rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

人口減少と移民

2013-04-02 16:10:37 | 随想たち
2040年には、65歳以上の人口が3割を超えるとの報道があった。
人口ピラミッドは、肩の張ったつぼ型、いわゆる逆三角形になる。
いまさら声高に言われなくとも、35年前には既に分かっていたことなのに。
そうなると、社会を牽引する女性を含めての労働人口が人口の半分以下になり、税収も上がらなく、国家を運営維持するにあたり、かなり厳しい状況といえよう。

そこで、”移民”を受け入れようではないかという提案が出てくる。
しかも、本当に欲しいのは、底辺を支える労働力になりうる移民、突き詰めてしまえば”体のいい奴隷”だろう。
もちろん、経済界も政治家も、そんなことはおくびにも出さない。
ときどき、単純労働力確保のためではなく、専門性の高い良質の労働力をボーダーレスにして受け入れ、日本の底上げをするなどと聞こえの良いことをいっている。
いまのTPPにしても、締結すれば労働力の移動も制限がかからなくなり、より移民が自由になるだろう。
何度も移民についてはこのブログで言及してきたが、自由になるということはそれ相応のリスクを抱えることになるのだ。
人が認識できうるある程度の範囲で囲い込まれたところ”セル”で人も物も留まり、そこで生存活動をおこない、まずまずの安定を得るべきではないだろうか?
それらセルの集合体が地域を作り、国を作り、共栄圏を作る。
巨大な共栄圏、それはセルにはならない。
もし巨大なセルになるとすれば、古の巨大帝国の跡をなぞる運命になるだろう。

移民を積極的に受け入れ、労働力を確保して反映してきた欧米諸国の現状を見てみるとよい。
受け入れたものは元に戻せはできない、移民は物ではないのだ。
ただの労働力などと、機械でも扱うように軽々しく考えてはいけない。
人を受け入れるということは、文化・宗教・習慣などを尊重するということだ。
こちらの流儀ばかりを押し付けるわけには行かない。
都合のいいように、性善説を基にしたあまい夢は見ないほうが良い。
後世に付けを残さないためにも。
足元の火の粉を消すのも大事だが、頭の上にも気を配ろう。

あるコメンテーターが、人口減少で国力が低下するならば移民を入れればいいではないかと軽く言っていたけれど、移民を物のように軽く考えていたことに、人の驕りを感じてやるせなくなった。
人は、完全に理解しあえることはない。
想像力を駆使して思いやり、互いに譲歩しあっていくだけなのだ。
実はこれができれば、大方の争いなどなくなるはずだが、とても難しいことでもある。





日々進化する謎の花

2013-04-02 15:11:02 | つぶやき&ぼやき

今日は若葉のついた枝が・・・ 2/4/2013

洒落が効いている、今日の謎の花には若葉のついた枝が増えている。
昨夜からの恵みの雨がもたらしたのだろうか?と思いたくなるほどに。
ふふふふふ、なかなかいいでしょう?