rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

雑草を抜くと人差し指が痛くなり、ねこは箒を恋人にする

2013-04-08 16:00:14 | ねこ
台風一過ともいえるような、雨と風で磨き上げられたぬけるような青い空が広がる。
北海道の東側に居座った低気圧の影響で、今日も北よりの風が強い。
ヒノキ花粉に恐れながらも、ゴーグルとマスクを装備して外に出れば、さわやかな空気を感じて心地よい。
足元の芝生を見れば、芝よりも生き生きとした緑色の雑草たちが我が物顔をしていた。
昨日の嵐で散らされた椿や桜の花びらに千切れた葉などが庭を荒らしているので、箒を持って掃き集める。
その流れで、風でもみくちゃにされたビオラたちの世話をし、次第に作業する姿勢が低くなると、雑草たちを人差し指でつまんで引っこ抜く。
驚いたことに、雑草たちの姿は小ぶりだけれど、花芽をつけているもの、さらに種子の準備をしているものがある。
放っておいたならたくさんの種が散らばって、半月も過ぎれば雑草だらけになるだろう。
覚悟を決めて、前庭の半分の草取りをしなければならない。
せっせと草を抜いていると、やはりねこがやってきた。
私のお尻にちょっとだけ体をくっつけて、ねこは寝そべる。
そのうちに、何を思ったのか傍らに置いた庭箒の柄に顔を擦り付け始め、ごろごろしていたが、やがて気持ちよさそうに寝入ってしまった。
その姿がなんとも面白い。
「魔女の宅急便」のジジならぬキキのようではないか。
猫を起こさないようにそおっとカメラを取りに行き、しめしめと思いながらシャッターを切った。
撮る方向を変えてみると、恋人の箒に寄り添うねこだ。
いい写真が撮れた。
草抜きも悪くはない。
庭はきれいになるし、面白いねこの写真も撮れる。
ちょっとヒノキ花粉を吸い込んでしまったようだが、今日は上出来だ。


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