あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路道の漁港(1)

2007-08-02 22:40:24 | 四国遍路あれこれ
 台風5号が宮崎県に上陸し、今夜半には山口県を抜けるの
でしょうか。暴風雨圏内の各地とも、被害の少ないことをお祈り
します。

 首都圏は梅雨明けとともに本格的な暑さとなりました。旧盆
過ぎまでこのような暑さが続くのでしょうか。7月は記録的な
日照不足でしたから、それが解消され、稲などの生育が順調
に行くよう祈りたいものです。

 「四国遍路あれこれ」シリーズの次のテーマは、「四国遍路
道の漁港」をとりあげることにしました。

 海のない埼玉県からの遍路としては、漁港もまた、大変興味
深く通過したところでした。

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 2度目の四国遍路前半は、2006年11月11日に1番霊山寺
を出発しました。



 7日目の11月17日、22番平等寺そばの民宿を出発し、初回
の国道55号沿いとは別ルートの、太平洋岸に出て、県道25号
を中心に23番薬王寺を目指しました。

 最初の漁港は、徳島県美波町(みなみちょう)(旧由岐町)の
木岐(きき)漁港です。この漁港の回りを東から北、そして西
へと、ぐるりと回って行きます。

 木岐の町中には何か所か、昭和南海大地震の津波の高さを
示す、青いテープが電柱の3m位の高さに貼ってありました。

 その先は、広葉樹林の豊富な遍路道を抜け、山座峠を越えて
田井漁港に下ります。

 漁港から2km余りで、徳島県最後の霊場、23番薬王寺です。

 翌11月18日は、牟岐町のJR牟岐線牟岐駅前の民宿を出て、
徳島・高知県境に向かいました。

 徳島県南西端の町、海陽町(旧宍喰町(ししくいちょう))の宍喰
漁港。波静かな港です。


 近海での操業から戻ってきたのでしょうか。1隻の舟が宍喰漁
港へ入ってきました。


 高知県に入ってすぐ、東洋町の甲浦(かんのうら)漁港にいた
子ども。何しに来たのかは聞き漏らしました。


 甲浦漁港は、細長い入江にV字形の港があり、たくさんの漁船
が係留されていました。

 港の北側に漁師さんの家並みが続いています。

 9日目の11月19日は、雨の朝、室戸岬を目指します。
岬の付け根から岬までの間、人家が少ないところが続きますが、
ここ佐喜浜漁港のある佐喜浜が、1番家並みの多いところです。


 11月20日朝、室戸岬にある24番最御崎寺(ほつみさきじ)
にお参りし、岬の西側に回ります。

 間もなく通過するのが室戸市の中心街と、室戸岬港(津呂港)
です。

 この港のそばに、「土佐の国司、紀貫之が任満ちて京に帰る
途中、天候悪く10日ほど滞在した」ことが記されていました。

 前日、27番神峰寺(こうのみねじ)に参拝、12日目の11月
22日、安芸市を抜け、芸西村に入って間もなくの砂浜にあった
廃船です。


 さらに3日後の11月25日朝、土佐市宇佐町の民宿を出て、
36番青龍寺に行き戻り、浦ノ内湾北岸の県道25号沿いの
ルートに向かいます。



 宇佐町の中心街と、対岸の青龍寺方面を結ぶ宇佐大橋の
南側、浦の内湾に面した宇佐町井尻(いのしり)の漁港です。


 浦ノ内湾沿いに入り、最初の漁港は、浦之内灰方にありました。

 奥深い入り江なので、波は静かです。

 次の集落、深浦にある深浦港では、水揚げした生きたタイを、
木箱に移す作業をしていました。このあと、トラックに積み込んで
出荷するようです。


 すぐ近くには、1隻だけの漁船が係留されていました。


 浦ノ内湾の最北部、浦の内小近くには養殖いかだが浮かんで
います。

 何を養殖しているのでしょうか。        (続く)
 
コメント
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