中学生の頃だった
コルト1100のテールレンズを買いに三菱自動車部品販売を訪れた
車検証が必要な事も知らなかったが家から持ってきた取り扱い説明書を
係のおじさんに見せると「A21だ」と懐かしそうに言い在庫を確認して手配をしてくれた。
その時に『これはバスと同じ部品なんだよ』と教えてもらったのだ。
じゃぁ、在庫が無くなり買えなくなっても三菱ふそうに行けば大丈夫じゃないか
と安堵した。
しかし私の周囲で見かけるバスでコルトと同じテールレンズを付けたバスなんて見た事が無かった。
それから10年程して社会人となり名古屋へ初めての一人旅をした際にそのレンズを付けたバスを見た。
あの時の話しを思い出し本当だったんだ、とその時の事を思い出した。
そのバスにはオレンジのウインカーも同様に丸型だったのが興味深かった。
更に数年後に大阪の交通科学博物館を訪れた際に保存された東名高速バスのドリーム号を見た。
後部に廻るとテールレンズが前に名古屋で見たバスと同じコルトのレンズが付いていた。
写真でもお分かりのようにこの時は後部にパネルのようなものがあり邪魔となり
後ろ姿は見られなかった。
その隙間にカメラを差し込むと
コルトのレンズにご対面。こんな所でコルトの部品と出会うとは(涙)
それからコルト1100の話しをすると誇らしげ(笑)に
『このレンズは三菱ふそうのバスと同じなんですよ』と語るのであった。
しかし・・・・
大阪の交通科学博物館が閉館となる事を聞き再び訪れると
後ろにあったパネルが無くなり後部を存分に見られるようになっていた。
こんな姿をしていたのか・・・
見られて良かったな
シートも懐かしい感じがする
ハンドルも古いな
さて念願のテールレンズを見てみよう
コルト1100×3台分のレンズが並ぶ姿はまるで信号機だ
なんだか親戚に会ったような気になるような(笑
ん??? このご親戚何か違う??
これがコルトね
お分かり頂けただろうか…
バス
コルト
彩雲号は入院中なので分かりやすい写真を撮れないのですが
中央の反射板がバスのレンズには付かないんです。
同じ部品では無かったのです・・・
このままコルトに取り付けたら反射板が無いので整備不良で捕まります。
バスには下の網?の部分に反射板が付いています。
今まで長い間「バスと同じなんですよぉ~」と
いかにもオーナーだから、みたいな説明をしていた私は
間違えておりましたのです。赤っ恥
現在このバスはJR西日本バスの車庫に保存されているそうです。
(動態保存しようとしたそうですが大馬力の国鉄バスのエンジンはピストンリングすらも
特注らしく断念したそうです)