rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

タマムシにオオムラサキがやってきた

2013-07-10 11:45:04 | 生き物たち
生きたタマムシを見たのは今年が初めて。
6月の終わりごろ、しまってあった虫かごが倉庫においてあり、その中に柚子の葉がはいっていた。
なんだろうと近づいてきると、虫かごにぴかぴか光る虫が止まっている。
鮮やかな緑に赤いラインの入ったタマムシだ。
毎年、死んだタマムシならば1匹は見かけるけれど、生きているのにお目にかかったことがない。
庭木の剪定をしていた義父母が、タマムシを見つけて子供たちに見せようと虫かごに入れたのだろう。
学校から帰った小さい人は、タマムシを見てもそんなに感動した様子はないが、貴重な経験であるに違いない。
中くらいの人の反応を聞く機会を得ていないが、彼はその珍しさを理解したと思っている。
次の日には、虫かごは片付けられていた。
タマムシは、元の自然の中に返されたのだ。

梅雨明け直後の強い陽射しが照りつける先日の日曜日、井戸端で靴を洗っていると、バサバサと妙な音が聞こえ、その方向を見てみると、ツゲの木に大きなオオムラサキが体当たりしている。
手のひらほどもある大きく、まだ羽根が弱っていない完全体のオオムラサキだった。
ツゲにアタックを仕掛けていたオオムラサキは、どこかへ飛び去ってしまったようだ。
いい物を見たと思いながら旧母屋の縁側近くを歩いていたら、バサッと私の帽子にぶつかるものがあった。
さっきのオオムラサキが当たって追い越していき、この部屋の網戸に運良く止まったではないか。
しめしめ写真を・・・とガラス戸を開けカメラを取り出し、写真を撮ろうをドアを閉めた途端、ババババと飛んで縁側方面に消えた。
あきらめずに探しながら歩いていると、足元からまた飛び立つオオムラサキ。
鉢植えに隠れていたらしい。
オオムラサキは、グミの木や月桂樹のある茂みの方へと飛んでいき、探すのが困難と思われあきらめる。
ややしてから家人にそのことを話すと、家人が開け放してある玄関から出ようとしたとき、バサバサとなにやら飛び出して外へ出て行ったものがあるという。
どうやら、オオムラサキは玄関に隠れていたのだ。
突然のことに家人はわけもわからずに、オオムラサキと遭遇していた。

自然の宝庫とも思われるこのあたり、特殊な地理的要素が一種のガラパゴス化を保っているのだろう。
しかし、道路にはハクビシンの事故死体などもあり、外来種の楽園ともなるのだ。
自然を生態系を守るのは、なかなかに困難である。
意識して取り組まなくては、今生息しているタマムシにオオムラサキが生き残れるか危うい。
金にならない自然環境保全は、優先順位下位の常連。
頼みの綱は、個々のモラルなのであった。




みんな伸びている

2013-07-10 10:58:02 | ねこ

畳で伸びねこ 10/7/2013

連日の猛暑に、元気なのは虫とトカゲと植物たち。
ねこも人も日陰を好む。
庭を歩くとき、チョット遠回りしても日陰を歩き、風の通るところでは立ち止まり一息入れる。

今日のねこは、旧母屋の開け放たれた座敷で、ごろりと昼寝。
畳が体の体温で温かくなると、座敷を転々と移動する。

お母さんは、首に保冷剤を巻きつけて涼をとるけれど、ねこはそうもいかない。
風の通る涼しいところを見つけては、ひたすら休む。
ときどきお母さんが声をかけるけれど、気が向かなきゃ知らん振り。

アタシは12歳になるおばあさんねこなんだから、周りのことにかまっていられる余裕はないの。
そういえば、お母さんも年取ったわね、辛そうよ、アタシのこの気持ち、わかるでしょ。

はいはい、わかりますとも。
ねこはただ、ここにいてごろんとしているだけで充分。
ねこの存在価値は、ただいてくれることにあるんだからね。

みんな伸びている、暑い暑い夏のひとコマ。