2005年7月30日(土)〈続き〉
=歩き遍路シンポジウム=

午後の会場、朝日新聞大阪本社は、昼食をした地下街
から入れた。1階のアサコムホールで、7月25日~8月
4日まで『歌 一洋(うたいちよう)「ヘンロ小屋」展』を開催
中である。

歌さんは、徳島県出身の建築家で近畿大教授。四国の
歩き遍路のために、仮眠や休憩が出来る「ヘンロ小屋」を
地元の方と一緒にボランティアで建設を続けておられる。

私も昨年の歩き遍路で、徳島県や高知県で何か所か休
憩させてもらった。

会場には、一つひとつ違う遍路小屋の模型が幾つも
展示してあった。

今日午後は、この展示会の目玉、「歩き遍路シンポジウ
ム」が開催される。この企画の仕掛け人が、私の昨春の
遍路中、「トレッキング・ザ・空海」という催しに誘って下さ
った山下正樹さん。山下さんは、私が2004年秋の遍路の
際には逆打ち中で、途中の番外霊場鎌大師でお会いした。
シンポジウムとヘンロ小屋展は、山下さんや3月の高野
山お礼参りにご案内いただいた「竜馬16」ことMさんなど、
四国遍路ゆかりのグループ「曼陀羅」の皆さんと、実行委
員長である歌先生の関係者らが中心のボランティアにより、
設営から運営までされている。

私も、当日だけでもお手伝いをと連絡し、シンポジウムの
受付の一角を担当させてもらった。
シンポジウムは12時半から。200人の席は、2倍の抽選
に当選した参加者でいっぱいになった。
最初の講演は、もと朝日新聞論説委員で、2度の歩き遍
路をされた辰濃和男さん、スライドを上映しながら、歩き遍
路と四国の風土などについて話された。
次は、歌 一洋先生の「ヘンロ小屋プロジェクトについて」、
地元の材料を使い、地元の方の協力を得て、四国全体に
89か所の遍路小屋を数年~十数年かけて建設したいとの
ことを話された。

全部完成すると、既存の東屋(あずまや)などを含め、数㎞
ほどの間隔で屋根付きの休憩所が出来るとのこと。歩き
遍路にとっては、大変ありがたいことである。
その次は、ごぜ唄や津軽三味線奏者・月岡祐紀子さんの
演奏。月岡さんの演奏は、昨年3月、山下さんのお誘いで、
愛媛県内海村(当時)のホールと翌日峠の上で聞き、春の
遍路で一番の思い出となった。

今回は時間が少なく、ごせ唄と、期待した遍路組曲とも
わずかな演奏しか聞けず、残念だった。
プログラムの最後は「歩き遍路」をテーマのシンポジウム。
パネラーは、四国58番仙遊寺住職で、四国遍路を世界
遺産にと取り組み中の小山田憲正さん。
歩き遍路にとって知りたい情報が満載のWeb「掬水へん
ろ館」館主・串間 洋〈くしまひろし〉さん。
徳島県で飲食店を経営され、無料宿泊所で歩き遍路を
お接待中の橋本周也さん。
7年かけて四国遍路後、西宮で全国の遍路仲間が集ま
る「バー曼陀羅」を経営する森 春美の皆さん。
コーディネーターの安藤花恵さんは京都大大学院生で
歩き遍路経験者。

歩き遍路のきっかけ、歩く前の準備、歩き中、歩いた後
のこと、お接待や四国の風土など、それぞれの立場から
話され、歩いた人からは共感を得て、歩こうとする人には
大変役に立つ話であった。
帰りの出口で参加者からのアンケートを受け取ったが、
ほかの催しに比べてその数の多かったこと、参加者の
満足度の高かったことがうかがわれた。
参加者の中に、京都のIさんがおられた。Iさんとは、
2004年秋の遍路の後半に何日も同宿し、一緒にもずい
ぶん歩いた。案内状を送ったら参加を申込み、抽選にも
当選して来られたもの。終了後ロビーでしばらく近況など
を交換した。
山下さんに18時からの仮打ち上げ会へのお誘いを受け、
近くの「北の家族」での集いに参加させてもらう。
山下さんはじめ曼陀羅のメンバー、歌先生の関係者、
月岡さん、串間さんなどが参加され、2時間余り歓談、ほと
んどの方が歩き遍路経験者や対応者なので、初対面の皆
さんとも話が合い、共通の話題が多かった。
21時半近く、谷町のビジネスホテルに戻った。
=歩き遍路シンポジウム=
午後の会場、朝日新聞大阪本社は、昼食をした地下街
から入れた。1階のアサコムホールで、7月25日~8月
4日まで『歌 一洋(うたいちよう)「ヘンロ小屋」展』を開催
中である。

