生きるべきすべての役目を終えて
静かに 声もたてず 抗いもせず枯れてゆく草
枯れる・・・・・・・・
すべての終焉を示すこの言葉が
悲壮感を伴って我々に響かないのは何故か
だれかと競うわけでなく
他を押し退けて一人日の目を見ようとするわけでなく
ただあるがまま
自分の仕事を成し終えたことだけを誇りに
逍遥として 冬の日溜まりの中で 息絶えようとしている
潔い 真っ直ぐな意思が そこにみえるのです
回り道の唄から、抜粋しました。
美しく、可愛く、咲いて楽しませてくれた花々・・・
咲き終わった花殻は為るべく早くとってはいます。老醜を見せない為に・・・
枯れることに悲壮感が無いのは、またきっと、必ず春になったら、咲いてくれることを信じているからです・・・
野草の花々は咲き終わったら、地下に埋まって決してその存在を残しません。
でも間違いなく、春になったら、咲いてくれます。
今日もまた、一つの花が役目を終えて、消えていきました。