○チェリビダッケ指揮ケルン放送交響楽団(orfeo他)1958/9/29live
ボックス収録の一曲で珍しいものだが恐らく既出海賊盤の何度も出たものの一つだろう。海賊盤に比べて音質向上しているかといえばそういうわけでもなく、環境雑音もしくは電気的雑音にも聴こえるようなものがアンプ増幅するとかなり目立つ箇所があり、一楽章の一部で撚れが聴こえるのも少し残念。迫力はあり、ヒンデミットというフォルム重視の作曲家の作品において後年もっとチェリが取り組んでいたらけっこうなものが聴けたであろう残念さを感じさせる「発展途上」の勢いある演奏が聴ける。両端楽章で音線がややはっきりせず奇妙な音階に乗って刻むバックのリズムのキレがやや甘いところもあり、だがそのぶん勢い重視で激しい壮年期チェリの熱意が伝わり、いい意味でも悪い意味でも聴きものか。○。
ボックス収録の一曲で珍しいものだが恐らく既出海賊盤の何度も出たものの一つだろう。海賊盤に比べて音質向上しているかといえばそういうわけでもなく、環境雑音もしくは電気的雑音にも聴こえるようなものがアンプ増幅するとかなり目立つ箇所があり、一楽章の一部で撚れが聴こえるのも少し残念。迫力はあり、ヒンデミットというフォルム重視の作曲家の作品において後年もっとチェリが取り組んでいたらけっこうなものが聴けたであろう残念さを感じさせる「発展途上」の勢いある演奏が聴ける。両端楽章で音線がややはっきりせず奇妙な音階に乗って刻むバックのリズムのキレがやや甘いところもあり、だがそのぶん勢い重視で激しい壮年期チェリの熱意が伝わり、いい意味でも悪い意味でも聴きものか。○。