あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路道の地蔵と石仏(1)

2007-08-10 23:00:22 | 四国遍路あれこれ
 「四国遍路あれこれ」シリーズを続けます。

 次は、遍路道や霊場、番外霊場などで出会った、お地
蔵さんや石仏です。出会った日にちは省略します。

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 11番藤井寺から、最初の「遍路転がし」といわれる山道
を12番焼山寺に向かいます。道すじには1丁(約109m)
ごとに町石(または丁石)が立っていました。

 いまも残る101丁石の地蔵さん。焼山寺まであと101丁
(10km余り)、藤井寺と番外霊場長戸庵の間です。


 12番焼山寺から13番大日寺に向かうルートは2つ
あります。玉ヶ峠を経て本名経由と、神山町役場や道の
駅神山方面からの道筋です。

 これは、本名経由で鮎喰川左岸沿いに進み、徳島市内
に入って間もなくの、西月の宮にあった石の菅笠を被った
三界萬霊塔。さぞかし頭が重いのでは…。


 小松島市の17番立江寺から西南に進み、県道22号に
出て、勝浦町に入って掛谷のT字路を左折、県道16号を
20番鶴林寺北麓に向かいます。

 T字路から少し進んだところ、勝浦川を背にした県道際
にあったお地蔵さん。初回の遍路の時のものです。


 勝浦川の左岸に回り、星谷集落からミカン畑の間を北に
上がると、山の中腹に番外霊場星の岩屋があります。

 星の岩屋からさらに西に600mほど先にあるのが、番外
霊場佛陀石です。

 たくさんの石仏が段になってぐるりと360度並んでいま
した。

 阿南市の22番平等寺を出て南へ、国道55号に向かい
ます。3km余りのところにある番外霊場月夜御水庵(つき
よおみずあん)に並ぶ地蔵群。 


 「真っ縦」と呼ぶ急坂を上がって27番神峰寺に参拝し、
太平洋に沿った国道55号に下ります。

 安芸市伊尾木の町並みに入る手前、旧道の伊尾木公民
館裏手、クスノキの下に2つあるのが新しい「寅さん地蔵」
です。

 平成8年(1996)に、第49作「寅次郎花へんろ」の企画
が決まったのですが、寅さんが亡くなり、まぼろしとなった
ので、記念に建立したのだということでした。

 高知市の西端、33番雪蹊寺の参拝を終えて春野町に
入り、34番種間寺に着きました。境内に並ぶお地蔵さん。 


 足摺岬の38番金剛福寺の参拝を終えた後、39番に
向かうルートは3つあります。

 ①岬の東岸を戻り、下ノ加江から県道21号を三原村
経由、②さらに北、真念案から県道46号経由で県道21
号に合流、③1日多くなりますが、海岸沿いに月山神社、
大月町経由のルートです。

 初回の遍路では、①のルートを進みました。これは、39
番延光寺に参拝し、そばの民宿へんくつ屋に泊まり、翌朝、
宿毛市街を抜けて、高知・愛媛県境の松尾峠に向かう途
中、小深浦の遍路道にあったもの。 

 菅笠は、誰が被せてくれたのでしょうか。

 その先、峠への上り口にある、子安地蔵堂に集められた
石仏群。

 地蔵堂からは、山腹に広がるミカン畑や、山並みなどの
穏やかな展望が広がっていました。

 愛媛県最初の霊場、40番観自在寺の参拝を終え、翌々
日、宇和島市内を通過します。

 市内の中心街に近い、番外霊場龍光院に寄ったら、こん
なかわいいお地蔵さんが並んでいました。

 双子なんでしょうか。これは初回の遍路(2004年3月)で
撮ったもの。

 2回目の昨年11月には、こんな衣装に変わっていました。
顔のお化粧も、少し濃くなっているように感じます。 

 龍光院は高台にあり、宇和島の中心街や宇和島城の展
望のよいところです。             (続く)

 
コメント
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