rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

雪景色 2012/2/17

2012-02-17 15:32:31 | ねこ








昨夜9時ごろから、本格的に降り出した雪は、ときどき小休止をはさみながら明け方まで降り続いた。
朝の7時前、厚い雲が空を覆っていて、まだどんよりと薄暗い。
子供は、雪が大好きだ。
小さい人は、食事と身支度を済ませ、外へ飛び出していった。
まだ、人の足跡がついていない雪は、ベルベットのように美しい。
カメラ片手に、小さい人の後を追う。
中くらいの人の声が、その後からさらに追いかけてくる。
”足跡をそこらじゅうにつけるんじゃないぞー”
誰もが、積もったままの雪を愛している。
コンクリートの玄関先は、少し凍りついていて、危なっかしい。
そろりそろりと歩く先に、ねこの姿。
冷たい雪は、嫌いだろうに。
きっと、みんなの弾んだ声を聞きつけて、様子を見に出てきたのだ。
こちらを見て、くるりと向きを変えた。
そして、ねこは、一歩一歩ゆっくりと、雪の上を歩いていく。
雪ではしゃぐ人のことを、半ば呆れながら。

10時ごろから射しだした太陽に光で、雪はどんどん溶け出した。
今では、北側の屋根の雪も、ほとんど消えてしまった。
いくら寒くても、春の雪なのだ。
残念に思うのは、子供たち。
雪で、一喜一憂する姿、いつまで続くのやら。

ねこは、乾いた居心地のよいところで甘い眠りを貪っていることだろう。
雪なんか、真っ平ごめんとばかりに。

おりがみ

2012-02-17 00:13:03 | 趣味たち
中くらいの人が、最近折り紙に凝っている。
連鶴を折ったり、込み入った折の猫に挑戦したりしている。
中くらいの人は、周期的に折り紙に夢中になる。
将棋やチェスのボードゲーム、小学生の中学年あたりまでは、カーペンターブロックでドラゴンなどを作ったりもしていた。
以外に手先は、器用なほうらしい。

自分も、折り紙に熱中していたときがあった。
病気で入院生活をしていたときに、看護学生の方に教えてもらったパンダと開閉できる番傘は、いったいどれくらい作って人にプレゼントしていただろう。
それから、多面体。
これは、今でも作り、そこここに飾って眺めるくらい好き。

また、折り紙には、コレクションする楽しみがある。
千代紙、両面折り紙、スケルトン素材の折り紙、鏡面加工の折り紙、たくさんの種類がある。
中くらいの人も似たのか、いろいろな折り紙を集めては、ランク付けをして楽しんでいる。
もちろん、気に入った折り紙は使うことなく、ただ眺めるもの。
そういえば、自分が子供の頃集めていた折り紙は、いったいどこへ行ってしまったのだろう。
引越しをしたり、前へ進む為に大切にしていた物たちとあえて決別したときに、誰かに譲ったのかもしれない。
いや、思い出した、番傘や多面体を作って、友達に贈ったのだ。

そして、全く思いだせないものがある。
パンダの作り方。
何十体となく作ったはずなのに、記憶から引き出せない。
子供たちに作ってあげたいのに。
たくさんの折り紙の本にあたって調べてみても、あのパンダの作り方は載っていない。
時と記憶の海に、深く沈んでしまった。
諦めなければ、いつか思い出せるかもしれないし、作り方の本に出合えるかもしれない。
折り紙は、いつでもいつまでも待っていてくれる、控えめな隣人だから、慌てずに。