瞬でツルツル感になります。そこまで極端な変化はありません。ただ、ここは温度設定が高いです。注意。温度計がいつのまにか撤去等されてました。清潔ですがおそらくお客さんが多いせいでタイルや設備の一部にくたびれた色が見えるところがありますが、これはリニューアル時に古いものをそのまま使ったのかもしれないと思いました。とにかく学芸大学駅という目黒区の繁華な駅至近にこれだけ機能的で赤富士のでかい銭湯があるのは奇跡でしょう。


このブログの温泉パート初期に何度か書きました。同じ鷹番ですが駅から少し歩きます。碑文谷に近くなり、場所的に陸の孤島をサポートするステーションになり、ランナーやウォーカーの立ち寄りが多い。ぽかぽかランド鷹番の湯はスーパー銭湯形式の一般銭湯でビル一棟銭湯になります。中は広く、一階の共用部は畳で休めて私はとても好きです。男女入れ替えの一階・二階浴室は一つの天井の高い空間を複雑に分けたようなかんじで、中空に緑があったり面白い感じ。90年代リニューアルというような、薄青タイルでできた浴槽は横並びでジェットやバブル、電気などのほか強烈な流れに逆らうように立つという小浴槽がおすすめです。また小さな露天風呂があり、上からは一階と二階で並んでいるのですが、壁に囲まれた壺状の露天風呂となるので空の近さで二階のほうがおすすめです。これらのお湯はさほど熱くないので親子も来ます。からんは多くはないです(シャンプー等なし)。比較的大きな塩サウナは人気ですね(有料)。お湯はすべて井戸水のようで、このあたりはメタケイ酸が多く含まれるため温泉認定(加温)されています。肌に効果あるとされる成分です。
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たまの一般銭湯〜清水湯以外の武蔵小山の湯 目黒本町入間湯、月光泉(無料サウナはコロナ中止)

2021年05月18日 | 東京温泉
目黒線沿線の銭湯を挙げたので、今まで紹介していないところも載せねば、と。武蔵小山駅から徒歩範囲のレトロモダン公衆浴場ふたつをどうぞ。タワマンのある清水湯側とは逆方向になります。すこし歩きます。地区的には共に目黒区の目黒本町というところです。目黒駅近辺は改築や高級住宅化が激しく自然教育園手前の銭湯くらいしか残っていないと思いますが、こちらは小山台高校裏から下町情緒の残る商店街が断続的に続き雰囲気は銭湯向きで、残るのもわかる。風景に溶け込んでいます。お客さんも実に銭湯的。年齢層はやや高い。けっこう混むことがあります。



武蔵小山駅に近いほうが入間湯。道もわかりやすい。共用部の壁画にも驚きますが、広々とした脱衣場にびっくり。半リニューアルといったところで特に天井は星型の木造デザイン、外壁側に巨大な宇宙の絵(子供は喜ぶでしょう)、ベンチは畳のやつ、しかしロッカーは古いものを丁寧に使っています。天井の高い脱衣場はけっこう良いものです。浴室も広々としています。天井はカラフルで壁面のガラスや内装のタイル、浴槽のタイルは80年代風のレトロモダンな色彩ですが、とてもきれいに維持されており壊れたりしているところはないです。壁画にこだわらないなど機能重視の実用風呂感もありました。からんも多く固定シャワーも古くはありますが出ないとかそういうことはない。しっかり小さなサウナ設備(軟水ミスト、無料)があるものの、コロナのためしばらく休止。これはどこの一般銭湯も同じでしょう(大規模サウナなら密にならない)。水風呂でなくサウナ利用者用シャワーがあります。そして平面積を考えると他に比べ顕著に広いとも思えないのですが、一つの大きな浴槽を壁で仕切る形の浴槽がたっぷり広く感じられ、ゆっくり入れます。熱めで、熱湯は入れないくらいですがちょっと弱めのバイブラ風呂は慣れるとしっかりつかれます。ほか中延記念湯を思い出すタイルでできたレトロ寝湯(ジェットを組み込んでいる)や着席ジェット湯はちょっと熱い。ここはとにかく密になりにくい広さが一番、無料サウナが再開すればまた来る人も増えるのでしょう。昭和30年代からの銭湯だそうです。

