四国遍路前半19日目、2006年11月29日は、土佐清水市
の民宿久百々(くもも)を出発し、足摺岬に向かいます。
10km余り先の窪津漁港には、カツオ加工工場があり、女性
の方々が蒸して乾燥したカツオを選り分けていました。
蒸しているのもあるのか、あたりにはよい香りが漂います。
「窪津では藩政時代から、勇壮な鯨の生け捕りが盛んだった」
とそばに記されていました。
港のそばから急坂を上がり、その窪津漁港を見おろします。
この日は、足摺岬にある38番金剛福寺に参拝しました。
翌11月30日、足摺岬の西側5kmほどの、民宿青岬を出発
し、土佐清水市街を抜けて海沿いに進みます。
足摺宇和国立公園の景勝地・竜串を過ぎると、下川口です。
下川口漁港の岸壁で、一人の漁師が網繕いをしていました。
この日は、土佐清水市の南端、叶崎(かなえさき)の民宿
叶崎泊まりでした。
21日目の12月1日朝、灯台のある叶崎からのすばらしい
海岸の景観を楽しみ、隣の大月町に入ります。
最初の集落、小才角では、国道321号沿いに、今朝収穫した
のでしょうか、新鮮なイカが干してありました。
2kmほどで次の月灘集落、月灘港でも数人の漁師さんが
網繕いをしていました。
港を見おろすところに、近畿大・歌先生設計の遍路小屋14号
大浦があり、この写真はそこからのものです。
この日参拝したのは、近くの番外霊場月山神社だけ。大月町の
中心街も抜けて、宿毛市に入り、南端にある小筑紫(こづくし)の
大島屋旅館まで行きました。
旅館の部屋から見た、日没直後の小筑紫漁港。日没は16時
31分ころ、これは2分後です。
次の日、12月2日、小筑紫を出発して北へ、宿毛市街に向かい
ます。小筑紫から北へ2kmほどで、国道321号は湊漁港横を通
過しました。
少し先での、同じ湊漁港の様子。
12月3日、県境の松尾峠を越えて、高知県から愛媛県に入り
ました。
第24日の12月4日は、40番観自在寺に近い愛南町(旧御荘
町)の民宿磯屋を出て西へ向かいます。
10km近く進むと、同じ愛南町の内海(旧内海村)の中心に近
づき、内海漁港が見えてきました。
この先から、標高460mの柏坂越えをして、宇和島市に入り、
旧津島町の三好旅館まで歩を進めました。
後半の遍路、5日目の今年2月22日午後、瀬戸内海沿いに
松山市から今治市に入りました。
旧菊間町の漁港です。
菊間町は、りっぱな鬼瓦など、菊間瓦の生産地として知られて
います。
遍路道で見かけた漁港は、ここまででした。