宮城県仙台市に、1950年から今日まで、約60年の歴史のあるハンバーガーがあります。ここほそやのサンドは、日本で最初のハンバーガーショップと言われてます。現在では、日本人にあたり前のように親しまれているハンバーガーですが、販売開始当時はどんな感じで食べられていたのでしょう?
その味を求めて、 JR 仙台駅から15分程歩いて来ました。飲食店が建ち並ぶ一角に、ほそやのサンドがありました。外から中を見ると、ハンバーガーショップというよりも、普通の喫茶店といった雰囲気があります。店の扉を開けると、カウンターとちょっと高めの丸い椅子があり、昭和の面影が残る空間です。そこではオーナーと思われる高齢のおじいさんが、元気に働いていました。年齢からして、多分この方がハンバーガーの発案者かと思います。
早速ハンバーガーを注文する事にしました。メニューを見ると、一番上に「ほそやのハンバーガー」がありました。牛100%使ったハンバーガーが、300円は安いように思えます。そしてメニューの下の方に目をやると、ジャンボハンバーガーがあるではないですか。ジャンボといっても600円、よしこれに決めた。喫茶店でジャンボハンバーガー1個だけというのもなんですが、僕はこれが目当てで来たのだから、ドンと構えて待つ事にしました。
まもなくして、ジャンボハンバーガーが登場。ジャンボといっても、そんなに大きくはないですね。でも手に持った感じは、思ったよりズッシリ感があります。ビーフとレタスの、形も中身も至ってシンプル。それを一口食べてみると、この味昔食べた事のある・・・・・あのレトルトハンバーグの甘酸っぱいソースに似ています。多分ソースとケチャップのオリジナルの組み合わせと思います。現在ではいろんな味のソースがありますが、昔のハンバーグはこんな味のソースでした。ジャンボハンバーグをペロリと食べ終え、ビーフの旨味とソースの味が印象的でした。
現在世の中に出回っているハンバーガーに比べて、素朴でシンプルな味ですが、これが昭和25年頃に作られたハンバーガーと考えると、当時はオシャレで贅沢な食べ物だったと感じます。
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