歌さんは、徳島県出身の建築家で近畿大教授。四国の
歩き遍路のために、仮眠や休憩が出来る「ヘンロ小屋」を
地元の方と一緒にボランティアで建設を続けておられる。

私も昨年の歩き遍路で、徳島県や高知県で何か所か休
憩させてもらった。

会場には、一つひとつ違う遍路小屋の模型が幾つも
展示してあった。

今日午後は、この展示会の目玉、「歩き遍路シンポジウ
ム」が開催される。この企画の仕掛け人が、私の昨春の
遍路中、「トレッキング・ザ・空海」という催しに誘って下さ
った山下正樹さん。山下さんは、私が2004年秋の遍路の
際には逆打ち中で、途中の番外霊場鎌大師でお会いした。
シンポジウムとヘンロ小屋展は、山下さんや3月の高野
山お礼参りにご案内いただいた「竜馬16」ことMさんなど、
四国遍路ゆかりのグループ「曼陀羅」の皆さんと、実行委
員長である歌先生の関係者らが中心のボランティアにより、
設営から運営までされている。

私も、当日だけでもお手伝いをと連絡し、シンポジウムの
受付の一角を担当させてもらった。
シンポジウムは12時半から。200人の席は、2倍の抽選
に当選した参加者でいっぱいになった。
最初の講演は、もと朝日新聞論説委員で、2度の歩き遍
路をされた辰濃和男さん、スライドを上映しながら、歩き遍
路と四国の風土などについて話された。
次は、歌 一洋先生の「ヘンロ小屋プロジェクトについて」、
地元の材料を使い、地元の方の協力を得て、四国全体に
89か所の遍路小屋を数年~十数年かけて建設したいとの
ことを話された。

全部完成すると、既存の東屋(あずまや)などを含め、数㎞
ほどの間隔で屋根付きの休憩所が出来るとのこと。歩き
遍路にとっては、大変ありがたいことである。
その次は、ごぜ唄や津軽三味線奏者・月岡祐紀子さんの
演奏。月岡さんの演奏は、昨年3月、山下さんのお誘いで、
愛媛県内海村(当時)のホールと翌日峠の上で聞き、春の
遍路で一番の思い出となった。

今回は時間が少なく、ごせ唄と、期待した遍路組曲とも
わずかな演奏しか聞けず、残念だった。
プログラムの最後は「歩き遍路」をテーマのシンポジウム。
パネラーは、四国58番仙遊寺住職で、四国遍路を世界
遺産にと取り組み中の小山田憲正さん。
歩き遍路にとって知りたい情報が満載のWeb「掬水へん
ろ館」館主・串間 洋〈くしまひろし〉さん。
徳島県で飲食店を経営され、無料宿泊所で歩き遍路を
お接待中の橋本周也さん。
7年かけて四国遍路後、西宮で全国の遍路仲間が集ま
る「バー曼陀羅」を経営する森 春美の皆さん。
コーディネーターの安藤花恵さんは京都大大学院生で
歩き遍路経験者。

歩き遍路のきっかけ、歩く前の準備、歩き中、歩いた後
のこと、お接待や四国の風土など、それぞれの立場から
話され、歩いた人からは共感を得て、歩こうとする人には
大変役に立つ話であった。
帰りの出口で参加者からのアンケートを受け取ったが、
ほかの催しに比べてその数の多かったこと、参加者の
満足度の高かったことがうかがわれた。
参加者の中に、京都のIさんがおられた。Iさんとは、
2004年秋の遍路の後半に何日も同宿し、一緒にもずい
ぶん歩いた。案内状を送ったら参加を申込み、抽選にも
当選して来られたもの。終了後ロビーでしばらく近況など
を交換した。
山下さんに18時からの仮打ち上げ会へのお誘いを受け、
近くの「北の家族」での集いに参加させてもらう。
山下さんはじめ曼陀羅のメンバー、歌先生の関係者、
月岡さん、串間さんなどが参加され、2時間余り歓談、ほと
んどの方が歩き遍路経験者や対応者なので、初対面の皆
さんとも話が合い、共通の話題が多かった。
21時半近く、谷町のビジネスホテルに戻った。