一瞬の輝きに魂をこめて
運動会観戦記(1)
(つれづれ日記№64)
幼い頃の思い出として長く記憶に残るのは、生まれ育った土地の風景や、
日々通う通学路の風景だったり、友だちとの楽しい語らいだったりする。
しかし、街も風景も歳を重ねるごとに変化し、懐かしい風景が変容していく。
時代とともに人間の営みや考え方が変化するように、街も学校も変わっていく。
だが変わらないものがここにある。
学校の高台から眺める筑波の姿と眼下を流れる五行の流れである。
子どもたちの記憶の中に思い出として刻まれたこの風景は、一生の宝物の一つとして残っていきます。
また、どんな先生と巡り会えるかも子どもたちにとっては、
成長期の過程で大切な巡り合いになります。
学校が好きになる。
勉強が好きになるという大きな経験は、どんな先生と巡り会えるかによって違ってくると思います。
運動会もまた子どもたちが大切にしている学校行事の一つです。
どんな運動会を作っていくのか。
先生方の大きな課題である。
実行委員や体育系の先生を、
周りの先生方がどのように支えていくのかという議論を経て、練習→反省・検討→改善→練習→本番。
この過程の中で子どもたち一人一人が、協力し、支え合い、励まし合いながら、
およそ1カ月という短い時間の中で、貴重な体験をしていく。
この貴重な体験の中に、
『ドンといけ!! 一瞬の輝きに魂をこめて』というテーマに盛り込まれたイメージをどのように反映していくのかは、
ひとえに一人一人の先生方の姿勢にかかっています。
机の上の勉強では得ることのできない生きた教育の機会がここには存在します。
ここの部分をおろそかにすると、テーマやスローガンだけが一人歩きをしてしまい、屋外行事の意味も薄れてしまいます。
スローガンのお話は、校長先生の御挨拶の中や、プログラムの「校長あいさつ」にも反映され、
終わりの挨拶にも反映されていました。
個人競技は個々の力を試すための「試練の競技」です。この競技も力を試す競技から
障害物競走的な楽しめる競技に変化し、「みんなが参加できる競技」の流れがはっきりと感じられました。
(2016.10.03記) (つづく)