人のからだは、使うようにできていて、使わないと衰えていく。一般に ”Use it or lose it” principle ≪「からだは使うべし、さもなくば衰えるのみ」の原理≫ と言われています。これは、筋肉についてばかりでなく、脳機能を含めてあらゆる機能について言えることでしょう。
この原理を如実に示している一つの例は、腕の骨折で、副木を添えて、長期間動かすことなく保った場合でしょう。
筋肉は、使用することなく、負荷が掛からない状態を続けると、1週間に2~3%弱くなっていくと見積もられています。逆に、ウエイト トレーニングを積めば隆々とした、強く、太い筋肉となることは、普段観察されることです。
筋肉の収縮・弛緩には、筋細胞中の“収縮タンパク”と言われる、特殊なタンパク質が関わっていて、その量の増減が強さや太さに直接影響しているわけです。長期間にわたって筋肉を使用しない場合は、その量が減っていくことが明らかにされています。
というわけで、骨折後、固定された筋肉が細まり、また弱まることは、容易に理解できます。
長時間、肘を曲げた状態を保ち、伸ばした際に痛みを起こすという点について。
からだは、細胞(例:心筋細胞)が集まり組織(例:心房や心室組織)を、組織が集まり器官(心臓)を、器官が集まり‘からだ’を、と構成されている。それら各段階の集まりを結び付け、最終的に確固とした‘からだ’を形作る重要な役割を果たしているのが結合組織です。
結合組織もいろいろあり、それらの成分も異なり、またそれぞれが重要な機能を果たしています。中でも、最もよく語られる代表的な結合組織は、コラーゲン繊維であり、たんぱく質のコラーゲン分子からできています。
長期間固定された状態では、結合組織に変化を起こしているであろうことが想定されます。この点は、成人でよく聞かれる「からだが硬い、硬くなった」ということと関連した状況であるように思われます。
次に稿を改めて、コラーゲン分子の代謝を見た上で、運動を行う目的の一つである“からだの柔軟性向上”という点も含め、もう少し詳しく見ていきます。
この原理を如実に示している一つの例は、腕の骨折で、副木を添えて、長期間動かすことなく保った場合でしょう。
筋肉は、使用することなく、負荷が掛からない状態を続けると、1週間に2~3%弱くなっていくと見積もられています。逆に、ウエイト トレーニングを積めば隆々とした、強く、太い筋肉となることは、普段観察されることです。
筋肉の収縮・弛緩には、筋細胞中の“収縮タンパク”と言われる、特殊なタンパク質が関わっていて、その量の増減が強さや太さに直接影響しているわけです。長期間にわたって筋肉を使用しない場合は、その量が減っていくことが明らかにされています。
というわけで、骨折後、固定された筋肉が細まり、また弱まることは、容易に理解できます。
長時間、肘を曲げた状態を保ち、伸ばした際に痛みを起こすという点について。
からだは、細胞(例:心筋細胞)が集まり組織(例:心房や心室組織)を、組織が集まり器官(心臓)を、器官が集まり‘からだ’を、と構成されている。それら各段階の集まりを結び付け、最終的に確固とした‘からだ’を形作る重要な役割を果たしているのが結合組織です。
結合組織もいろいろあり、それらの成分も異なり、またそれぞれが重要な機能を果たしています。中でも、最もよく語られる代表的な結合組織は、コラーゲン繊維であり、たんぱく質のコラーゲン分子からできています。
長期間固定された状態では、結合組織に変化を起こしているであろうことが想定されます。この点は、成人でよく聞かれる「からだが硬い、硬くなった」ということと関連した状況であるように思われます。
次に稿を改めて、コラーゲン分子の代謝を見た上で、運動を行う目的の一つである“からだの柔軟性向上”という点も含め、もう少し詳しく見ていきます。
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