雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

災害列島日本 避難者

2018-09-15 08:10:04 | 昨日の風 今日の風

災害列島日本 避難者
 北海道で発生した最大震度7の地震から13日で1週間となる。
避難者は8市町の1592人となっている。
地震直後、
道内のほぼ全域が停電するブラックアウトに陥ったが、
大半の地域で電力供給は復旧している。
しかし、一部の地域では停電や断水も続いている様子です。

 函館の電力供給が復旧したと、2~3日前のニュースは伝えていたが、これはこれで明るいニュースに違いないが、電力の需給バランスは安心できるものではない。
政府は2割の節電を呼び掛けているが、2割節電するということはかなりの努力をしないと達成できないらしい。
経済産業省によると、12日午後7時台の節電率は14・3%だった。

 ※ 道内の家庭や企業に求めて来た節電要請は14日で無くなりました。連休明けの18日からは
   数値目標を設けず節電を求めるという方針に変更。「計画停電は当面実施する必要はな           い」。ただし、一部地域で断水は続いている模様です。(朝日新聞9/15付)

 最も被害の激しかった厚真町の避難所には次のような手書きの張り紙があるそうです。
   「水分をまめにとる」   
   「うがい手洗いをする」
   「足指を動かす」
 脱水症の予防 感染症予防 運動不足によるエコノミー症候群(旅行者血栓症)予防を促す解りやすい情報提供です。
情報の伝達は「迅速に」
      「正確に」
      「適性なときに」が原則であり、
      上記の張り紙はこの条件を見事にクリアしている。

 相変わらず余震が続き、避難所の中では安眠もできない。
 自宅に戻ることができない不安は、
 体験した人でないとなかなか理解できないのかもしれない。

 被災者を支えるボランティアの人、
 現地に足を運ぶことはできないけれど、私にできることはないかと思う人、
 それぞれがそれぞれの思いで一生けんめい一つの輪になろうと努力しています。
 被災するしないに関わらず、この思いは大切にしたい。

 自宅に戻れない人は沢山いる。
 西日本豪雨の被災地……1500人
 熊本地震     ……2万8000人
 東日本大震災   ……5万8000人 
  これ程沢山の人が、長い時間、不自由な生活を強いられている現実を知らされ、
  唖然とするばかりだが、
  「人間は負けるようには作られていない」
  というサンチャゴ老人(ヘミングウェイ原作「老人と海」の主人公が釣り上げた巨大マグロを        鮫の餌食にされ、骨だけになった獲物を小さな船にくくりつけて帰港する)の言葉のように、
  強く生きる力を出してほしい。
  鮫との闘いに力を尽くしたサンチャゴ老人は、
  深い眠りについたが、
  目が覚めればまた漁に出かけるに違いない。

  年を取ったとはいえサンチャゴ老人にはきっと、困難を乗り越える力が携わっているのだ。
  「人間は負けるようには作られていない」
  辛い時、苦しい時に思い出す言葉だ。

   
    (2018.9.15記)            (昨日の風 今日の風№90)

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