ライン出版編集部

一人一著作を!
rein(独)を信条に
誠実な出版を目指す
ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

私の主治医

2008-01-04 19:44:41 | Weblog
結構知っている人も多いとは思うが、reinは2000年に手術をしてちょっとした1病を持っている。
以来経過観察を続けているが、12月初めの予約日を失念してしまい、押し詰まってからの27日が検査日となった。
結果はまだわからない。
まあ、たいしたことはないのであまり心配しないでくださいね。

手術前から7年間はM先生にお世話になった。
そして現在はM先生から引き継いだK先生に診ていただいている。
K先生はM先生を非常に尊敬していて、「目標なんです!」という。
私の顔を見るたびにM先生の近況報告をしてくださる。
そう、M先生は神奈川の大学病院へ転出してしまわれてもういないのだ。

そのM先生がなぜかお正月の夢に出てきた。

暮れに診察に行った際、受付に名医年鑑という本が置いてあり、付箋が貼ってあったところを開いてみると、M先生が載っていた。

インタビューに応えているので抜粋してみたい。

Q.健康で特に気をつけていることは?
A.食前にサラダをたっぷり採る。ウォーキング。

Q.趣味は?
A.渓流釣り、フライフィッシング、スポーツ観戦

Q.医師にならなかったら何をしていましたか?
A.アラスカで釣りのガイド(美しいところでの釣りが大好きだから)

Q.診療で心がけている点は?
A.病気を診るのと同時に患者との人間同士の付き合いを重視する。

どうです?
こんな先生って素敵じゃありません?

M先生は大学ではアイスホッケーのゴールキーパーだった。
だから頼りがいがあるんだよ、と院長先生が教えてくださった。
診察の際には聞きたいことを10項目メモしていくと、1つ質問しただけですべてが解決してしまうほどキレる頭脳を持っていた。
しかも温情みもあるし、察しもいい。
3分診療の中身の濃さといったらたとえようもない。
3分が30分にも相当する内容を話し合っているのだ。
このラリーは録音しておきたいくらいであった。
家人の病気までカルテにメモして診察のたびにたずねてくださった。

あるとき、順番がきて診察室に入っていくと「reinさん、すっごく忙しいんです」と、珍しく弱音を吐かれた。
限界を通り越していたのかもしれない。
一人ひとりにこんなにきめ細かく応対していたら疲れてしまうだろう。
でも、誰にでも同じように向き合っていることには頭が下がった。

「転勤するんです」とのお話しがあったとき、「だめですよ」と思わず発してしまったが、ご栄転なのだから喜んで差し上げるべきだった。

生涯でこうした医師にめぐり合えたことは幸せかもしれない。
いえ、絶対幸せです。

心にしみた年賀状から

2008-01-04 18:52:48 | Weblog
 年が改まるたびに思い起こすのが齋藤茂吉五十歳の年頭の二首

    おのづから心つかれて吾はをり吾に五十の年明けにけり

    新しき年の始めはたのしかり吾たましひを養いゆかむ

                            (高校の先輩Kさま)



 たった一度しかない人生を たった一度しかない自分を
   
   本当に活かさなかったら 人間、生きてきた甲斐が

   ないじゃないか            (法台寺 岩崎信丈さま)


 ベルギーのウィージェンス氏が生涯をかけて実用化した地雷探知ネズミ。タンザニアの団体アポポが使っている。敏感な鼻で地雷を見つけると地面を叩いて教える。ご褒美はバナナ。               
                      (JCBL代表 北川泰弘さま)


63年前の夏、まだ生きられるのだ、新しい世を創るのだと痛烈に思った8月15日、日本がこんな醜い国になるとは誰が想像したでしょうか。
                                 (O先生)