○ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(MCA,westminster)1950・CD
ウィーンらしい音とアバウトなボウイングにアンサンブル、しかしテンションでまとめにかかるのがいかにも往古の演奏スタイルである。ただ、曲がちょっと渋いというか、チャイコに近い「ドイツ+国民楽派」のスタイルを堅持した長々しいものであるがために、このやり方だと飽きてきてしまう。テンションで聞きとおせるのだが、「ボロディンのワンパターン」を知ってしまうとあとは「いつ終わるんだこれ・・・」となってしまうものであるがゆえに、人によっては「なんでこんな曲を録音したんだろ」と思わせることもあるだろう。
ボロディンはそもそも構造の合理性、民族的なリズム、それに何より旋律である。1番においては独自の合理性に落ちていかない折衷的な中途半端さがあり、リズムもしゃっきりしないところもあるから、あとは旋律をいかに歌わせるかにかかってくるとなると、ウィーンの演奏スタイルはとてもあっている。黄金色の音がぐいぐいと旋律を引き立てる。ただ、ちょっと民族性という部分では特殊奏法の部分含めそれほどはっきりと浮き立ってこないのが難点か。○にしておく。
ウィーンらしい音とアバウトなボウイングにアンサンブル、しかしテンションでまとめにかかるのがいかにも往古の演奏スタイルである。ただ、曲がちょっと渋いというか、チャイコに近い「ドイツ+国民楽派」のスタイルを堅持した長々しいものであるがために、このやり方だと飽きてきてしまう。テンションで聞きとおせるのだが、「ボロディンのワンパターン」を知ってしまうとあとは「いつ終わるんだこれ・・・」となってしまうものであるがゆえに、人によっては「なんでこんな曲を録音したんだろ」と思わせることもあるだろう。
ボロディンはそもそも構造の合理性、民族的なリズム、それに何より旋律である。1番においては独自の合理性に落ちていかない折衷的な中途半端さがあり、リズムもしゃっきりしないところもあるから、あとは旋律をいかに歌わせるかにかかってくるとなると、ウィーンの演奏スタイルはとてもあっている。黄金色の音がぐいぐいと旋律を引き立てる。ただ、ちょっと民族性という部分では特殊奏法の部分含めそれほどはっきりと浮き立ってこないのが難点か。○にしておく。