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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ワグナー:歌劇「タンホイザー」〜三幕への前奏曲

2018年08月15日 | Weblog
シリングス指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団(folge)CD

素朴な録音、それに沿った演奏で普通の聴き方のできるものではないが、緩さというかきっちり揃えて音楽を聞かせていくのではなく、横に流れる感じがするのはこの曲だけではない。SPにそのてのものが多いゆえたまたまタイミングが悪かったともとれるが、シリングスの他のワグナーを聴く限り弟子格のフルヴェン先生には及ばぬ小物感はある。ただし響きがしっかり組み立てられており盤石の安定感があるところはドイツ的と言おうか、慣れた感じでもある。これを取り出して演奏するのも珍しい。クレンペラーにあるようだ。
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【新譜情報】ガウク、グラズノフ

2018年08月13日 | Weblog
※twitter引用記事なのでリンクは切れていることがあります

実にマニアックな曲ばかりでさすがに躊躇。データ対照がなく初出判然としないが書きぶりやざっと見からbrilliantとyedangのCDを再発しただけ。「魔法使いの弟子」はLPしか聴いてないが前者にあったか>アレクサンドル・ガウク〜ライヴ・レコーディングズ(22CD) http://www.hmv.co.jp/product/detail/9081977… @lt_hmvから

posted at 12:48:03

最高のグラズノフ全集だが(スヴェトラはソ連衰退期の一発録りで荒い)交響曲だけなら邦盤があり図書館によくある>交響曲全集、協奏曲全集、管弦楽曲集 ホセ・セレブリエール&スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、ロマノフスキー、他(8CD) http://www.hmv.co.jp/product/detail/8935501…

posted at 12:52:45
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コープランド:歌劇「入札地」組曲

2018年08月12日 | Weblog
作曲家指揮フィラデルフィア管弦楽団、ポツダム合唱団(SLS)1976/8/5live

編成に合唱さえ入らなければ代表作に名を連ねられたかもしれない名作で、3曲を効果的な配置で並べ少し陰のある中間楽章を挟んでからのラストは輝かしく、ヴォーン・ウィリアムズのように終わる。コープランドなので創意ある終わり方はするが、もう、円熟した腕はRVWのそれを凌駕すると言っていいかもしれない。この曲は自作自演が比較的多く映像も既に書いているのでこれ以上かかないが、オケがフィラデルフィア管弦楽団という分厚いところを使っているのが大きな違いであり、技術面も含め迫力は勝る。合唱団も素晴らしい。盛大な拍手で終わる。
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コープランド:リンカーンの肖像

2018年08月11日 | Weblog
マリアン・アンダーソン(ナレーション)作曲家指揮フィラデルフィア管弦楽団(SLS)1976/8/5live

SLS「にしては」音が良い。ステレオ。アメリカ人じゃないので語りはピンとこないが、音楽はコープランド炸裂、ジ・アメリカ。オケが芳醇な響きを誇るフィラ管であるところがまた良い。コープランドの無駄のない書法はしばしば骨ばったカスカスな演奏をもたらすが、このオケはそんなことはしない。骨の間に肉が詰まっている。技術的な心配もないし、次の入札地より録音もいいから、この曲が好きならおすすめする。コープランドの指揮に欠けているものを持ったオケだ。一昔前のハリウッド映画はこんな音楽だった。
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ショーソン:交響曲

2018年08月11日 | Weblog
ロジンスキ指揮NYP(SLS)1946/4/7カーネギーホールlive

録音は思ったより悪くフランク楽派の爽やかな和声を楽しむことができない。オケ全体に力強さがあり、なるほどトスカニーニスタイルをさらに筋肉質にしていったような芸風なのだが、音楽性に疑問を投げ掛けられたと言われてなるほどと思えるような単調さもある。とにかく響きの美しさが聴こえない以上、単に力づくで推し進めるだけで、オケにはひたすら苛烈なアンサンブル、技術的欠点のなさが求められているような感じもする。磨くだけで出来上がりを想定していないような。曲も曲で構造重視でメロディなど単調であるから、これはちょっと不幸な取り合わせかもしれないが、正直「いつ終わるんだろう」と思ってしまった。耳の単純な人に受けるロジンスキのメリットを、曲が殺してしまった。
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ボロディン:「イーゴリ公」〜だったん人の踊り

