毎日のように世界で爆発している爆弾

今朝５時半ごろにつけたテレビでは、アメリカのボストンで爆破事件があったと報じていた。
市民ランナーがゴールするボストンマラソンのゴール付近で、２度の大きな爆発が起こり、歴史あるスポーツの祭典は一転して阿鼻叫喚の場となった。
幼い子供の犠牲者も出る、一般人に多くの被害をもたらした痛ましい事件。
犠牲者の方々と被害に遭われた方々、その親族の方々にお見舞いを申し上げる。
使われたと思しき爆発物は、小型でボールベアリングが入れられた殺傷能力の高いものらしく、犯行を目論んだ側にとっては、効果絶大である。
テロの疑いもあるとのことで、アメリカでは厳戒態勢を布いている。
犯人が、更なる犯行に及ばないためにも、早急な捜査と身柄確保が望まれる。

しかし、爆弾の爆発による被害と恐怖に晒されているのは、世界の紛争地域では日常化している厳しい現実がある。
老若男女問わず市井の人が生活を営む場で、あるとき突然に爆弾は爆発する。
被害者は、数人から数百人とさまざまであるが、突如としてその命を奪われたり障害を負うことになるのだ。
命を奪われ障害を負うことに、爆弾が日常化しているもないも関係はない。
共通しているのは、いつなんどきか理不尽に襲い掛かってくるということ。

爆弾は、人の憎悪の結晶として、より小さくなって威力を増している。
その憎悪の向かう先は、特定の人物ではなくて潜在的な悪を象徴的する一般の人となる。
爆弾があろうとなかろうと、人の心に憎しみがあるうちには、手段を変えてその矛は向かい続けていくだろう。
悲しむべきは、人の心。
憎悪を生み出すもとを変えなければ、犯人を突き止めてもまた次の報復者が現れる。
その憎悪の根源は、外にはなくて内の歪から湧いてきた場合にはどうなるのだろうか。
ただの狂人と片付けてしまわれかねなく、国の病理はさらに深刻化するに違いない。
これは対岸の火事ではない。
どこでも起こりうることなのだと、肝に銘じておく必要がある。