大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・希望ヶ丘青春高校有頂天演劇部の鉄火場②来ることねーのによ!

2016-09-25 07:02:01 | 青春高校
希望ヶ丘青春高校有頂天演劇部の鉄火場② 
来ることねーのによ!
 



 昨年度巳地区審査員ナニガシ御来校

 ナニガシって名前じゃござんせん。ちゃんと親から頂戴された名前をお持ちの立派な先生で御座います。ご当人は名前がむつかしく、世間様が読めないとお思いになって、平仮名で通しておいでです。この手のお方にはロクな御仁がおられません。わたしが例外と認めているつかこうへい様でさえ「恥多き人生でした」と仰って逝かれました。
 え、つかこうへいを御存じない……「初級革命講座飛龍伝」ぐらいお読みになって、おとといお出でくださいまし。

 この御仁は、昨年のコンクール予選で、わっちらの芝居をこともなげに「本が書けていない」の一言で選外の「優秀賞」に蹴落とし、誰が見ても意味不明、かつ台詞が聞こえず、幕が下りても誰一人「え、これでお仕舞!?」と首を捻った某校を最優秀にしたご当人で御座います。
 
 台詞が聞こえないのを「心の叫びが伝わっていた」と評されました。

 役者同士台詞が通じていない、従って、とてもつまらない芝居でござんした。でもナニガシさんは「伝わらないところが、主人公の孤独感・孤立感を良く表していた!」と激賞され、サプライズの審査をなさいました。
 まさに義経公の鵯越の逆落とし、信長公の桶狭間の奇襲もかくやあらんの審査でございました。

 役として通じない設定ならば、そこに通じないことで起こる葛藤やリアクションがなければなりません。某校は、本当に相手役の台詞を聞いていなかったので御座います。

「退屈な役など存在しない。存在するのは退屈な俳優だけだ」

 近代演劇の基礎の基礎、スタニスラフスキーの『俳優修業』も御存じではないご様子でした。
 しかし腐っても鯛、誤審をしても審査員。不肖わたくし穴山小子(あなやましょうこ)が、茶道部の茶室を借りてお相手させていただきました。部長の三好や、猿飛佐子、霧陰才子などが同席すれば血の雨が降ることは必定。有頂天演劇部で……わっちから申すのも照れやすが、裏表千家師範、かつ朋輩の中でいっとう手弱女なわっちが、お相手した次第。他意はござんせん。

 どうもナニガシ様のお言葉の端々に、手前どもが始めましたブログのことをお気になさっておられるご様子。

 ここまで、ビビっておられるのを御無事にお返ししては、後生に障ります。
「用意が整いましたので、いざ、道場の方へ」
 由利鎌代が、ことを察し、柔道部の道場を借りてまいりました。

 ツワモノの道は不調法なわっちではござんすが、並の講道館柔道の三段、ナニガシ様のお召し物を崩さぬよう、大外刈り一本で決めさせていただきました。むろん元審査員のご体面のため、あばらの二本ばかりにヒビを入れさせてもらいました。これで男の向う傷と、多少はご体面が叶いましたことでありんしょう。

                         演技組 穴山小子(あなやましょうこ)


 連盟の年間計画

 ブログの埋め草に、連盟の年間計画を掲載している演劇部がありますが、有頂天演劇部は、そんなことはいたしません。連盟で検索すれば直ぐに出てきます。
 年間計画を転載するならば、そこには論評がなければいけません。新聞でも論評抜きで政府見解を載せているようなところはありません。で、有頂天としては論評する気もないので、載せません。

                        道具その他組  海野六子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評・43『クラウド・アトラス/プラチナ・データ』

2016-09-25 06:40:17 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評・43
『クラウド・アトラス/プラチナ・データ』


 これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので、本人の了解を得て転載したものです。



☆クラウド・アトラス

 全否定はしない、下らない訳ではない。原作未読なので 語る資格は無いのだけれど……本原作がブッカー賞候補ではあっても受賞作と成らなかったのは理解出来る。昨今の英米SFカテゴリーで種々試みられているのは、新約聖書の読み替えと黙示録の再構築なのだけれど、大概が自ら建てた志に押し潰されている。