2018年08月10日 | Weblog
ロジンスキ指揮NYP(SLS)1946/4/7カーネギーホールlive

合唱なし、フィナーレまで。ショーソンやモートン・グールドといったよくわからない組み合わせのコンサートを一枚におさめたもので40年代とは思えないクリアな抜けの良い音で驚くが、演奏は微笑ましい。この曲は剥き出しの木管ソロにより歌い継がれる前半部が最も有名で聞き映えするが、出てくるソリストが尽くとちっている。スピードが速すぎるのはむしろ後半部でとんでもないテンポに食いつくアンサンブル力(それと弦の底力)が良い感じだが、前半の微笑ましい感じは多分、アンコールだからだろう。熱気が戻れば演奏精度も上がる。激情はロジンスキの命なのだ。テンポはデジタルに変化し阿鼻叫喚度が高い、ロジンスキの育った環境を感じさせるものとなっている。中央アジアではないけど。
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シベリウス:交響曲第7番

2018年08月10日 | Weblog
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(SLS)1957/10/4live

モノラルで音も状態も悪いが演奏はミュンシュらしい力強いもので聴き応えがある。ミュンシュはシベリウスをあまりやらなかったがこれは共感をもってやっているように思える。オケをうねるようにドライヴし、細部まで攻撃的な発声を徹底し前のめりの姿勢でシベリウスの男らしい一面を非常にはっきり抉り出している。一寸聴きわからないマニアックな仕掛けを施す後期シベリウスだが、プロが普通にやればその効果的な書法をもって何もしなくても盛り上げることは可能だ。ミュンシュはシベリウスの引いた部分の美しさより、押している部分の説得力により真価をひたすら問うてくる。ラストのコーダ的な部分を含む「長大なディミヌエンド」はフランス物でみせる余韻のある響きから再び大きな山を作っている。これは構成的によくわからない印象をあたえ、好悪分かつかもしれない。聴衆反応は今ひとつだが、少なくともミュンシュはのっている。無茶苦茶歌っている。既出盤と同じ可能性はあるがデータはことなる。併録のマーラー10-1はMEMORIES、プロコフィエフ7はDAと同じ音源。後者録音はシベリウスより良くない。
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追記あり(新譜ご注意)YSLS:ミュンシュのマーラー10番1楽章ライヴ→一つしかありません

2018年08月10日 | Weblog
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団


(000classics:CD-R/memories)1959/12/5LIVE・CD

これがディスコグラフィにも載ってるものですが、19分9秒。クルシェネク版。

(DA:CD-R)1959/12/3live

プルガトリオ付でありますが演奏時間はほとんど同じです。その組み合わせなのでクルシェネク版。聞いた感じも近い(まとめブログ記事参照)。データ不備の多いレーベル、下手すると月日まで偽る(というよりおおかたの疑盤同様放送日を演奏日と記載しているのでしょう)ことがあるので、1,2日のズレはまず同じものと考えていいと思います。稀に同じと思われるものでも録音方法、たとえば原盤かエアチェックかで音質が極度に違い全く別に聞えることはあります(クナッパーツブッシュBPOのブルックナー9番など)。

ここにもう一つ加わりました!

(SLS:CD-R)1959/12/4ボストンシンフォニーホールlive

※聴きました。ノイズの入り方からも000classics(MEMORIES)と同じ音源と思われます。音質も同じ。

YSL610T、2018/8新譜ですが、組み合わせはシベリウス7番とプロコフィエフ7番、DAでしか出ていなかったのではないでしょうか、20世紀音楽マニアには夢の詰め合わせです。ただ・・・SLSはデータ不備が多いんですね(情報量はあるんですが)。4日といいながら演奏時間は19分10秒・・・MEMORIESの5日演奏と1秒しか違わない!ただでさえ指揮者の相性の悪い作曲家なので、マーラーしか興味がないならいらないです。ダウンロード販売を始めたとのことですがカナダドル換算ではたいして安くならず、ジュエルケースなしで送料込なら何枚かまとめて現物買ったほうがいい。ただ、ジュエルケースなしは水没したものが来たことがあります。紙はふにゃふにゃでした。印刷ミスが来たことがあります(後者はどっちみち同じか)。

