大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画論『LUSY』

2014-09-01 07:28:41 | 映画評
タキさんの押しつけ映画論『LUSY』


 これは悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。


まず、面白い映画でした。それは間違いなし。

 スカーレット・ヨハンセン主演だから……否定しません。綺麗でした。始めは、ルーシーの役をブラピの嫁にオファーしたらしいが、いゃあ、アンジーで無くって良かったですねぇ、この役は絶対スカーレットどす!ほんまどす! 本編90分あるかないか、相当スピード早いです。これって、リュック・ベッソン的ごまかしでしょうか? 実感としては“???”なストーリーが随所にあります。
 例えば、脳のアクセスが30%くらいで複数の人間を昏倒できるのに、もっとアクセスが上がった段階で敵をそのままにしていたりします。そういうアンバランスが多数存在しますが、割と平生に受け入れて見ていられます。
 ルーシーは、自ら「どんどん人間性を失って行く」と語っていますが、これは増えて行く情報を処理するのにタンパク質とアミノ酸の肉体は不適当だ、という判断とイコールになっていて、これがスムーズに納得出来るストーリーになっているからです。
 正直、あちこちで引っかかるのですが、間に正確な脳科学情報を挟み、展開をスピードアップして、あまり深く考える余裕を与えない、しかも次の展開がスリリングな構成になっていて、画面に目をとられるので余計にそうなります。リュック・ベッソン一流の映画作法ですね。
「ニキータ」や「レオン」と同じく、有り得ない設定をリアルに見せる、あるいはそれ以上に、映画の中に深く感情移入させてしまう。 これが彼の上手さで、成功すると絶大な効果を発揮します。ニキータなんてのは、設定の割に組織が脆弱に感じられ、画面もどこかチープなのに、あまり気にせず見ていられましたからね。
 ルーシーが、脳アクセスアップと共に段々変化していくってのは、あんまり感じられません。一番始めのアクセスアップでの変貌が最大です。あとは、アクセスアップに伴って自分が踏み込む領域に驚いたり感動しているように見えます。 ちょっとネタバレになりますが、重要なファクターは「時間」だと結論され、アクセス100%に達すると時間の流れに乗る事が出来るようになるのですが、そこで彼女が何をするかに注目、ここでドジると、ラストでもありますし、取り返しはつきません。
 スカーレットは少々難ありながら、問題なしです。これがアンジーだったら、もっとえらい事になったでしょうからね。   モーガン・フリーマンはさすがの説得力ちゅか存在感ちゅか、大したセリフが在るわけでもありませんが、彼の存在で映画にリアルを与えています。 敵役、台北のマフィアに「オールドボーイ」のチェ・ミンシク。チャンという名前なので、韓国俳優が中国人を演じているのかと思いましたが、喋っている言葉が韓国語で、韓国マフィアです。ここでも中国人を悪役にしない配慮がされています。舞台は台湾なのにであります。嗚呼、リュック・ベッソンよ、お前もか!ってなもんですが、これもマーケットリサーチの結果、商売商売ですね。

 さて、ハリウッド情報を少々、かつての007 ピアーズ・ブロスマンがスパイとして復活「スパイ・レジェンド」来年1/17公開。この人、幾つになったんですかね。原作はベストセラーのスパイ小説です。
 イントゥ ザストーム 公開3週間で10位落ちですが、4000万$に迫ってます。ほんまに微妙~ですねぇ。
 シン・シティ2が初登場8位の680万$……あっちゃ~ですね。原作者のフランク・ミラーを久し振りに見ましたが、なんか「エルムストリート」みたいになってました。存在が妖怪じみてましたよ。
 1位2位は先週と入れ替わり「亀」が落ちて「アライグマ達」が返り咲いてます。売り上げは、以然低調なままですが、ランク内は400-1800の範囲内、ドングリの背比べ状態で平和に推移しています。
「ルーシー」はランク外に成りましたが、4週間で1億$を超えてますから大ヒットしとります。こっちでも、大体満員の入りで、結構当たっているようであります。
 あっと、もひとつ、「ルーシー」ラストに、日本のアニメ(漫画)ファンなら、思わずニンマリするセリフが有りますよ、どの漫画か指定するとバレちゃうんで、ファンの皆さんお楽しみに〓



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