月光泉は庶民的な商店街の先にあります。積極的に経営されている感があり、比較的有名なところです。常連感が強いもののご主人も丁寧でノスタルジックなレトロ公衆浴場感がとても良い。脱衣場の天井を見るとちゃんとリフォームしていて、設備も大変しっかり管理され掃除も行き届いています。時間によりけっこう混んでいます。ちょっとタイムトリップ的な雰囲気を演出しています。浴室の天井はさきほどの入間湯と同じカラフルなもので、同じ頃に同じ人が塗ったのでしょう。入間湯よりは狭く感じますが、ミストサウナは浴室外にあり浴室内から出入りします(しかし休止中)。入り口右に小さな水風呂がありますが、場所的に掛け湯のかわりにもなるのでしょう。週2回薬湯があります。奥の3つの浴槽のうち左のブースはスイッチを押すとジェット、真ん中と右の浴槽はジェットとバイブラでおそらくこちらが軟水風呂になっています。一般銭湯でうたわれる軟水風呂はそこまではっきり効果がわからないこともありますが、ここはわりとすぐ肌がツルツルになります(ヌルヌルはなかった)。武蔵小杉の今井湯の軟水風呂のような感じかな。全体平面積はやや小さいのでサウナがないとほんとの普段使いの風呂屋という感じですが、雰囲気好きの向きは楽しめるかもしれないです。


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たまの一般銭湯〜東急目黒線沿線の銭湯:松の湯(奥沢駅)八幡浴場(大岡山駅)

2021年05月13日 | 東京温泉
前に都心周辺の東急沿線はほぼ一駅に一つしか銭湯が残っていないと書きました。大井町線は旗の台に集中していますが、目黒線はやや歩く清水湯のある武蔵小山を除くと一駅に一つもないところがあります。田園調布はもとから無いとは思いますが、その残ったところも完全に新しく作り変え工夫を加えてもはや銭湯とも言い難い業態になっていたりする。学生や家族の住む住宅街もかつて風呂がない家(アパート)が多かったので、70年代まで駅すら関係なく町に一つはありました。温泉でもなく薬湯すらなく無論サウナもなく、ただ大きい風呂桶がある浴洗機能だけの公衆浴場です。薪で炊くためスペースもとり、高い煙突のメンテも必要で、大変です。狭い商店街ともなると火が出る危険性もあって、お金をかけてガスに切り替えないと現代では厳しいかもしれない。奥沢駅チカ商店街すぐの松の湯はほんと昔ながらの公衆浴場ですが、環境は厳しいながら薪でやっています。外見の古さに比べ中はいいように鄙びていて、ボロボロでなく、原型を留めた番台の若いご主人がレトロ風にがんばって維持されています。浴場も昭和レトロで、薪をたくような独特の香りがしてくることもありますが、それも味と感じて熱い湯につかり白ペンキ塗りの高い天井を見上げます。バーガンディカラーのタイルで彩られた一昔前の丸い回転湯浴槽と深浴槽と赤外線ライト・ジェット付大浴槽で、高齢者がたくさん来ることもあり正直匂いがあることがありますが、熱い湯がぬるまった夜には若者も多く、落ち着けます。白湯だけでサウナも何もありませんが貴重なこのエリアの銭湯、残っていてほしい。玄関の福助と、対面の熱帯魚屋もレトロ。



隣の駅といっても少し遠い大岡山駅は大井町線の駅でもあります。東工大の城下町でしたが、洗足池あたりまで集合住宅が増えニューファミリーでも活気があります。この駅には八幡浴場があります。ただ、駅チカとは言えず、駅から行くなら地図を見たほうがいいと思います。ボクシングジムを目印に左折して坂を下ると右手に入る道、わかりにくいのですがマンション裏にまだ新しい銭湯の入口が見えます。15年あまり前にリニューアルし、かなり意欲的に活動している公衆浴場スタイルの銭湯です。リニューアルから時間が経つと設備が壊れたり腐ったりするところもありますがここは大変清潔に保っています。また東工大が近いせいでしょうか?スペースを有効に使った合理的で機能的な構成が使い良い。拡張を繰り返した銭湯では謎構造や無駄スペースが見られるものですが、ここはリニューアル時の設計からの改変が一切ない。サウナはなく、浴室は確かに広くはない。でも固定シャワーながら洗い場は沢山あり、天井の高さで圧迫感がありません。ここが重宝するのは広い浴槽です。大浴槽にあたるところは軟水化され、ぬるぬるからキュッキュッになります。過度ではないので入るだけでなんとなく肌がよくなる、というかんじ。バイブラの広い部分が人気です。一揃いのジェットバブル設備のあるスペースでもゆっくりつかるだけのスペースの余裕があります。湯も設備も綺麗。壁で仕切られた二席ある座湯はスイッチでジェットが出ますが、珍しいのは日替わり薬湯であるところ。座湯の薬湯でキンキンの水枕。ここのお湯は少し熱めに感じても、こちらの薬湯は慣れると心地よいくらいです。薬湯も汚れることが多い設備ですが、バイブラもあるのでわかりませんが、ここは多分かなり綺麗ですね。掃除が凄いのだと思います。喫煙テラスには禁煙と貼ってありました。時代です。