ちなみに

プロコフィエフはデータもDAと同じ。SLSは音質期待できないのですがDAよりはましな可能性に賭けます。

※聴きました。同じ音源と思われます。少しDAの方が遠い感がありますが音質は同じ。

シベリウスは1957/10/4となっています。既出は複数のCD-R(DA含む)、60年代のまったく違う日付が記されており、私は60年代として出ているものはすべて同じもので、CD-Rレーベルが意図的に誤記したと睨んでいるのですが(DA初出を後発が焼き直し数倍の値段で売っていました、今もそうですが大抵のCD-Rは国内産を海外盤と偽ったものです)、さすがに50年となると・・・これのために買いました。結果は半月後到着したあとで。

***

20世紀ウラクラ的に言えば、DAのみで出ていたものはこれで全部再発されたと思います。ヴォーン・ウィリアムズ8番(録音状態が極度に違い聴こえる音も違えば日付も違うので、まとめブログでは別としてありますがおそらくpristineの良好な録音と同じだと思います)プロコフィエフ7番シベリウス7番、そしてマーラー10番1,3楽章(3楽章もDA以外のCD-Rがコピー再発したと記憶してます)。ディスコグラフィでは正規盤以外をあまり追わなくなった、もしくは消してるようなのであてにできません。
Comments (2)
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ブラームス:ハンガリー舞曲第1番

2018年08月08日 | Weblog
チェリビダッケ指揮LSO(concertclub)1979/5/31live・CD

中間部はややダレるがメインの舞曲部分のドライヴ感!しなやかな流れのアーティキュレーション付け、スピーディーなスリルは後年よりこの頃のほうが上だろう。アンコールピース。大ブラヴォ。
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ブラームス:交響曲第1番

2018年08月08日 | Weblog
チェリビダッケ指揮LSO(concertclub)1979/5/31live・CD

チェリの過渡期、個人的に思うに一番脂の乗り切ったバランスの良い時期の得意曲。1楽章はオケのせいかメロウ。ガツンと響かせてほしい音が響き重視で調和的にひびき、きれいだが何かいききれない。2,3楽章はそういうスタイルに向く楽章で、いくぶん情緒的に揺れ聴かせる。4楽章は凄い。1楽章はフリだったのかと思わせる壮大な演奏で、しっかりガツンと響かせて形作る世界は緻密かつ繊細でもある。ブラームスって新古典だったんだよなあ、と改めて思わせる風の通るような明確な彫刻が清々しい。凄まじいブラヴォ。ここまで厳しく磨かれるオケも大変だっただろう(技術的瑕疵はあろうはずもない)。録音状態は決してよくはないが、ステレオの70年代放送レベル。ボックス収録。
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【チェリビダッケ】ミュンヘン・フィル自主制作ラヴェル集は一部初出?

2018年08月03日 | Weblog


わたしはチェリビダッケのラヴェルはきれいだがラヴェルの楽しさがないと思うくちです。まとめブログみればわかりますがどこがチェリビダッケのラヴェルがきらいなんだというくらい、海賊含めて沢山持ってはいるわけですが、まとめブログみればわかるとおり、とくに昔は「まるでクープラン交響曲だ」などと評しておりました。最近DOCUMENTSの海賊盤を掘り出して聴いてみたら、これがラヴェル自身の志向した響きの実験性を効果的に引き出した名演。最も名声を得た手兵ミュンヒェン・フィルとのものだけではないけど、さらにDVDやYoutubeの動画を見るにおよんで聴衆は賛否かもしれないがえらいことやってたんだなあと思いました。奇特な方はまとめブログで「チェリビダッケ指揮 ラヴェル」で検索してみてください。聴いた上で言ってます(十年以上前に)。

