湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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そろそろお休み一般銭湯めぐり〜谷中・朝日湯(鉱石湯、薬湯)

2021年06月14日 | 東京温泉
清水湯に戻ったところでコロナ沈静化が進まない状況をかんがみ、ふたたび止めようと思っていたのですが、たまたま久しぶりの遠出があり、上野でしたので谷中三崎町まで来ました。近くの全生庵でお盆の幽霊画展をやるときに寄る、ほぼ一年に一回のお湯朝日湯です。ちなみに上野は駅の東側はホテル付属施設やサウナ、とりわけ半露天付がわりとあります。しかし本当の銭湯や温泉となると西側で最近立て続けに廃業となっており、調べてみると日暮里駅か谷中三崎町のここしかありません。朝日湯は古臭くはない設備でリニューアルとまではいきませんが普通にきれいな一般銭湯です。谷中を知っているなら至便といってもいい、千駄木駅からもすぐです。このあたりもだいぶ変わりましたが、ここに銭湯があり続けることで風光明媚な螢沢の料亭から始まり布晒しの藍染川(別の場所で命名された説あり)として付近に開けていった古い町を想像できます。坂の上のほうは寺町で、一見マンションも混ざり震災戦災で歯抜けになりあるいは建て直されたようなところばかりのようですが、開発で地下を深く掘るとかつての江戸の墓地がそのまま出土してあっと言わせたことがありました。いま新しいお墓ばかりだからといって江戸の昔からここは変わらず寺町だったという証拠にもなりました。科学博物館に出土した江戸人が展示されています。

朝日湯はコンパクトな公衆浴場ですが入り口近辺は比較的広めでソファもあります。窓口仕様になっていて風呂用具も買えます。すぐ後ろから男女浴室に入り、脱衣場から浴室に向かいます。浴室も広くはないものの、洗い場より浴槽面積を重視したのか、奥壁に並ぶ3つの浴槽はわりとゆったりしています。高齢者が多い銭湯は温度が高く、ここも慣れない人は浴槽により難儀するかもしれません。一番左が広く、鉱石湯になっています。鉱石は日替わりもしくは週替わりで、わりとぜんぜん違う湯になります。鉱石の効能は人により見解が違うでしょうが、しっかり説明板が取付けられます。おおむね「よくあたたまる系」が多いとかんじます。このときは黄土石湯でした。トルマリン鉱石、ゲルマニウムのときもあり、だいたい毎日やっているようですが、スケジュール表があるので確認すると確実です。

真ん中はやや小さめの白湯。そして右側が薬湯で、このときは奥飛騨温泉の湯の花でした。湯の花は今の家庭用浴槽では詰まったり化学変化したり使えないことが多いと思いますので、こういうのはいいですね。「変わり湯」となっていてこちら変化が多いので、やっぱりスケジュール表で確認していくといです。その他有料サウナもあり、立ちシャワーのみがあります。

変な外連味なくサッパリした公衆浴場で昔からこういう銭湯にお世話になってきていた気がします。天井高く壁絵はタイル、シャワーやカランは昔からのものですがメンテは行き届いています。短時間で汗を流す、まさにこのあたりに用事があったとき立ち寄るのに最適な銭湯でした。やってる時間や曜日も近辺の銭湯に比べ多いと思います。









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