洗足駅は銭湯は無かったと思います。西小山駅はむしろオシャレマンガ喫茶でおなじみの東京浴場があります。武蔵小山駅はおなじみ温泉二種の清水湯軟水とサウナ無料の入間湯ともに駅チカではありませんが、もう少し歩くと月光泉もあり薬湯とサウナ無料。清水湯は混みますが余所者には入りやすい。武蔵小山駅は寒くて歩きたくないときは一つもなく、歩けると3軒もある駅になります。目黒まであと二駅ですが、こっちも廃業が多く、あと1軒くらいではないかな。。不動前駅からはメタケイ酸泉で大変古風を保った宮造り銭湯、松の湯へ行けます。

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たまの一般銭湯〜今井湯(高濃度炭酸泉)

2021年05月08日 | 東京温泉
丸子から武蔵小杉元住吉のあたりは大きな工場など労働空間があったせいで川崎市らしい下町風情があって、商店街には安くて庶民的な店が多くあり銭湯もそこそこ多かったように思います。やっと武蔵小杉の広大な施設跡地を中心とした再開発が入り今のようなタワーマンションと総合施設ビルの林立する人工的な清潔感のある土地になりました。庶民的な店もなくはないですがはるかに大手チェーンの傘下の店が増え、昔から買い物に来る身にはここならではの手に入れたいものがなくなった気もします。しかし商店街は賑わっています。新しい店に学生たち、年若いファミリーが土日ともなると多く、昔とは違うけれど、これはこれで程よく活気づいています。余所者の口出すところではないですね。

東急東横線は各駅一つずつくらいに銭湯が残りました。川崎のあたりもまったく減りました。武蔵小杉駅近辺で一般銭湯(ホテル内温泉(運び)はありますが宿泊者のみ)は今井湯だけでしょう。といっても距離は元住吉駅のほうが近いです。東横線沿線の銭湯はみなリニューアルされていますが、今井湯もまた箱型の大きめの公衆浴場を綺麗にリフォームしています。天井の高い浴室には奥壁と対面(男女共通)2面に恐らくテンペラ画が埋め込まれ真新しく、サッカー好きの人にアピールするようなものが描かれています(奥壁は男湯は多摩川の東京側から丸子橋越しに武蔵小杉とデフォルメされた富士山を描いている)。



高濃度炭酸泉の浴槽は四人まで入れそうな長方形の浴槽で、ここの売りのようです。ただいつも思うのですが、炭酸泉は人気のうえ長時間浸かると効果があるといわれるので、人が過密に滞留して臭ったり汚れがちなのはあるあるなのですが、ここは入る人がきちんと流して入らないのかなあ…垢取り網を毎度使うことになる。一番「上流」でゆっくり浸かるのは最高です。温まるというよりミクロ泡に包まれるやさしい温湯として楽しめます。人工高濃度炭酸泉の設備は古くなるとただのバイブラになってしまいますが、ここはスーパー銭湯を除けば久が原湯などトップクラスの炭酸泉付一般銭湯に比肩するメンテのしっかりした設備です(1000とのこと)。炭酸泉の性質上激しい循環濾過がなかなか難しいのはわかります。

サウナは有料なので省略(もともと好きではない)水風呂大きめ。白湯浴槽は広くとられバイブラの脇に2つバブル設備がありますが、熱め。結局ここに浸かるのが一番温まる。脱衣場側にシルク湯があります。ここのシルク湯は洗剤の泡を流したような濃厚なミストが湧き、一味違います。炭酸泉よりこちらに滞留する人もいます。3人ならゆっくり入れるくらい。洗い場はスーパー銭湯並みでシャワーも自在で固定式ではありません。やや少なめか。シャンプー等なし。



特徴的なアピールが随所に見られ、積極的な営業姿勢が読み取れます。現在の武蔵小杉の状況を反映してかやや事務的なのは仕方ない(お客さんももろ現在の武蔵小杉を反映してサラリーマン率高め)。時間によって混みますし、大きいといっても天井高い系ではありますが、うまく選んで行けばゆっくりできるでしょう。コロナ等ありますがおおざっぱに営業時間は長めに思います。共用部で飲み物のんで休むのは銭湯の醍醐味ですが、コロナ中なので控えます。ここはそこまで広くはないので団体がいたら広い脱衣場のほうで休んだほうがいいか。
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たまの温泉銭湯〜溝口温泉 喜楽里(黒湯、露天風呂)

