バルビローリ指揮ケルン放送交響楽団(ica)1969/2/7・CD
ある意味ドイツらしい醒めた音で構築していく2楽章まではバルビローリらしくないが冷静に音楽を楽しむことができる。テンポ的には激したころの比較的速いところに置き最晩年的な間延びはない。3楽章終盤で突然ものすごいアッチェランドがかかるとあわてたように縦があやうくなる。4楽章はNYP時代のような演奏になり、持ち味である有機的な歌より雄渾な凱歌が放たれる。いかんせんこのオケなので無理して強奏しているような軋んだ弦が気にはなるし、縦があやうくなるのはバルビが即興的に切り回したせいなのか、これが訓練の結果の限界なのか、しかしステレオの比較的良い放送録音のせいもあり楽しめた。拍手はないので放送用セッションかもしれない。
ある意味ドイツらしい醒めた音で構築していく2楽章まではバルビローリらしくないが冷静に音楽を楽しむことができる。テンポ的には激したころの比較的速いところに置き最晩年的な間延びはない。3楽章終盤で突然ものすごいアッチェランドがかかるとあわてたように縦があやうくなる。4楽章はNYP時代のような演奏になり、持ち味である有機的な歌より雄渾な凱歌が放たれる。いかんせんこのオケなので無理して強奏しているような軋んだ弦が気にはなるし、縦があやうくなるのはバルビが即興的に切り回したせいなのか、これが訓練の結果の限界なのか、しかしステレオの比較的良い放送録音のせいもあり楽しめた。拍手はないので放送用セッションかもしれない。