タキさんの押しつけ映画評・28
『ホビット・1/ワンピース・Z』
この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ
これは悪友の映画評論家・滝川浩一クンが個人的に流している映画評ですが、もったいないので本人の了解を得て転載したものです。
今、最悪の気分!
八尾のアリオにいるんですけどね……朝の8時半から……即、4階に上がったけど、ワンピース1回目9:00が既に売り切れ、券売カウンター長蛇の列、ホビット10:40を買って、ワンピースは14:25から(連絡は良し)。
パンフレット買うつもりがショップがまた長蛇!パンフレットを入手した頃にはワンピ本日6回上映の半分売り切れ!!!! 10時に全館オープン、1階下にディスクを買いに行くとHMV 本日ベッキーが来るとかで、彼女のCDを持った奴らでキャッシャーまたもや長蛇……しゃあないねん……しゃあないねん……もう爆発寸前。
上に上がると、ワンピ本日ラスト回 残席75……ほんまに予想はしてましたけどね。
やっぱりすげぇでんなぁ ワンピース。おかげさまでタバコを吸うタイミングがほとんど無し。今 数少ない喫煙コーナーのある茶店で煙突5本立てて、ま……なんとか大魔神に成らずに済んだが、ちっけぇ子供連れてタバコの煙が充満しているコーナーに来るなよ!このっ バカ親共!!
またそのガキ共がギャーギャー……と、うっ……へっ変身しそうだ。
☆ホビット1
で、ホビット 1 です。 こらぁ しゃあないよなぁ、小屋 ガラガラですわ。そらぁ、ワンピと当たったら砕け散るのは決まってる。しかも配給元が全く宣伝していない。配給元が端から負け犬根性でどないすんのよ。
さぁて、映画の出来ですが、ようまぁ こんだけてんこ盛りサービス満点な映画を作ったなぁと感心しきり。初め、二部構成になるといわれていたが、これが「指輪~」と同じく三部作になった。確かにエピソードは3本分有りますけれど、原作の厚みは二本が良いところ……どないするのやろと思っていたら、やっぱりねぇ~ 「指輪~」第三部の後に「追補」が大量に付いているのですが、そこから「ホビット」の時期に当てはまる物を総動員、それにとどまらず、今まで読んだ事のない設定(忘れているのかもしれないが)が盛り込まれている。
トールキンの指輪関連原稿の内、未邦訳(英語圏には全10巻の研究本が有る)のものが相当あるが、あるいはそこにヒントが有るのかもしれない。
出版されている「ホビットの冒険」との差は、“森の守護者・ラダガスト”の存在(ガンダルフと同じく魔法使い)がある。「指輪~」でカットされた“森の守護者・トム”に当たるのかもしれない。魔法使い達の「白の会議」のシーンもあるし、「裂け谷」のエルフの館でガンダルフとガラドリエルの会話も映されている。 鷲のエピソードが軽く流されているが、その分、ゴブリンとの戦いが詳細に描かれている。また、原作では軽く触れている(追補だったかな)だけの「モリヤの攻防戦」にも時間が裂かれている。 兎に角、見せ場に次ぐ見せ場の連続、それが上映170分 終わってみると物語の1/3位の所で終わっている。
ちょっとしたジェットコースタームービーですが登場人物一人一人の描き分けにも神経が行き届いている。さすがに「指輪物語オタク」のピーター・ジャクソンの面目躍如、痒い所に手が届いている。
殊に、主たる三人 ビルボとガンダルフ、そしてドワーフのトーリンの描写が素晴らしい。トーリンが「オーケンシールド」と呼ばれる理由も明かされる。原作では 自分勝手なイメージの強いトーリンであるが、映画では誇り高く かつ 謙虚な人柄に描かれており、これは続く二作に決定的な意味を持つと思われる。
指輪フリークの私としては大満足なんですけど……あまりにも露出が少ないので、フリークス以外にどれだけアピールされているのか、チョイと心配であります。初日一回目の観客がこの入りと……。
☆ワンピースZ
で 超満員の「ワンピース/ Z」 です。
ハッキリ言わして貰って不満です。「ストロング・ワールド」を基準にすると、満足度60%って所ですかねぇ。脚本の鈴木おさむが原作との連動にこだわり過ぎたのが主因か?
とはいえ、これは趣味の違いとも考えられるのだが、今回の敵役が ガープ・センゴク・おつるさんなんかと同期の元海軍大将で、青雉・黄猿・赤犬の師匠に当たるので、マリンフォード頂上戦争後の三大将の勢力争いに関わらすにはいられない。これは、どちらかといえば原作・テレビで扱うべき題材ではないかと思う。映画の結末(なんぼなんでもこれはバラせない)からすると、後々の原作ストーリーに影響がでる。
もっとフリーな設定にしておいたほうが良かったと思うのだが、ワンピフリークの皆さんはどう思われただろうか。作画・動画に破綻はない、サイド設定も面白いのだが、メイン設定のかつてゼファーと呼ばれた英雄と海軍との関わりがあまりにもハイスピードで語られる。かつての「海賊王白ひげ」と比肩されうるキャラクターなだけに、う~~ん、もったいないんじゃないですかねぇ。 だから、ルフィー以下麦わらの一味の存在感もいまいち薄く感じられる。
だからだから(?)感動が薄い……俺が贅沢言ってるのかなぁ、とにかく「嗚呼!勿体ない」ってのが正直な感想でありまんにゃわ。
周り殆ど中坊で 若干ざわついていたのにイラついていたし、予定していた時間に見られなかったり……今日はイライラしっぱなし、しかも雨は降ってる 車は来ない……時間を置いたら別な感慨が生まれる…?