2021年05月07日 | 東京温泉
スーパー銭湯でも規格化されたチェーン的な設備の温泉で、大通り沿いの平地の大きな建物ですが、内部はこのてのものにしてはややコンパクトです。食堂は広いですがリクライニング休憩室は狭め、浴室もやや狭めかもしれません。この湯楽の里・喜楽里チェーンは横須賀や幕張など関東に展開しています。場所によりスペースや設備やサービスが変わる部分もありますが、逆に宮前平などの最新スーパー銭湯と近似した構成のところもあります。露天部分については温泉掛け流しと循環の2つの大きめの岩風呂、寝湯、ベンチに植え込みという、どこかで見たような最低条件のものは備えています。屋内大浴槽は白湯の各種ジェット、黒湯高濃度炭酸泉(黒湯の高濃度炭酸泉は綱島のスーパー銭湯にありますが蒲田など一般銭湯にもなくもない)、シルク湯(マイクロバブル)とシンプル、シャワーがゴチャゴチャある奥にサウナが2つあり、これが恐らく人気で、温度の低い塩よもぎミストはおすすめ。ぬるい掛け湯が優しい、水風呂もあり。洗い場は少なめか。浴室はこんなところです。





昔来たときはさほど混んでいなかったので印象は良かったんですが、さすがにコロナ下出歩けない休日となると近隣と思われる人々でロッカールームは始終混んでいる。駅遠(来るならバスのみ)で車で来る人もさほど多くはなく、遠くからは来ないと思われます。この川崎市高津区千年には黒湯が出ますので、他に近辺に2軒ほど黒湯を持っている一般銭湯があります。千年温泉はリニューアルによって建物は小さくてもスーパー銭湯に匹敵するような設備と黒湯の濃さで有名です。黒湯という言葉は色と大雑把な成分のみ指すもので一意ではないのですが、対して溝口温泉喜楽里は1800メートル採掘の冷泉ではなく「温泉」で、現在はナトリウム塩化物炭酸水素塩温泉(低張性・弱アルカリ性)という表記になります。黒ビールのような千年温泉に対し薄めの茶色い透明な湯に見えます。しかしヌルザラがしっかりあります。ヌルヌルは成分的なもので、軟水銭湯のそれと似ています。ザラザラは濃い黒湯ほどではありませんが漬かってそのまま出て外にいると、肌に残ってつっぱるのが感じられます。

屋内の黒湯炭酸泉は茶色透明の炭酸泉で、ちょっと不思議なぬるっとした肌触りでした。えんえんと浸かっている人は多いです。対して屋外の源泉掛け流しですが、かなりサラサラしており温度が高いのもあいまって印象が異なりました。

近所なら行くところでしょうし、レストランは充実、岩盤浴などのサービスも完備しています。ほとんどタオルや館内着を借りる人はいないようですが平日は何も借りなければ800円台。回数券もあります。近所なら選択肢に入れてもいいかも。昔も書きましたが何を書いたのか忘れた。
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たまの一般銭湯〜中延記念湯(露天風呂・薬湯)

2021年05月04日 | 東京温泉
昨年はよく行ってましたので過去記事もありますが、ホームページをふと見たら記憶と違うことが書いてあったので急に行きました。ここは男女(入れ替えあり)浴室構造が大きく違いますが、公衆浴場スタイルでは珍しく平屋で空の見える広い露天風呂を備えています。昨年前半にリフォームして一部ではスーパー銭湯並みとの声も。


東急大井町線旗の台から少し歩きます。行ってみたらばホームページが古かっただけでした。ホームページでは男女入れ替えなしの記述がありましたが、現地にはリフォーム後の入れ替えありのままとなっています。

この入れ替えの有無は重要で、本日男湯は小さい方の露天風呂でしたが、入れ替えなしの頃女湯固定だった右側は高い滝と池と亀のいる広々とした露天風呂で、建物外見の地味さに反する姿に驚かされます。どちらの更衣室・浴室も一般銭湯ではかなり大きく、近所のサイボーグ化した宮造り銭湯新生湯の向こうを張るものですが、滝のあるジャングル露天風呂は大きな武器になっています。完全野天と言っていいと思いますが浴槽から空は見にくいかもしれず、これは狭い方の露天浴槽(岩風呂風で屋内のテレビを見ながら落ち着く)のほうが少しメリットがあります。

この露天風呂はどちらも玄関の脇にあり、奥の浴室からは更衣室のタオルの道を通って行きます。いちいち体をしっかり拭かなくても行けるようになりました。残念ながらリフォーム新設のサウナはコロナのため休止。左脇の広めの薬湯は謎の白濁湯「連峰の湯」でバイブラでけっこう人気があります。従来からある寝湯や湯とんなど懐かしいもしくはおなじみの設備が奥に並んでいます。屋内に普通の広い浴槽がないので薬湯が人気となるのかも。

無休で遅くまでやっているのも良く(コロナ中は要確認)小さい方の露天風呂で星を見ながら人の減る遅くまで入るのは贅沢(急かされることはない)。記念湯というのは懐かしい名前です。健在なのはここだけでしょうか。薪は廃止した模様ですが安定した湯温です。いつのまにかシャンプー等完備してました。地元感は相変わらず強いものの、他所の人らしき若い客が絶えることはなさそうです。
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