徳島県勝浦町、北に勝浦川、南に那賀川に挟まれた稜線、
標高500mの山上にある、20番鶴林寺(かくりんじ)の山
門です。境内には、杉の巨木が並んでいます。
本堂前には、2羽の鶴が守護の役目を果たしています。
いったん那賀川に下り、再び上がった21番太龍寺(たい
りゅうじ)の山門。鶴林寺より高い標高520mの地にあり、
広い境内には、守護の大杉と呼ぶ、樹高48m、樹齢600
年の大杉など、豊富な木立に恵まれています。
境内は広く、多くの堂塔が立ち並んでいます。
南東に11kmほど、阿南市ののどかな田園地帯を前に、
山を背にして立つ風格ある山門は、22番平等寺です。
高知県に入って最初の霊場は、徳島最後の23番薬王寺
から約75km、室戸岬にある24番最御崎寺(ほつみさき
じ)の山門です。
中央の掲額は「室戸山」と記され、広い境内は豊富な
常緑樹に覆われています。
高知市の東、南国市にある、29番国分寺の山門。国分
寺は、各県にそれぞれありますが、ここは高知県(土佐)の
国分寺です。
本堂は、古い歴史が感じられるこけら葺きで、国の重要
文化財です。
長い海岸線をたどり、37番岩本寺から80kmの道のり
を足摺岬に到達します。はるか来たなあと感じさせる地に
ある、38番金剛福寺の山門です。
「補陀落東門」の掲額は、嵯峨天皇筆の模写とか。岬周
辺の山は、ツバキなど、肉厚の常緑広葉樹林に覆われて
いました。
高知県最後の霊場、宿毛市にある39番延光寺の山門。
金剛福寺からは、下ノ加江に行き戻り三原村経由では
2日、海沿いの大月町経由だと3日がかりです。
愛媛県最初の霊場、愛南町(旧御荘町)にある40番
観自在寺の山門です。
本堂は鉄筋コンクリート造り。明るい堂内に納経所も
設けられていました。
宇和島の中心街を抜け、旧三間町にある42番佛木寺。
山門は古くからのたたずまいを残しています。
境内では、四国霊場ではただひとつの、かやぶき屋根の
鐘楼が目につきました。
周囲を山に囲まれた久万高原町の中心街に近い、44番
大宝寺(だいほうじ)山門。
寺まで1.5kmほど西の、久万川の橋を渡ったところに
立っています。
大宝寺境内の入口にある、ほかの霊場と同様の山門に
は、立てきれずに折れ曲がった、特大のわらじが奉納され
ていました。
標高670mの高地にあり、山岳霊場の雰囲気が満ち
あふれた45番岩屋寺の山門。
この山門へは、八町峠からの稜線をたどり、太い杉木立
や、垂直の岩の間に細いすき間のある逼割(せりわり)
道場のそばを下って入ります。 (続く)