東急大井町線荏原町(もしくは旗の台)駅から少し歩くと特徴的な二つの銭湯が近接してあります。ひとつがここでもよく取り上げるジャングル露天の中延記念湯、もう一つが宮造り銭湯と最新設備の融合したユニークな新生湯になります。
最近聞いたのですが、最新のエヴァンゲリオン「シン・エヴァ」で生存者の生活する村に湧いた湯を電車に貯めて露天風呂にしている、それが記念湯と新生湯なんだそうです。荏原=エヴァなんですね。新生湯の名前はまさに新しく生まれ変わったということでしょうので、記念湯は古い名前ですが、ちょっと関係はあるのでしょうか。
もともと決して広くない普通の宮造り銭湯だったのを設計に工夫を重ね、浴室部を脇に拡げることも含めて最大限に拡げ、他にない機能を盛り込んだ健康増進湯になっています(喫煙室は議論があるかも・・・)。ご主人一家が懸命にがんばっていて、下足番に若者がいるなんて尾久でしか見なかったし、コロナでも安心です。まあ、残念なのはここもまた岩塩サウナ(有料)目当ての人が多かったでしょうがコロナにより休止(2021/5現在)ゆえ、サウナを目当てにしてない人はいつも混雑しているのがちょっと楽になったと感じるかもしれないです。
この絵があるということは有名銭湯です。男女入れ替えで、洞窟屋内露天と歩行湯のある太陽の湯と、屋内露天&テラスと薬湯のある大地の湯にわかれます。どちらがおすすめということもありませんが薬湯は大地の湯にしかないです(広さはそれなり)。炭酸泉はどちらにもあり、ピンク岩塩をセルフで溶かすことになっていますが、太陽の湯のほうが設備(昔ながらの金属製)も弱く少し狭い気がします。
今は問題ないと思いますが、こういう入り組んだ構造だと見えないところで羽目を外す人もいたようです。太陽の湯の洞窟は大好きなエリアですが(ここは全面井戸水なのですがとても綺麗な湯で洞窟も泉のようです)結構前にちょっと居づらい瞬間があったり、長々と人がいて匂いがこもるように感じることもありました。洞窟の手前の岩風呂アプローチにも入浴出来て(電気もある)風通し露天としては気分のいいエリアなので、それでも十分ですが。大地の湯もかなり広々とした岩風呂のうしろに階段で登るウッドデッキがあり、サウナーにはたまらなく整うであろう部分露天となっています。屋上屋を重ねた銭湯のもともとの屋根を前に体を冷やせますが、ここも下から見えるとはいえあまり気付かれ辛いかもしれない。内湯から見えないということでは屋内露天も広いので、洞窟よりは人の出入りがありますが、人の少ない時はなんとなくすぐ出てしまうこともあります。
太陽の湯の歩行湯は前も書きましたが回転式の波のプールみたいな所で、一般銭湯としては贅沢な設備です。これは好きですね。あと共用部や脱衣所は物凄く広いわけではないですが、昔の設備を残しており、木のぬくもりを感じる柱や天井はそういうものに懐かしい気持ちを抱く人への配慮があります。
リニューアル銭湯はどこもそうですが大変応対がよく、しっかりしています。近ければ通う価値ある銭湯です。
<参考>
東急大井町線沿線の銭湯
~神奈川県まで至るので、銭湯の多寡が極端です。都心の大井町寄りのほうが有名人も住んでいるので、メディアに出やすいです。
大井町駅
:チェーンのスーパー銭湯でお高め
:一般ビル銭湯ですが設備に配慮が行き届いている
:少し歩く。宮造りの中庭式レトロ銭湯、大通りに面していますが中は別世界。近くの大盛湯(下神明駅の方が近い)も同様の見事な銭湯です。
下神明駅
:有名な空中露天風呂があるリニューアル銭湯ですが男女入れ替えです
戸越公園駅
がんばって商店街を歩けば
:スーパー一般銭湯、男女入れ替えで構造が少し違います。時間によりかなり混む
中延駅
:黒湯が少ないのかも?薬湯になっていることも。最近は珍しい地下式。
:ドクターXでおなじみ、豪華な日本庭園をのぞむ露天岩風呂(かつて人工炭酸泉でしたが・・・)ロッキーサウナは有名。露天は男女入れ替え。
:都内最強級の軟水化設備を持つ。半露天の広い浴槽も全部最強軟水。
荏原町駅・旗の台駅
:レトロ銭湯で撮影に使われることも
新生湯 屋内露天風呂、人工炭酸泉、薬湯(本項)
大岡山駅
緑ヶ丘駅・自由が丘駅
:ここから下り方面唯一の銭湯。清潔でサウナあり。
九品仏駅・等々力駅・上野毛駅 なし
二子玉川駅
瀬田温泉山河の湯(黒湯) 閉店(会員制施設の一部に移行)
がんばって歩けば
二子新地駅
湯プラザウェルネス 休業(廃業)
溝の口駅 なし
がんばって歩けば結構あります