ここ十年は新しい発掘盤は映像くらいしか聴いていないので、漏れがある可能性はありますが、以下所持盤から、9月発売のミュンヘン・フィルとのラヴェル集との対照です。オケの自主制作盤で音源も制作陣も海賊盤とは段違いですから、チェリビダッケが草葉の陰でどう思っているかは別にして、とりま買うことは止めません。個人的にミュンヘン・フィルの音は堅くて好きではないので、迷っています。HMVが販売元の宣伝文句を載せており、そこに初出の文字がないことはポイントです。いずれの曲もチェリビダッケ得意の十八番です。ライヴになります。

チェリビダッケ/ラヴェル『ダフニスとクロエ』第1、2組曲、ラ・ヴァルス
http://www.hmv.co.jp/fl/12/2480/1/

★ダフニスとクロエ第一組曲、第二組曲1987/6/21
:オーディオールAUDIORから出ていたデータ不詳盤と同じ?
★ラ・ヴァルス1979/6/20
:000classicsほかCD-Rレーベルから出ていた6/21と記載されたものと同じ?しかしえらく音が悪い
★クープランの墓(チェリビダッケお気に入りのようで物凄く沢山音源が残ってます)1984/4/18,19
:ミーティアMETEORから出ていたデータ不詳盤と同じ?但し海賊盤が二日分編集したとは思えず、放送エアチェックならともかく、どちらか一日のものであるとすると部分的に初出

ご参考に。
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(新譜ご注意)スヴェトラーノフのマーラー悲劇的オケ名不詳CD-R→N響です

2018年08月01日 | Weblog
※twitterの再掲

FKM-476/7(CD-R)はこれと同じだな。正規発売直前にオケ名不詳として売り抜ける海賊盤スタイル。N響じゃオケ名書けなかろう。規制前の足掻きか。恐らく国内焼き。

>交響曲第6番『悲劇的』 エフゲニー・スヴェトラーノフ&NHK交響楽団(2CD) http://www.hmv.co.jp/product/detail/8895161… @lt_hmvから

こういうものを昔はちゃんと買って比べてたが、もうそんな気は起きない。悲劇的はベルティーニのおかげで演るテクニシャンが爆増したから、好きな棒振り好きな楽団で聴くのがよし。スヴェトラーノフは相対的には無難です。ライヴの凄まじい指揮者なのでそこを求めるなら。このころN響凄かったですよ。
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ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

2018年08月01日 | Weblog
ブスタボ(Vn)ウンガー指揮ハノーファー北ドイツ放送交響楽団(meloclassic)1964/5/29live・CD

安心して聴ける正統なブルッフだ。音の古さや若干の荒さを除けばこれこそ同曲の規範といっていい。ブルッフのコンチェルトが個性を出してなんぼというような曲ではないので、解釈どうこうというものでもないから(それだけ完成度が高いのだ)何か書くのが難しいが、このソリストは中欧系のものであれば安心であろう。そういう音色でもある。繊細で憂いのあるものに向くかどうかは別。オケも不足ない。ライヴなら十分。
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ラヴェル:古風なメヌエット

2018年08月01日 | ラヴェル
ロザンタール指揮パリ国立歌劇場管弦楽団(Ades/Universal)1957-59・CD

もともと新古典主義であるラヴェルのスタイルが世界の流行りに先んじて出た作品だが、管弦楽版はかなり派手で、しかもロザンタールのものは録音のせいもあってか古典的な趣はなく、どぎつい色彩を放ち、同曲の管弦楽編曲の演奏としても特異な威力を放っている。気宇壮大スケールが大きすぎ、シュッとした典雅な雰囲気は0。ハープやトランペットの音が異様に耳側で聴こえてくるのは古い時代の録音のせいかもしれないが、聴くところ50年代ステレオとしては世界最高レベルの録音なのであり、ロザンタールも聴いているだろうから、ロザンタールの好みとしてもおそらく、これで合っている。
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ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

2018年08月01日 | ラヴェル
ロザンタール指揮パリ国立歌劇場管弦楽団(Ades/Universal)1957-59・CD

意外と醒めており音も明瞭すぎて色に憂いが無いが、中間部では感情的な分厚い表現もみられ、ハッキリしたアタックに、変な話だがプーランクの弾いたジムノペディを思い出した。ロザンタールらしくもなく、古い演奏スタイルが残っているのかもしれない。響きの繊細なバランス、全体としての密やかさは秀逸。
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