『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

”枯れる”

2008-07-30 18:32:10 | Weblog

     生きるべきすべての役目を終えて

  静かに 声もたてず 抗いもせず枯れてゆく草

          枯れる・・・・・・・・

      すべての終焉を示すこの言葉が

   悲壮感を伴って我々に響かないのは何故か

        だれかと競うわけでなく

   他を押し退けて一人日の目を見ようとするわけでなく

        ただあるがまま

   自分の仕事を成し終えたことだけを誇りに

  逍遥として 冬の日溜まりの中で 息絶えようとしている

    潔い 真っ直ぐな意思が そこにみえるのです

 

    回り道の唄から、抜粋しました。

 美しく、可愛く、咲いて楽しませてくれた花々・・・
咲き終わった花殻は為るべく早くとってはいます。老醜を見せない為に・・・
 枯れることに悲壮感が無いのは、またきっと、必ず春になったら、咲いてくれることを信じているからです・・・
 野草の花々は咲き終わったら、地下に埋まって決してその存在を残しません。
 でも間違いなく、春になったら、咲いてくれます。

 今日もまた、一つの花が役目を終えて、消えていきました。