「紫式部」
あなた
見事な「紫式部」でした。
今はありません。
きっと、あなたの所で花開いている事でしょう…
寒い日です。
ガランとなった花畑で「タヌ」が所在なさそうに 憮然とした顔で、ただ突っ立って…
ギョロリとした眼で何かを睨んでいる。
タヌも秋の淋しさと闘かって!いるのでしょうね…
どんよりとした秋の曇り空。
ストーブを背にじ~っと外を見…さむいなって…
庭に瞳(め)をやり「そうだあそこに鬼灯が(ほおずき)あったはず」と独り言をいいながら
杖をつき庭にでてみたけど…
一本もない。
あんなに沢山あったのに…
わたしの代わりになくなってしまった…?
随分消えてしまった花々
手をかけてやれず「ごめんね~~」
「紫式部」だって、あなたのいた頃はいっぱいあったのに…
無くして初めて味わう寂しさ。
今更どうしようもないけど…
花言葉=「上品」「聡明」「知性」など
あなた
寒々とした日で終わりそう…