『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

風で木の葉が揺れるたび、葉っぱから大粒の泪がポロポロって…落ちて来るの。

2015-06-30 10:45:05 | Weblog

                      
                                2015-6-21-「梅花空木」切った筈なのに…

  あなた

 雨が降ってます。

 此処から見る庭は雨で烟って薄っすらとしか見えない。

 「梅花空木」の白だけが際立って清々しい。

 

 少し留(と)まりすぎたようです。

 何人もの人が結界を超えてしまい、歳月は 過ぎ去っても再び

 帰らない。

 わたしは?って言えば、グズグズと足踏みばかり。

 前にも行けず…

 後にも戻れず…

 

 雨がひどくなり、風も出て来ました。

 庭の花木は大揺れに揺れて…

 天界でも何か悲しいことが、あったのかな?。

 あなたの所は大丈夫でしょうか…

 

 わたしは、「人」に迷惑を掛けずに生きたいと思って暮らしている

 つもりだけど…

 あなたには、どう見えます?

 吐き出したい思いはいっぱい…あるけど、やっぱり出来ないもね。

 人を恨んじゃいけないね…

 冷静な時はそう思えるけど、あまりにも酷く詰(なじる)られると…

 出来た人間でないから…悲しくなるよ。

 風で木の葉が揺れるたび、葉っぱから大粒の泪がポロポロ…って

 落ちて来るの。 

 雨うけのバケツに、バチャバチャって音を発てて落ちて来る雨。

 今日はたまらなく、淋しい日です。