とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

年代別ストレス病ーその3-

2006年03月06日 | Weblog
本日は、40代・50代の女性に多いストレス病を考えていきます。

人生の折り返し地点ともなる40代・50代は、女性の体内環境が大きく変化する時期です。
「更年期」にみられる症状は人により様々で、重い・軽いの差はあれど、女性なら誰しも乗り越えなくてはならないのが「更年期」という大きな壁です。
女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は、骨や血管を強くしたり肌や髪をつややかにしたりする一方で、自律神経を安定させたり脂質代謝を改善させたりと、様々な働きをします。エストロゲンは、心身ともに健康でいたい女性にとって強い味方なのです。
女性の身体を心身ともに健康に保つエストロゲンが減少してくるのが「更年期」です。身体の症状はとくにないのに、疲れやすい・眠りが浅い・イライラする・やる気がおきない・・・など、精神的にちょっとおかしいなぁという症状が出てくるかもしれません。このような症状は「精神神経症状」とよばれます。

この年代でよくみられるのが
 ・めまいや動悸や息切れ
 ・のぼせやほてりや発汗
 ・倦怠感や肩こり
 ・高血圧や不整脈や慢性リウマチ
 ・空の巣症候群(疲労感・意欲低下・吐き気・めまいなど閉経前後に起こりやすい)
 ・更年期うつ症状

エストロゲンの低下が根底にある場合ならば、【ホルモン補充療法(HRT)】などの治療によってかなり改善します。

また、ここであなどれないのが漢方薬治療です(私は決して漢方薬関係のまわしものではありませんけれど、漢方薬の効用は感じています)。漢方薬は、西洋薬と比べると”即効性”というものはありませんが、続けていくと確実に体質改善出来るものです。ご自分にあった漢方薬と出会えたらラッキーです。体質が改善するまで続ければ良いだけですので、一生飲み続けなくてはいけないのだろうか?と先々までを心配される必要はありません。食間(食事と食事の間の時間)に飲もうとすると忘れやすくなりますので、食前に漢方薬を飲んでからお食事すると、飲み忘れがなくなるかもしれませんね。個人的な感想では、漢方薬は胃腸を温めてくれるような気がします。胃腸が冷えて動きが悪くなるよりは、胃腸を温めて、良いものを消化吸収出来るというのは有難いですよね。
当院の漢方薬は保険で院内処方にて(種類によっては院外処方にて)お出し出来ますので、低コストで続けていく事が出来ます。以前、自分で漢方薬を取り寄せていた時は、全額負担で購入しておりました。当院でしたら保険にて3割負担の低コストとなりますので、それだけでも続けていきやすくなります。
それ以外の場合でも、その他の治療法を考えたりご紹介出来ますので、まずは気軽に産婦人科を受診されて下さい。
ーby事務長ー
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