 これは映画そのものにも言えるが“スローター・ハウス5”の登場人物を増やしてあるだけで、物語の完成度も テーマの伝わり方も“スローター・ハウス”の方が数倍上である。(ここで切れて、「プラチナ・データ」を見た。原作については前言撤回する。やはり読まずに批評するのはよろしくない。なぜ、こんな事を言うかは後程お分かりいただける) 本作の全米box成績は3週間チャートインで初登場2位ながら、初週960万$とお寒い。
「難解さが嫌気された」と評されるが…こんな程度の物を難解なんぞと言われたんじゃどうしようもない。本作は難解なのではなく「ややこしい」のである。
 主キャラクターが6人(一応 トム・ハンクスがメインキャラ)過去から未来へ500年の時間軸上の6ヶ所に次々に現れる。これを細切れにしてばらばらに映し出すので まず、この構成がうざったらしい。
 映画にせず、一時代を1時間×2回、六時代で12回ドラマにして 時間軸通りにオンエアすれば なんて事ぁないし、テーマもよく伝わっただろう。
 映像は比較的 良くできている方(殊に24世紀のシーンは良い)だと思う。伝えたいテーマも判るにゃあ判るが なんでこんなややこしい構成にしたんでっしゃろねぇ。いや、こんな風に作りたいイメージは理解できるが……それにしては編集が荒すぎる、編集のアレクサンダー・バーナーは過去に大した仕事がなく、この程度の人間に任せるには ちょっと山盛り過ぎたんじゃないんですかねぇ。 最終的に編集の責任と言い切ってもよいと思うが、全体に「意在って 力足らず」……これじゃカルトムービーにも成れないんじゃないですかねぇ。要するに……半端じゃい!


☆プラチナ・データ

 まず、二宮ファンは読まないで下さいよ! もし、読んだとしてもカミソリの刃なんぞ送って来ないでね。×:◇→〆々〃♂*#§☆ なんやねん〓〓このっ!駄作は……嗚呼~、ようもまあ 東野圭吾の小説をここまでズタズタにできるなぁ。

 この無神経さ加減はなんだんねん。原作を読んだ人は絶対近寄ってはいけません。監督の大友さん、信頼しとりましたのに“るろうに剣心”から ちょっとおかしいんとちゃいまっか?それとも、製作の横槍ですかい? 誰かが「原作とは一味違う映画にしようぜ」と囁いた訳ですか?  
 もう、ほんまに初っぱなからなんたる不手際、サッサと神楽(二宮)が犯人扱い、神楽君 走る走る! しゃあけど警官にあそこまで追いつかれて逃げられる筈がない。これが全編この調子だから イライラしてくる。神楽には“リュウ”と名乗る別人格を内包しているのだが……なんとした事か 名優のはずの二宮君、全く演じ分けが出来ていない。 全編 ドタバタガタガタ……東野原作のスマートさはどこにもない。さらに……嗚呼さらに、これで終わったかと思った後に 追い討ちをかけるのかのごとくに アッチョンブリケな新設定が飛び出して来る。まさに“龍頭蛇尾”(蛇頭蛇尾?)な付け足しに、もう脱力。 何回 席を蹴って出たろと思ったかしれんが、最後まで我慢していて…どんだけのダメージを負わされた事か…ウウウ
 そうそう、これも言うとかんと……原作では「水上医師」は男なのだが、何故か映画では女性に成っている。これを鈴木保奈美が演じているのだが、このキャスティング 誰が企画して誰が決定したんか知らんけど、こんな役立たずは追放しとけ! 芝居は諦めて 家で石橋をいたぶっとれよ。と いうのが 誰がやろうが惨い幕切れなのに、鈴木保奈美が下手過ぎて さらに酷い結果に成っている。今年2本目の“こんな映画は見ちゃいけない”作品!1本目は 勿論“ジャンゴ”! こんな脚色を認めた東野圭吾にも責任がおま!原作者が自分の作品守らんで 一体誰が護るんでっか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする