りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

数字。

2012-08-02 | Weblog
暑い。

今、“暑い”と書いたけど、もしかしたら数年後には、“暑”ではなく
“熱”という字を当てはめる方が正しくなるんじゃないかと思うほどだ。

今日もテレビの天気予報の気温予想には、“35”とか“36”の数字が、
オレンジ色と朱色に塗りつぶされた日本列島に隈無く並んでいる。
そんな中でたまに“30”という数字を目にすると、“へぇ、涼しい所も
あるじゃんか”と思っている自分がいる。

仕事で広告のデザイン。
担当営業マンとこんなやりとりをすることがある。
「え!?今日の夕方までに仕上げるの?4時にプレゼン?あと6時間しかないじゃんか!」
「無理だよぉ、今スケジュールいっぱいだし、超特急でも最低2日はかかるよぉ」
「え?プレゼンが明日になったって?じゃあ、朝までに仕上げればいいんだね」
2日は要する仕事を6時間で仕上げなければいけなかったのに、クライアントの
都合で24時間後になったことに安堵している自分がいる。

シリアで起こっている政府と反体制派の内戦。
“テロで10人が犠牲”、“軍の攻撃で200人が虐殺された模様”・・・。
アジアの西端から東端にも連日届く、悲惨極まりないニュース。
新聞やテレビ越しにそんな数字を目にしながら、“でも、広島や長崎では
何万人の人がいっぺんに殺されたんだからなぁ、それに比べれば”と
思っている自分がいる。

福島第一原発周辺。
“◯◯町が、計画非難地域を解除されました”というニュース。
それにともなって、“00ミリシーベルト”とか“00マイクロシーベルト”
とか“00ベクレル”いう、昨年の3月11日まではまったく知らなかった
単位をお尻に付けた数字が耳に届く。
そんな単位の数字を聞きながら、“マイクロっていうことはミリより
小さいってことだろ?家に帰れるようになって、よかったなぁ”と
思っている自分がいる。

人類がここまで文明を進化させた要因のひとつに“数字の発見”がある
のは確かだろう。
人類は“数字”を道具として使い、時には武器として用い、ここまで
歩いてきた。
しかしいつの頃からか、その“数字”に翻弄されはじめたのではない
だろうか。
実際に、数字に翻弄された挙げ句に、少し麻痺してしまっている
人間が、今、ここでブログに日記を書いている。

チャンネルを変えた。

オリンピックのニュース。
内村航平の金メダルに湧いている。
場所はロンドン。イギリス。

そういえば、この国だよ。産業革命が起こったのは。
コメント (2)
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