rock_et_nothing

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悲しくてイスラエル

2011-11-02 22:59:43 | つぶやき&ぼやき
パレスチナのユネスコ加盟に報復としてイスラエルは、ヨルダン川西岸へ入植を加速させるために、ユダヤ人用住居2000個分を建設するという。
少しずつ陣地を広げ、パレスチナを追いやろうとするのだろう。
いや、まてよ、なんだかおかしくはないか?
一般人の居住区を広げるのは、危険すぎやしないだろうか?
パレスチナの過激派が何か仕掛けてきたら、どうするつもりだろう?
”人の盾”ーそう疑いの目を向けてしまう。
同胞をそう扱えるのならば、もうイスラエルは終わっている。
ホロコーストに遭い、悲劇の民と言わしめているのに、同胞の固い結束はただの夢物語だったのか?
イスラエルという小国においても、もちろん格差が存在し、しかもその差は広がるばかりで、大規模なデモが起きて日が浅い。
最上層の権力を握る人からは、たとえそれが自国民であっても、その命は軽いみたいだ。
なんと悲しいことだろう。
ならば、民族・宗教の違うパレスチナに対しては、思いやり一つなくてもしかたがない。
”人の盾”をめぐらし、境界を侵略し、挑発行為に出る。
戦争を、人殺しを好んで招いているようだ。
人の世から、戦争はなくならないだろう。
しかし、日々生きるのに精一杯な人たちは、戦争など望んでいやしない。
毎日が、戦いだから。
富と権力を手中にした特権階級が、毎日の生活に倦み、人の命運を操ることで生きている実感を得ているとしたなら、不届き者である。
神になったつもりか。
今回のパレスチナに文句をつけるのは、大きなお門違いも極まっている。
理解し合えることは不可能だとしても、互いの立場を公平に認識し、折り合いをつけていくためにも、教育と誇りを持てる文化の保有は必要だ。
どうか、生まれ来る未来の人たちに、争いの絶えない惨めな世の中を残さないで欲しい。
悲しすぎるイスラエルよ。