林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

近江鉄道デイドリーム6.

2015-10-29 | 鉄道・旅行
 6.さよなら近江鉄道と新幹線のディーゼル機関車

貴生川を17:11に発車した列車は18:01に終点の八日市に到着する。
八日市線から直通する米原行きは18:11に出発する。
10分の乗り換え時間を利用して、行きに出来なかった駅舎取材をする。
更に側線に停車中の車両なども撮影し、米原に向かう。
八日市の駅舎の正面には「蒲生野遊猟の図」があり、以下のような説明書きが設置されている。

    蒲生野遊猟の図の案内

 あかねさす紫野逝き標野行き
     野守は見ずや君が袖振る
               額田王

 紫草のにほへる妹を憎くあらば
     人妻ゆゑに我恋ひめやも
             大海人皇子

  天智七年(六六八)五月五日天皇はじめ大皇弟(大海人皇子)同妃鵜野讃良、
 内臣中臣鎌足ら近江朝廷の百官は、それぞれの官位に準じた装束で身を飾り、
 蒲生野の原野で盛大な狩猟絵巻をくりひろげていました
  その時、今は天智の傍らに仕える額田にむかって、
 先夫である大海人が衆人の面前で親愛のしるしである袖を振る・・
 それをたしなめる額田に対し、におやかな紫草にも似た貴女よと大海人が答える・・・・・・
  万葉集の中でも白眉といわれる右の二首は、遊猟の合間に交換されたのか、
 あるいは夜の宴の席で交わされたものなのか、
 いずれにしても古代人の機知に富んだおおらかな生き方が感じられる歌です。
  この日の狩りは、中国の節句の行事にならったものですが、
 万葉の題詞に「遊猟」とあることから、
 白村江の敗戦で沈みがちな宮人たちを鼓舞するためのものとも、
 大津の宮の対岸にあたるこの地を重視して軍事的性格のものとも言われています。
  蒲生野は、八日市市、蒲生町、竜王町、日野町、近江八幡市、
 安土町の一帯にひろがる今は豊かな田園地帯ですが、
 八日市市の西郊万葉歌碑の建つ船岡山に登ると、
 その大観を眺めることが出来ます。
 東には鈴鹿連峰から西には琵琶湖まで、その間には伝承や歴史、
 詩歌にいろどられた町や村、また山々がちらばっています
  額田王の誕生地と言われる鏡山、万葉に歌われた田上山、水茎の岡、
 そして湖のむこうの連庫山(比良山)から大津京祉のあたりまで、
 また蒲生野の神体山阿賀山、雪野山、戦国期の観音寺山、安土山、
 豊臣秀次の八幡山などが指呼の間に望まれます。
  これらの風景の中で万葉の二首を口ずさみ、
 むかしこの辺りに咲きほこっていたという紫草を想うとき、
 近江蒲生野ははるかな七世紀の幻想の世界へと人々を誘うことでしょう。

          八日市郷土文化研究会 会長 出目 弘

米原に到着したのは19:06で、予定していた列車よりも1本早いため、
乗り換え時間も46分の乗り換え時間となってしまった。
既に夕食は喰っているため時間を持て余してしまった。

米原駅で幕張までの乗車券と一緒に新幹線特急券で改札を潜る。



早めに入場して待合室で待っていたが、焼き鯖寿司が売っていたのでそれを購入する。
そういえば、以前青春18切符で旅をした時も在来線のホームで鯖寿司を買った記憶がある。
これはお土産として持って帰ることとした。
早めに新幹線ホームに上がって驚いた。
13番線予備ホームにディーゼル機関車が止まっていたのだ。



これは浜松レールセンターから交換用のレールを運搬する事業用車両で、
日本車輌のホームページによると正式には「新幹線ロングレール輸送用機関作業車」というらしい。
手前には線路に鎖で繋がれた簡易の車止めも見える。
これも1本早めの列車に乗ったからこそ余裕を持って取材出来たのだ。
もともとの予定では米原では9分の乗り換え時間しかないため、
ギリギリで新幹線ホームに上がれば気になっても取材する時間はない。
米原から乗った「ひかり534号」は22:10に東京駅に到着する。



16分の乗り換え時間で地下ホームに行き、総武快速線で津田沼まで出て緩行線に乗り換えた。
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