ニュースの声(7) 激化するロシアの無差別攻撃
メディアを通じて気になったnewsをアトランダムに載せます。
読者の方々が何かを感じていただければ幸いです。
(1) 侵攻一ヵ月 市民の犠牲やまず(朝日新聞朝刊2022.3/24)
激化するロシアの無差別攻撃
ロシアがウクライナに侵攻してから24日で1カ月になる。
無差別攻撃も頻繁に行われ、市民への攻撃が激しさを増したのは、3月初めだ。
大国ロシアが短期決戦でウクライナを制覇しようとした目論見は失敗し、
理不尽な理由で侵攻開始したロシアにとってみれば、
国際社会を取りまく世論の非難に会い、ロシア流に言えば、『侵略戦争』ではなく、
『軍事作戦』が長引けば長引くほど、不利になることを誰よりもよく知っているのは、
仕掛け屋プーチン氏だろう。
(FNNプライムオンライン)
戦況の構図は、理不尽に無差別攻撃を加え、核兵器の使用や化学兵器の使用を
ちらつかせて脅す大国と、国の主権と国民の命を大統領の威信に賭けて守ろうとする
正義の戦いをする小さな国だ。
侵攻がこのまま続き、もし大国の意のままになってしまうような状況が実現してしまうと、
私たちは第一次大戦、第二次大戦の苦い経験を乗り越え、米ソ対立の冷戦の危機を回避し、
徐々にではあるが、グローバル社会の理念に沿った豊かな社会の実現に向けて進んできた
理念を失い、世界は再び力の強いものが支配する暗黒世界になってしまう。
(2)「プーチンの戦争」はどこに向かうのだろうか。(朝日新聞朝刊2022.3/25)
ウクライナ侵攻から1カ月が過ぎた。
首都キエフを早期に制圧し、傀儡(かいらい)政権を立ち上げる作戦は失敗した。
米戦争研究所(ISW)は、「ロシア軍は初期の作戦に失敗した」と認定している。
ロシア兵の死者は1万人近くにのぼる。
この死者の数は米軍が20年間にわたるイラクやアフガニスタンでの対テロ戦争で喫した犠牲者数を、
たった1カ月で越えた計算になると分析している。
一端引き金を引いた「プーチンの戦争」は、自分から止めるわけにはいかない。
止めればプーチンは「戦争犯罪人」だ。
圧倒的な武力と兵員をもって、無差別攻撃を続けるのではないか。
ロシアとウクライナの比較
ロシア ウクライナ
兵 力 約90万人 約20万人
攻撃機 98機 1511機
戦 車 1万2420両 2596両
ロシア軍の戦闘による死者
498人(ロシア国防省発表)(3月2日)
約1万5800人(ウクライナ側発表)(3月24日)
ウクライナ軍の死者
2870人以上(ロシア国防省発表)(3月2日)
約1300人(ウクライナ側発表)(3月12日)
戦闘が長期化し泥沼化していけば、不利になるのはロシアである。
大義名分のない侵略戦争に不満を持ち、ロシア軍の士気が鈍るのは目に見えている。
各国の経済的制裁措置も真綿で首をしめられるように、あるいはボデイブローのように
ジワジワと聞いてくる。
一方、理不尽な武力による侵攻をうけたウクライナは、命を削りながらも
祖国愛を喚起し、硬い団結心で結ばれていくだろう。
(3) 私たちの国、渡さない(朝日新聞朝刊2022.3/25)
「人間の価値観守る戦い」ウクライナ軍、士気衰えず
ウクライナ南部の前線で戦う38歳になる兵士は言った。
「ロシアは街を混乱に陥れようとしているが、我々の攻撃がこれ以上の侵入を防いでいる」
「我々は(ロシア軍の)燃料を運ぶ車や食料補給路を狙って攻撃している。(ロシア軍は)食料が
亡くなっているだけでなく、装備ももろい」
市民が眼となり耳となって軍に情報を提供しているため、
ロシア軍の動きも察知しやすいと語る。
「これはウクライナの領土を守るためだけの戦争ではなく、ロシアという『テロリスト国家』
から民主主義、人間の価値観を守るための戦いだ」
(4) 戦争犯罪(朝日新聞朝刊2022.3/25)
「ロシア軍、戦争犯罪」と認定。米ブリッケン国務長官
国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)
ロシアのウクライナ侵攻について、戦争犯罪や人道に対する罪、集団殺害(ジェノサイド)
の罪で捜査を始めている。
(ニュースの声№7) (2022.3.26記)
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