あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

春風兄弟

2009-05-31 20:31:00 | 生津徹
サイザンス・ショートフィルムズ・パーティーVol.2を
昨夜観に行ってきました。

20時の上映40分前に到着。
上映会場の「楽映舎」の建物の雰囲気に一人興奮。
これは写真に撮りたい!と思うも入り口には映画関係のオシャレな方々が
集まっていて断念。

五階の会場までエレベーターが使えないので階段で上がるように
お願いされるがそのエレベーター上部の階床表示?も古くて素敵で
デジカメに手が伸びるも今回はジッと我慢。

ああ、この階段の手すりもステキだ・・・
天井にぶつかりそうな低さもポイントですな。
いつ頃の建物なのだろうと思いながら到着。
もう建物に入れただけでも満足してしまいそうだ。

8本の作品は喫茶店で(一部河原の缶コーヒー)の
人々のやりとりを描いたもの。

電車とか喫茶店で耳に入って来る他人の会話を
正面から見る事は出来ない。

話しにオチがある訳ではないし
感動する事もない

が!が! が!

それが面白い!

一本目を観た時は「そっか、街を歩く人それぞれにいろんな人生があるんね」
位にしか思わなかったが
作品が進むに連れて引き込まれていきました。

で、生津さんの作品。

「春風兄弟」

チラシで観たスチール写真では顔にホクロをつけて
髪も服も、何これ?と思っていた。

映像が流れると今まで見た事が無い生津さんがいた。
「どこのオッサンか」と。

冴えない風体と話しが私自身を見ているかのようでした。
表情や話し方、雰囲気が前作の「人足たち」や今までの出演作からは
別人のよう。

ストーリーは
二人の兄弟が死期の迫った母が亡くなる前に
久しぶりに会うのだが、といったもの。

言い回しや話しの内容、リアクションが面白い。
私はそんな生津さんに何度も笑ってしまった。
特に「しな~い(笑)」はツボでした。

でも違う。
この作品で面白かったというか驚いたのが
生津徹の「間」や雰囲気、表情でした。

こんな味も出せるのか・・・・(←偉そう)

「四月の光」
ここでの生津さんは「男前な役者さん」として出てきます。
タイミングの悪さや同世代の記者とのやり取りが面白かった。

でもやっぱり「春風兄弟」の方がいい。

全ての作品が
「この後どうなるの?」
と思わせて終わっていく。
そんな造り方が余韻を残した。

帰りの電車の中で「もう一度観たい」
と思ったが今日(31日)が最終日だった。
予定もあったしチケットも取れないだろう。

先週に観に行っておけば良かった(涙)







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