雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

プロ意識に欠ける

2017-10-15 17:00:06 | 昨日の風 今日の風

プロ意識に欠ける
    園児、バスに取り残される(東武リズム幼稚園)

 運行を終えた送迎バス車内に、3歳時の男児が約五時間放置された。
このことに気づいたのは退園のためにバスの運行開始する午後2時頃という。
体調に問題はないということだが、熊谷地方気象台は当日の最高気温は30度だった。 
                                                                               (埼玉新聞9/29) 
就学前の幼児を預かる職業としては、はなはだプロ意識に欠ける不祥事です。
しかも、類似の不祥事が幼稚園、保育園、障害児者施設で起きている。
埼玉県内では7月に上尾市の障害者施設で、
送迎バスの中に約6時間放置され死亡事故につながったケースがあったばかりです。

類似の不祥事が起きれば、それを教訓にして対策を検討することが実践されていないから、
今回もまた基本的なミスを犯すようなことが起きてしまった。

そして、お決まりのお詫びは常套句で次のように始まる。

「本件については決してあってはならない重大な事案。被害を被ったお子様とそのご家族に心よりお詫び申し上げます」。
お詫びの冒頭の言葉ですが、
そもそも、こんな常套句でお詫びをする体質が問題なのです。
「本件」とは何を指すのか
「重大な事案」とは何を指すのか
核心部分には全く触れずに「お詫び」とは虫のいい話です。

問題点を考えてみましょう。
  送迎バスには運転手と添乗員が乗車、これは基本です。
  通常添乗員が乗降者のチエックをし、乗降者表に書き込む。
  表には個々の所属クラス名も記入しておく。
  利用者が下りた後、運転手はバス内を点検、清掃。
  この時点で降りなかった園児がいれば発見できる。
     チエック表は管理部門に提出され、
  無断欠席者がいれば、必ず保護者に連絡し、確認をする。

  その他にも、チエックできる場面はあります。
  昼食時、お昼寝時間、おやつの時間等がそれに当たります。

   職員一人一人に園児に対する愛情に裏打ちされた気配りや目配りがなければ、
   幼稚園や保育園の幼児事故は防ぐことができない。

   保護者への連絡事項を記入することは、仕事の一部分にすぎません。
  類似事故等が起きた時に、他山の石として傍観するのではなく、
  我が身に振りかえり検討し、情報の共有をすることが肝要です。

  また、ヒヤリハットの記禄をし、検討委員会を作り、
  これも情報の検討をする必要があります。
  幼稚園、保育園等福祉系の施設ではシフト制の勤務形態が多く、
  職員が全員そろう日も多くはありませんから、
  情報の共有は最重要事項ということになるのではないでしょうか。
  これを怠ると、職場としての意志の統一ができなくなります。

      経営者は、プロ意識ををしっかりと持って、運営して欲しい。
        (2017.10.15記)         (昨日の風 今日の風№78)


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (たにむらこうせつ)
2017-10-16 17:55:19
許しがたい事件です。
わびれば良いって絶対違います。
原因を述べ、理由を述べなければ納得がいかない。
謝罪会見の時何時も想います。
「いくら謝っても命は帰って来ない」って!
みんなのブログからきました。
返信する
追記 (たにむらこうせつ)
2017-10-16 19:13:43
ご訪問ありがとうございます。
所で私の詩如何でしたか?
私のブログ如何でしたか。
失礼を承知の上でお願いがあります。
もし私のブログが気に入って頂けたのなら
相互読者になりませんか?
私が先に読者登録致します。
後で私のブログに来て(名前をクリック)
プロフィールの所の数字ではなく
「読者になる」をクリックして下さい。
よろしくお願いしますm(__)m
無理なようでしたら構いません。
返信する
たにむらこうせつさま (雨あがりのペイブメント)
2017-10-16 21:42:24
許し難いことって、たくさんあります。
事故を起こしたら謝罪すればいい(そうは思っていないのでしょうけど……)
近頃の社会情勢にはそのような事件や不祥事が多すぎます。特に、データーの改ざんや隠蔽工作など許し難いですね。
 モノ作りに携わる人は、プロとしての自覚と誇りを持ってほしい。日本の物づくりには定評があり、品質も世界的に評価されているのに、今、日本企業の信用が足もとから崩れ落ちようとしています。
不祥事を起こした企業の問題ではなく、日本産業の大きな汚点になってしまうことを経営者は自覚すべきではないでしょうか。

 追記については、以前同じ文面を頂きその折にお答えしていますので、今回は控えさせていただきます。
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