『ホビット・1/ワンピース・Z』
この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ
これは悪友の映画評論家・滝川浩一クンが個人的に流している映画評ですが、もったいないので本人の了解を得て転載したものです。
今、最悪の気分!
八尾のアリオにいるんですけどね……朝の8時半から……即、4階に上がったけど、ワンピース1回目9:00が既に売り切れ、券売カウンター長蛇の列、ホビット10:40を買って、ワンピースは14:25から(連絡は良し)。
パンフレット買うつもりがショップがまた長蛇!パンフレットを入手した頃にはワンピ本日6回上映の半分売り切れ!!!! 10時に全館オープン、1階下にディスクを買いに行くとHMV 本日ベッキーが来るとかで、彼女のCDを持った奴らでキャッシャーまたもや長蛇……しゃあないねん……しゃあないねん……もう爆発寸前。
上に上がると、ワンピ本日ラスト回 残席75……ほんまに予想はしてましたけどね。
やっぱりすげぇでんなぁ ワンピース。おかげさまでタバコを吸うタイミングがほとんど無し。今 数少ない喫煙コーナーのある茶店で煙突5本立てて、ま……なんとか大魔神に成らずに済んだが、ちっけぇ子供連れてタバコの煙が充満しているコーナーに来るなよ!このっ バカ親共!!
またそのガキ共がギャーギャー……と、うっ……へっ変身しそうだ。
☆ホビット1
で、ホビット 1 です。 こらぁ しゃあないよなぁ、小屋 ガラガラですわ。そらぁ、ワンピと当たったら砕け散るのは決まってる。しかも配給元が全く宣伝していない。配給元が端から負け犬根性でどないすんのよ。
さぁて、映画の出来ですが、ようまぁ こんだけてんこ盛りサービス満点な映画を作ったなぁと感心しきり。初め、二部構成になるといわれていたが、これが「指輪~」と同じく三部作になった。確かにエピソードは3本分有りますけれど、原作の厚みは二本が良いところ……どないするのやろと思っていたら、やっぱりねぇ~ 「指輪~」第三部の後に「追補」が大量に付いているのですが、そこから「ホビット」の時期に当てはまる物を総動員、それにとどまらず、今まで読んだ事のない設定(忘れているのかもしれないが)が盛り込まれている。
トールキンの指輪関連原稿の内、未邦訳(英語圏には全10巻の研究本が有る)のものが相当あるが、あるいはそこにヒントが有るのかもしれない。
出版されている「ホビットの冒険」との差は、“森の守護者・ラダガスト”の存在(ガンダルフと同じく魔法使い)がある。「指輪~」でカットされた“森の守護者・トム”に当たるのかもしれない。魔法使い達の「白の会議」のシーンもあるし、「裂け谷」のエルフの館でガンダルフとガラドリエルの会話も映されている。 鷲のエピソードが軽く流されているが、その分、ゴブリンとの戦いが詳細に描かれている。また、原作では軽く触れている(追補だったかな)だけの「モリヤの攻防戦」にも時間が裂かれている。 兎に角、見せ場に次ぐ見せ場の連続、それが上映170分 終わってみると物語の1/3位の所で終わっている。
ちょっとしたジェットコースタームービーですが登場人物一人一人の描き分けにも神経が行き届いている。さすがに「指輪物語オタク」のピーター・ジャクソンの面目躍如、痒い所に手が届いている。
殊に、主たる三人 ビルボとガンダルフ、そしてドワーフのトーリンの描写が素晴らしい。トーリンが「オーケンシールド」と呼ばれる理由も明かされる。原作では 自分勝手なイメージの強いトーリンであるが、映画では誇り高く かつ 謙虚な人柄に描かれており、これは続く二作に決定的な意味を持つと思われる。
指輪フリークの私としては大満足なんですけど……あまりにも露出が少ないので、フリークス以外にどれだけアピールされているのか、チョイと心配であります。初日一回目の観客がこの入りと……。
☆ワンピースZ
で 超満員の「ワンピース/ Z」 です。
ハッキリ言わして貰って不満です。「ストロング・ワールド」を基準にすると、満足度60%って所ですかねぇ。脚本の鈴木おさむが原作との連動にこだわり過ぎたのが主因か?
とはいえ、これは趣味の違いとも考えられるのだが、今回の敵役が ガープ・センゴク・おつるさんなんかと同期の元海軍大将で、青雉・黄猿・赤犬の師匠に当たるので、マリンフォード頂上戦争後の三大将の勢力争いに関わらすにはいられない。これは、どちらかといえば原作・テレビで扱うべき題材ではないかと思う。映画の結末(なんぼなんでもこれはバラせない)からすると、後々の原作ストーリーに影響がでる。
もっとフリーな設定にしておいたほうが良かったと思うのだが、ワンピフリークの皆さんはどう思われただろうか。作画・動画に破綻はない、サイド設定も面白いのだが、メイン設定のかつてゼファーと呼ばれた英雄と海軍との関わりがあまりにもハイスピードで語られる。かつての「海賊王白ひげ」と比肩されうるキャラクターなだけに、う~~ん、もったいないんじゃないですかねぇ。 だから、ルフィー以下麦わらの一味の存在感もいまいち薄く感じられる。
だからだから(?)感動が薄い……俺が贅沢言ってるのかなぁ、とにかく「嗚呼!勿体ない」ってのが正直な感想でありまんにゃわ。
周り殆ど中坊で 若干ざわついていたのにイラついていたし、予定していた時間に見られなかったり……今日はイライラしっぱなし、しかも雨は降ってる 車は来ない……時間を置いたら別な感慨が生まれる…?