マグニチュード9.0の大地震にともなう巨大津波は、
想定外であったというのは、責任逃れであり、
原発プラントに携わった多くの専門家や技術者の態度として
恥ずべき発言である。
事故の元凶は通電設備が、
津波の水をかぶり非常用ディーゼル発電装置も使い物にならなかったという、
実に単純な原因にある。
(大地震によって循環ポンプ、給水ポンプ、隔壁のひび割れ等が原因で放射性物質が水に溶けて外部流失した部分もある)。
大地震は想定したが、
巨大津波は想定外だったとすれば、
海岸に隣接した場所に位置する原発を運営・管理する設計者としては、
お粗末な話である。
通電施設を一つは敷地内に、
一つは安全な高台に設置する発想はなかったのか。
暴動も略奪もなく、
壊滅した故郷の地を後に、
放射性物質の浮遊するわが街を後に
運命を受け入れ粛々と非難する人々にかける言葉の一片もない。
避難所には配給物資を受けるための長い列ができる。
こんな時でさえ、
秩序を保ち、
他者への感謝の気持ちを忘れない日本人っていいなぁ……。
全電源を喪失した原発は、
モンスターとして変容し、
自然の大地を汚染し、
海の恵みを汚染して、
この先どんな展開をして、
終息していくのか、
専門家にも明確な答えを出すことができない(4月4日現在)。
モンスターとなった原発は、
人間の手の制御を受け付けないのだろうか。
(つづく)
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