大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評・26『人生の特等席』

2016-09-06 06:00:41 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『人生の特等席』
   

この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ

これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので、本人の了解を得て転載したものです


 ワウ!! 後の予定がなければ このまま飲みにいきたいぜい!

 イーストウッドの頑固爺に乾杯! いやいや、82歳にゃ見えまへん。
 兎に角、脚本が素晴らしい、エイミー・アダムス最高! ジャスティン・ティンバーレイク さすが!
 エイミー・アダムスは「魔法にかけられて」なんてなクソ(失礼!)映画が初見だったので すっかり実力を見誤っていた。
 しかし、考えてみたら「魔法~」なんてな作品がまがりながらも一応見られる映画に成っていたのはエイミーの力だったのかも… ストーリーは多少先読みできたり、ご都合主義がみえるが、言うなりゃ これがハリウッド式ハッピーエンドの基本形、これだけ綺麗にはまれば 少々の事は無視してO.K.
 
 監督はロバート・ロレンツ、イーストウッド作品のプロデュースをしてきて今作が初監督、イーストウッドが監督の方が良かったとの評価もあるが賛成しかねる。彼の仕事は見事だ。 妻の墓の前でイーストウッドのだみ声で歌う「YOU ARE MY SUNSHAIN」まさかこの歌に泣かされようとは、「あなたへ」で健さんと大滝秀次が短いセリフのやり取りだけで人生を垣間見せたのと同じく「燻し銀」の演技です。 父と娘の間に有ったわだかまりが徐々に溶けて行く様も美しい。カタルシスが計算されていると言う向きもあるだろうが、それに付き合うのもハリウッド作品の見方ってもんであります。楽しみましょう。


☆滝川浩一
 1953年生まれ、大阪府立山本高校、龍谷大学卒。両親のたっての希望で、イヤイヤながら10年あまりサラリーマンをやるが、その舌先三寸の口と、良く回る頭(実際回転するわけではない)押し出しが強くデカイ顔(AKBのトモチンの倍はある)で、あやうく中間管理職になりかけ退社。 以後子どもの頃から身に付いた勝負師の勘と、料理の腕、映画演劇への造詣の深さから、志忠屋というレストランを経営しながら映画評論を続けている。辛口ではあるが、的確な評論には定評がある。現在門土社の『モンド通信』などに連載を持つ。唯一の欠点は、大橋作品に点が辛いこと。面当てに『志忠屋繁盛記』を不定期連載し、本人の姿だけは、ありのままに描写するも、カエルの面にナントカである。

コメント
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