とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

年代別ストレス病ーその1-

2006年03月04日 | Weblog
一昨日・昨日と、「ストレス」 「自律神経失調症」について書かせて頂きました。
そして、その 「ストレス」 「自律神経失調症」は、”女性ホルモン”の変動にも影響されるものであるという事も書かせて頂きました。
では、年代別に考慮していきましょう。

まず、10代の女性に多いストレス病とは?
10代の女性は、初潮と前後して女性らしい体型が形成される時期です。
これもまさに”女性ホルモン”のなせるワザです。
多感な思春期時代であり、心の揺れが大きく・自分の感情のコントロールがうまく出来なくなったりもする時期です。
親との関係・学校の友達との関係・先生との関係・学業の悩み・将来への不安などのストレスが多々ある時期です。
この年代でよくみられるのが
 ・起立性調節障害(立ちくらみやめまいを起こしやすい・少し動くと動悸や息切れがする・午前中調子が悪い 等)
 ・頭痛(偏頭痛・緊張性頭痛)や吐き気
 ・過敏性腸症候群(下痢・腹痛・ガスが出やすくなる 等)
 ・睡眠障害(夜寝つけず、朝起きられない 等)
思春期に多い起立性調節障害は、まさに自律神経の失調によって起こる病気の一つです。

次に、20代の女性に多いストレス病とは?
20代の女性は、学生から社会人となり、経済的にも両親から自立する年代です。
気楽な友達関係(自分で選んだ人を中心に群れる)というような自由がきかなくなります。
社会人となり拘束される時間も長くなります。
好き勝手に生きる事が出来ない束縛の壁の中へと入っていきます。
職場の上司との関係・職場の同僚との関係・恋愛や結婚への悩みや不安などの、社会人として生きるストレスが多々出てきます。
この年代でよくみられるのが
 ・緊張型頭痛(ストレスが直接の原因・片頭痛とは違う圧迫感のような痛みで「筋収縮性頭痛」とも言われる)
 ・VDT症候群(テクノストレス眼症ともいい、疲れやすい・目がチカチカする・肩こり 等)
 ・神経性食思不振症(一般には拒食症とも言われる)
 ・神経性過食症(やけ食いや嘔吐を繰り返す)
 ・睡眠障害(夜寝つけず、朝起きられない 等)

どうすれば良いのでしょう?
・自分一人で悩まない(ちょっとした事でも、相談出来る相手をみつけましょう)
・悩みは必要最小限にとどめてみる(←開き直りましょうという事ではありません)
・前向きに自己改革していける自分をもつ
・人と比べるのではなく、昨日の自分と比べてみる(少しでも前進出来ていたら、自分で自分をほめてあげます)
・悩んでいるのは自分一人だけではない(この世に悩まない人なんか、誰一人としていません)

何かわからないけど辛いなぁとお感じになられたら、我慢なさらずに専門家にご相談下さい。
ひどくならないうちに解消していきましょう。
自分にふりかかる「ストレス」というものを、冷静な目で見つめていくというのも、良い対処となるかもしれません。

 ”熱い心” と ”冷静な眼” これを合い言葉にしていきましょう。

次回は、30代の女性に多いストレス病を考えていきます。
ーby事務長ー
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